挨拶を行うエブリセンスジャパン 代表取締役社長 北田 正巳氏。同社では、昨秋に開催した「Blooming of The Datatrading 2nd」など、データ流通市場の活性化を促す取り組みとして、データの取引に関わるテーマを設け定期的にイベント開催を行っており、第3回となる今回は企業間蓄積型データ取引サービス 『EverySense Pro』に参加しているデータ提供者によるピッチ、および同サービスに登録されている実売データを使ったデータ活用ワークショップが開かれるという。
【エブリセンスジャパンよりサービス提供状況の報告】
挨拶の後、エブリセンスジャパンよりサービス提供状況の報告があり、全体感としてのデータ流通市場の予測として2025年には2017年と比べてデータ量は約7.5倍に拡大するとして、データ活用によるマネタイズモデルの確立が課題だとしたほか、企業間蓄積型データ取引サービス 『EverySense Pro』の概要や現状、活用の仕方などについて解説が行われた。
【EverySense Proデータ提供企業各社によるピッチ】
高知尾 昌行氏(JTB/観光予報プラットフォーム)
【データ活用ワークショップ】
ピッチ終了後、三澤 潔氏(日本ユニシス ファイナンシャル第三事業部 イノベーション推進プロジェクト)がファシリテーターを務めてワークショップがスタート。日本ユニシスは2019年2月にエブリセンスジャパンのビジネスパートナープログラム「EverySense+(プラス)」に参画しており、この日は冒頭に、同社が展開している、金融機関の異業種協働を推進し革新的な金融サービスの創出を加速しようとるする「Financial Foresight Lab」の概要や取組をまず紹介した。
その後、『EverySense Pro』に登録されている実売データを使ったデータ活用ワークショップが始まり、業種別に分けられた各テーブル毎に自己紹介やリーダー決め、アイデア出し、発表準備などが行われる。初対面同士、最初は多少硬さもあったものの、時間の経過に伴って雰囲気もこなれて和やかなムードとなり、各テーブル毎では活発なトークのやり取りが続いた。
ワークショップ最後の各チームごとの発表では、飲食店の無断キャンセル解決、中小企業と人の遊休資産のマッチング、“感”の数値化など、ユニークなアイデアと実現するための仕組みが次々と発表された。
「データは21世紀の石油」とも言われ、IOT、ビッグデータ、AI、データサイエンスなどのデータ解析の技術によって、今日までは到底実現できなかった新たなビジネスが創出されようとしている現在、エブリセンスジャパンの「Blooming of The Datatrading」では、行政と民間が協調しながら制度設計や標準化の動きが進んでいる中で、民間自らが主体的にデータ流通をブレイクスルーさせる機運を高めていきたいとしている。
「Financial Foresight Lab(FFLab)」では、社会に新しい価値を提供する金融サービスの創出と、そのために必要となる各種情報の提供とネットワーキング、および能力開発や投資活動への支援などさまざまなプログラムを展開。FFLab内に、APIエコノミー形成を加速すべく「APIコミュニティ」を併せて設立するなど、金融機関における新事業の創出を加速していくという。
なお、FFLabのビジョン、メニュー詳細、お知らせ等は、以下のFFLabのサービス紹介サイトを参照されたい。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @
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