2018年6月20日(水)、リッキービジネスソリューションと第二地方銀行協会加盟行で構成される、地方創生『食の魅力』発見商談会実行委員会は、東京都大田区平和島にあるTRC東京流通センターにおいて、「地方創生『食の魅力』発見商談会2018」を開催した。
全国の地域食品に特化した商談会として2011年よりスタートし、年々規模を拡大しつつ、本年で第8回目の開催を迎えた本商談会。第二地方銀行の取引先である「地域の食品」を扱う地元企業と首都圏を中心としたバイヤーとのマッチング機会の創出や商品の市場競争力向上を狙い、広域の食関連産業の育成と発展、地域経済の活性化を支援することを目的に毎年開催されているもので、当日は生憎の天候となったにもかかわらず、多くのバイヤーの来場で会場は終日賑わいをみせた。
会場の特設ステージでは、開場に先立ち、午前9時30分から開会式が行われた。開会式には来賓や関係者のほか、商談会を盛り上げるべく会場に駆け付けた各地のご当地キャラクターもステージ周辺に集結し、司会から来賓や主催行代表者、主催・企画運営事務局のリッキービジネスソリューション 代表取締役 澁谷 耕一氏の紹介も行われた。
【主催銀行代表挨拶】東和銀行 取締役頭取 吉永 國光氏「『成果を生み出す商談会』、商談が成立した数は初開催時と比べ6倍に」
開会後、主催行を代表して挨拶した吉永氏は、「平成23年(2011年)から開催している本商談会も今年で8回目。『成果を生み出す商談会』として、出展企業数は77社から242社と3倍に、来場者数は500名から2500名と5倍に、そして商談が成立した数は58件から360件と6倍に増えた(いずれも前回の数字)」と成果が拡大していることをPR。さらに、「商談会は企画し実行するリッキービジネスソリューションの澁谷社長とスタッフ、銀行側の努力によって成果を生み出す場を実現している。また、法被(はっぴ)を着た銀行員がバイヤーと名刺交換して知り合いになり、出展社がそれぞれの地域で開催する商談会にバイヤーをお連れできれば銀行としての役割も果たせることになる。」と商談会に臨む主催行側の心構えにも触れて挨拶した。
【来賓挨拶】金融庁 監督局銀行第二課 地域金融機関等モニタリング室長 日下 智晴氏「『資金の仲介』だけではなく『ビジネスの仲介』も『お客様本位の金融仲介』だ」
日下氏は冒頭にお祝いの言葉を述べた後、「金融庁では『お客様本位の金融仲介』に取り組んでいる。『金融仲介』というと『資金の仲介』と考えてしまうが、商談会を主催する銀行の方々は『ビジネスの仲介』にも関心を見い出しており、さらにこれだけ多くの銀行員の方々がお客様本位の『ビジネスの仲介』に賛同してくれることを心強く思う。」と挨拶で述べた。さらに、「全国から多くの商材が集まってくる日本は、広く多様性がある。ビジネスでも「多様性」は非常に大きなキーワードで、地方の独自性はビジネスにつながるはずだ。」と語った後、「自分も長く銀行にいたので、会場で銀行の幟(のぼり)や法被を見ると気持ちが盛り上がる。今日一日は法被と幟の下で精一杯『お客様本位の金融仲介』を実践していただき、地元に戻ってからも(地域貢献のため)活躍されることを祈念したい。」と語って挨拶とした。
開会式が終了し、午前10時より来場者の入場開始の時間となり、多くの食品バイヤーが受付を済ませて次々と商談会場に入場。以下、会場の活気あふれる様子を写真で紹介したい。
地域色豊かな安全で美味しい食品が全国から集結!盛況だった全国の地域食品に特化した展示・商談会の様子を写真で紹介!
全出展ブース裏に個別に用意された商談スペースでは、出展社とバイヤーとの個別商談が終日実施され、「都道府県PRスペース」にも各都道府県の特色・魅力が紹介された無料配布のパンフレットが多数!
初企画の「新商品展示コーナー」や「来場者抽選コーナー」も大盛況!
こうして8回目を迎えた本商談会は、主催銀行31行(前年30行)、出展社数261社(同243社)総来場者数2,618名(同2,572名)といずれも過去最高となり、個別商談数も463商談(同433商談)へ増加するなど盛況のもと閉会を迎えた。2年後の東京オリンピック開催を目前に地方の食材や地域食品が一層注目を浴びるなか、日本の食材やユニークな食品のポテンシャルは世界でも屈指であり、こうした魅力溢れる地方食品の販路拡大の取組が一層拡大して、地方の活力向上へ貢献していくことを期待したい。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )