2017年1月27日(金)、オンライン証券大手のSBI証券(以下、同社)は、スリランカの政府高官、中央銀行幹部や国内の有識者を講師に招いて、2017年のマーケット展望や今後注目される新興国であるスリランカへの投資の魅力を紹介するセミナーをベルサール六本木コンファレンスセンターで開催した。
セミナーでは、スリランカ財務省財務長官が来賓挨拶で同国の魅力をPR。中央銀行 副総裁、セイロン商業銀行 グローバル市場金融部門長などによる興味深い講演が行われたほか、懇親会ではスリランカ料理も振舞われて終了まで賑わいを見せた。
【主催者挨拶】SBI証券 代表取締役社長 髙村 正人氏「SBIグループは2016年にスリランカの証券会社へ出資、 スリランカ短期国債ファンドの販売にも力を入れている。」
開演の挨拶に立った髙村氏は「SBIグループは2016年に、スリランカの証券会社 First Guardian Equitiesの株式を取得(プレスリリース)し、スリランカ短期国債ファンドの販売にも取り組んでいるが、だいぶ反響も出てきたのでより詳細に紹介ができればと今回のセミナーを開催した。終了後は懇親会もあるので、何か気になる点があればSBIグループ関係者に気軽にお尋ねいただきたい。今日は皆さんにとって有意義なセミナーになることを願っている。」と語って来場者に挨拶した。
【来賓挨拶】スリランカ財務省財務長官 R.H.S. Samarathunga氏「スリランカに投資する民間企業について真剣に考え、様々な計画、様々な利益にアクセスできる環境を整える計画なので、良いパートナーになってくれることを期待したい。」
Samarathunga氏は挨拶冒頭で、全般的なスリランカの経済について説明し「2009年に30年近くに及ぶ内戦が終結し自由化された以降、経済は良い実績をあげている」として、経済成長率、インフレ率等の経済指標を取り上げて実績をPR。港湾、空港、道路、高速道路等の整備、個人所得向上などについても紹介した後、「2015年の選挙により政権交代以降は民主的な経済改革がもたらされ、サービス産業、金融サービス、農業等で改革が進展。さらに法的な改革にも着手していることで何十もの新しい法律が制定され、経済成長を後押ししている。スリランカに投資する民間企業について政府は真剣に考えており、様々な計画、様々な利益にアクセスできる環境を整える計画なので、ぜひ良いパートナーになっていただければ。」と期待感を表明した。
【第1部講演】日本戦略総合研究所 代表取締役社長、SBI 大学院大学金融研究所 所長、シティグループ証券 顧問 藤田 勉氏「2017年世界の株式・為替相場の展望」
ストラテジストとして著名な藤田氏は、自身は日本株専門だが、もはや世界を抜きに日本を語れないとして、「今年を見渡した場合に主要国と比較しても経済成長率が高い新興国に注目している。個人的にはトランプ相場によるドル高が続くという見通しは持っておらず、むしろ新興国の経済成長、金利上昇、通貨高が今後期待できるだろう。」との見解を示し、なぜドル高が続かず、なぜ新興国の方が魅力があり、新興国のどこに対して投資すべきかについて詳しく解説を行った。
【第2部講演】スリランカ中央銀行 副総裁 K M M Siriwardana氏 & セイロン商業銀行 グローバル市場金融部門長 Asela Wijesiriwardane氏「スリランカ経済とスリランカ金融市場」
Siriwardana氏(写真左)は、「スリランカは2,100万人の人口を有する島国だが、この地域の戦略的な位置付けが高い国で、歴史的に一度もデフォルトを経験していない金融市場を有しているほか、日本との二国間パートナーシップの長く続いており、開発協力、経済協力で大きな役割を担ってくれている。民間部門でも直接投資や貿易も盛んだ。」として、その具体的な事例や5%前後で安定的に推移するGDP成長率など順調な経済の現状と、近代化が推進されている同国の取組や見通しについて紹介した。
また、セイロン商業銀行Asela氏(同右)は、まずスリランカの金融市場においてどのような投資ができるのかを紹介。一つは銀行(外貨預金)への投資、もうひとつは外貨建て国債などのファンドで、いずれも「スリランカルピー」に対する投資でもあるが、米ドルに対する変動リスクを考慮しても、金利・利回り面でも非常に魅力ある投資手段であると語り、その根拠や同国の金融市場の現状などにについて解説した。
【第3部講演】SBI ボンド・インベストメント・マネジメント 代表取締役社長 堀井 正孝氏「スリランカ短期国債ファンドについて」
堀井氏は、配布資料表紙に掲載された同国の撮影写真から伝わる発展ぶりに触れた後、「同ファンドはスリランカの国債に投資するファンドだが、大きなポイントが三つあり、一つ目は平均残存期間が1年と短めに設定されているにも拘らず、年間利回りが約10%が期待できること。二つ目は信託報酬が年間で1%未満とかなり割安であること、3つ目は毎月決算型と年2回決算型の二つを取り揃えていること。」とそのPRをした後、発展が期待できるインド洋の中心に位置する同国の地理的な優位性など、その魅力についてを様々に語った。
【懇親会】スリランカ料理も振舞われ、参加者、講師、関係者、主催による情報交換や歓談の時間が閉会まで続く
セミナー終了後は懇親会も行われ、用意されたスリランカ料理やドリンクを楽しみながらの歓談が閉会まで続いた。
同社WEBサイトのスリランカ短期国債ファンド「インド洋に浮かぶ光輝く島、経済発展著しいスリランカの国債に投資!」のコーナーでは、「モデルポートフォリオで算出した利回りは10.14%」、「実は港湾立国!その地理的な優位性から世界の物流ハブへと成長」、「第2のシンガポール?知られざる「港湾立国スリランカ」など、同国およびファンドについて詳しく紹介されているので、新興国の成長の可能性にご興味ある方はぜひ一度ご高覧いただきたい。
≫スリランカ短期国債ファンド「インド洋に浮かぶ光輝く島、経済発展著しいスリランカの国債に投資!」
(取材、撮影:村上 遥 / 記事、編集・制作:メディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )