当日は金融機関、官公庁・公的機関等の他、AMLソリューションやサービスを提供するコンサルタント、シンクタンク、システム・ソリューション提供企業、自然言語等の人工知能の応用に関心のある参加者が多数来場した。
開会挨拶で長谷川氏は「人工知能・機械学習がアンチマネーロンダリングにどのように貢献するのか?また、このような最新のテクノロジーと当局の規制の間のギャップをどのように埋めていくかなどの話をもとに、皆様の知見を深めて頂ければ。」と語って挨拶した。
【基調講演】「AML規制への取り組みと実務」では、 山崎 千春氏(KPMG あずさ監査法人 金融事業部 金融アドバイザリー部 マネージング・ディレクター)が登壇。AML/CFTコンプライアンスにおける規制のトレンド、金融機関の実務上の課題などの他、AIなどのエマージング・テクノロジーにおける対応フレームワークについて解説した。
【講演】「日本の金融業界におけるAIイノベーションと規制」では、 ジョナサン・エプスタイン氏(MoneyTree 会長 Paypal 元日本代表)が登壇。PayPalなどでの経験を基に米国と日本における実例を取り上げ、さまざまな課題と対応策を紹介した。
【講演】「アンチマネーローンダリングへの人工知能のマッピング - 実用ガイド 」では、 アレックス・デトメリング氏(Basis Technology マーケティング戦略責任者)、 ハナ・マッキンゼー=マギュリーズ氏(Basis Technology テキスト解析ツール 担当プロダクトマネージャー)が登壇。銀行がアプリケーションを使っていかにして犯罪と戦うか、AI が AML の問題の多くに対処できる点を紹介した。
【講演】「AMLの未来:AI でコンプライアンスがどう変わるか」では、 マシュー・ヴァン・ブスカーク氏(Hummingbird Regtech 共同最高経営責任者)が登壇。規制者の立場からテクノロジストへ転じたブスカーク氏が、規制の将来ビジョンと、AIによってもたらされる未来について解説した。
【講演】「Sensemaker ソリューション概要」では、 ヴァムズィ・コドゥル氏(Quantiply 製品担当部門長)が登壇。AIとインテリジェントオートメーションの活用などについて紹介した。
すべてのプログラムが終了後、懇親会も行われた。
グッドウェイが毎年開催しているAMLコンファレンス、次回開催は2020年2月7日(金)が予定されている。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )