2022年3月5日(土)、矢井賀つむぐは2021年11月からスタートした高齢化が進む地域、高知県矢井賀での防災ガーデンプロジェクト最終回となる、コミュニティガーデン作りの講師と住民による花壇への花植え講座を実施した。
矢井賀つむぐは、地元住民と移住者が矢井賀地区の活性化のため、住民が自ら考えて作っていく活動を推進する住民組織として、困り事の解消とやりたいことの実現を通した住民による持続可能な地域づくりを目指して活動を続けている。
2021年11月に、高知県矢井賀に講師・木村 智子さん(コミュニティデザインオフィス スマイルプラス 代表取締役)をお招きし、コミュニティづくり、繋がりづくり、防災など、いざという時との関係について講義をしていただき、その後全員で町内を散策しながら、「防災ガーデンを作るならここ!」と、場所をコミュニティセンターの花壇にすることを決めた。
その後、月に一度、リモートでの演習を交えながら、どんな花壇を作るかなどを参加者が考え、講師からアドバイスをいただきながら花壇づくりを進めてきた。最終日に向け、住民が考えたデザインをイメージ図にまとめ、テーマカラーをパッと目に入るビタミンカラーとして、必要な花や肥料などを手配。一部は東京から発送して調達し、残りは講師とともに前日に高知県内で手に入る花などを購入。東京と高知で売っている花も、矢井賀の集落の中に咲く草花もそれぞれ違うということで、木村さんも喜びながら花を準備した。
コミュニティセンターすぐ横に山へ入る避難路があり、津波が来た時にはここを登って逃げることになっているなど、花植え場所は移動スーパーの「とくし丸」もやってくるような、みんなが普段から集まる場所。70~80才代中心の参加者は講師の指導のもと、まずはほとんど放置状態だった花壇の土作りからスタートした。
みんなでの作業により、固まっていた土があっという間にふかふかの土に変身。その後、みんなで考えたデザイン画を元にビタミンカラーの花を並べ、位置が決まったら植え付けを行う。約一時間半でみんなが笑顔になる大変にかわいい花壇が完成した。この花壇はあまり手をかけなくてもどんどん成長し、変化も楽しめるサスティナブルな花壇となっている。
植え付け後にはコミュニティセンターの縁側で、お菓子とコーヒーで講師と歓談。晴天の下、無事防災ガーデンプロジェクトが終了した。
(※集合写真撮影の時だけマスクを外しています。中央の黒い洋服の女性が講師の木村 智子さん)
花壇自体はただの花壇だが、防災ガーデンと銘打ちながら、手入れで集まる度に夢を語り合ったり、いざという時の決めごとを話し合ったりしていくことで、少しでも地域の人の行動を変えていくキッカケの花壇となればという想いが込められている。
「花壇はこれからの季節は1週間ごとにどんどん姿が変わっていき、それを写真に撮ってLINEで共有してもらうことで、季節ごとのアドバイスもできたらと思っています。」と講師の木村 智子さんは花壇を通じた様々な今後の交流について想いを語った。
矢井賀つむぐは、地元住民と移住者が矢井賀地区の活性化につながる活動を実施しており、住民が自ら考えて作っていく活動を推進する住民組織として、困り事の解消とやりたいことの実現を通した住民による持続可能な地域づくりを目指している。今後、ITも活用し、閉鎖的になりがちな高齢人口減少地域の住民と地域外のサポーターの交流の場を提供していく予定だ。
<講師>木村 智子さん(コミュニティデザインオフィス スマイルプラス 代表取締役)
ランドスケープアーキテクト&コミュニティガーデンコーディネーター 。 街や公園 ・各種施設など 、コミュニティづくりのための道筋を物語として描き 、 ばらばらになった人 ・ 街・自然を紡ぎ 「 関わる人が自ら楽しみながらコミュニティを育む場 」 の実現をサポートしている 。
矢井賀つむぐでは、賛同いただき、一緒に課題解決に向け、活動していただける活動メンバー、個人/法人サポータを募集しています。お問い合わせは、こちらのメールアドレスまでご連絡ください。
<活動メンバー>
現地で、住民や矢井賀つむぐと連携し、活動しいてただける方。
<個人サポータ>
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<法人サポータ>
地域活性化への取り組みとして、住民の声を反映し、個別の課題解決のほか、包括的にサポートいただける企業。
(撮影・記事:矢井賀つむぐ / 編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )