2017年11月8日(水)、「金融先物」の父として世界的に著名なCME(Chicago Mercantile Exchange)グループ名誉会長で、FIA(Futures Industry Association/米国先物取引業協会)ジャパン創設にも多大な貢献をしたレオ・メラメド氏の来日記念レセプションが東京・六本木の国際文化会館で開催された。
レオ・メラメド氏は大阪の堂島の先物取引所のシステムをベースに、CMEで金利、通貨、株価指数などの金融先物を創設するなど 先物市場の発展に貢献。第二次世界大戦中の7歳の頃、日本人外交官・杉原 千畝氏の発給した「命のビザ」によって日本に逃れた過去を持ち、命を救われたユダヤ人の1人として今もその恩を忘れていない。
レセプションの進行役を務めたCMEグループ 東京事務所 駐日代表 数原 泉氏のアナウンスにより、拍手の中をメラメド氏が夫人を伴って入場。関係者と握手、抱き合うなどしながら満面の笑顔でステージ前に進んで着座した。
開演の挨拶は、FIAジャパン代表理事で会長の茂木 八洲男氏。米国シカゴで金融先物市場を打ち立てた功績やFIAジャパン創設への多大な貢献等に対して感謝の意を述べた。また、録画映像でCME Group Chairman and CEO,Terry Duffy氏やCME Group President,Bryan Durkin氏のビデオレターも披露された。
当日は、早稲田大学 総長 鎌田 薫氏のほか、大蔵省官僚、東京銀行会長、ハーバード大学客員教授、プリンストン大学客員教授、内閣特別顧問などを務めた行天 豊雄氏といった豪華ゲストが会場に駆け付け、来賓挨拶を行った。
メラメド氏の挨拶。金融市場に纏わる話の他、今まで成し遂げた全てのことは杉原氏の行動なくしては不可能であったとし、杉原氏の親族女性(孫)を壇上に招いて、6,000人の避難民を代表して改めて謝意を示した。「日本は特別な国」として、日本の先物市場発展への貢献や対日理解の促進に寄与した功績が認められ、今回の来日で旭日重光章を受章、その受賞式にも出席した。
その後、在日米国大使館・領事館 駐日米国大使 ウィリアム・F・ハガティ氏の挨拶と乾杯の音頭でパーティーがスタート、終了まで会場には歓談の花が咲いた。合間には衆議院議員 松原 仁氏も会場に駆け付けるなど、内外の著名人が多数駆け付けたレセプションは盛況裡に閉会した。