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2016/03/18

【インフォテリア】ミャンマー最大のマイクロファイナンス機関 BC Financeの融資システムへのプライベートブロックチェーン技術を用いた実証実験へ、フィンテック ビジネスセミナー「ブロックチェーンが導くインフラ革新」を開催!

| by:サイト管理者


 2016年3月4日(金)、インフォテリアは、大手町フィナンシャルセンター カンファレンスルームにおいて、金融機関の経営企画・情報システム部門を対象としたフィンテック ビジネスセミナー「ブロックチェーンが導くインフラ革新」を開催した。

 近年、大きな注目を集めている「ブロックチェーン」がもたらす「ゼロダウンタイム」、「改ざん防止」、「コスト削減」を実現する仕組みのほか、フィンテックの最新動向や既存システムとの連携など、新たなブロックチェーン技術が導く金融インフラの革新と題して、その同社の取り組みを披露した。



 会場となった大手町フィナンシャルセンター カンファレンスルームは東京メトロ大手町駅から直結しており、アクセス良好。会場は後方に雛壇のような移動観覧席が配置されていた。当初は会場を半分にして100名での開催予定であったが、申込多数のため急遽増設し、定員200名にしたという。



 冒頭に、インフォテリア 代表取締役社長 / CEO 平野 洋一郎氏より挨拶。来場者へのお礼の言葉と共に、スペシャルゲストを招き、注目のテクノロジーや海外の最新事例、日本国内の取り組みなどについて共有した。



 特別対談「国内外のFinTech最新動向」では、スペシャルゲストとして、日経BP社 日経FinTech(2016年3月22日創刊) 編集長 原 隆氏が登壇。「日経FinTech」創刊の経緯や内容について紹介。発売前にもかかわらず足元の申込み状況は当初想定の2倍のペースと好調に推移しており、金融とテクノロジーというそれぞれ文化が異なる領域が出会える場所を提供することが狙いとした。対談の中では、Square(スクエア)、PayPal(ペイパル)など自身の過去の取材経験を振り返り、商流を掴みレンディングを行うといった発想や、次々と新しいソリューションを提供するスピード感について言及する一方、日本国内におけるフィンテックの解釈や温度差の違い、横並び意識を指摘。協調路線だけではなく、お互いの存在を脅かすような気概を持った業界になると更に活気が出るとし、イノベーションは規制の先を行く時に起きるので、今後、そのような取り組みが増えていくことへの期待を示した。



 また、同日、インフォテリアのブロックチェーン海外展開に関わるリリースとして、ミャンマー連邦共和国最大のマイクロファイナンス機関であるBC Finance LimitedとマイクロファイナンスのITシステムにおいてブロックチェーン技術を用いた実証実験を行うことについて基本合意書を締結したことを発表。BC Finance CEO Jeremy Kloiser-Jones氏は、貧困層に対する適正な金融取引が出来る環境を作り出すことに貢献したいと挨拶。

 同実証実験では、Microsoft Windows サーバー上で稼働するBC Financeの融資システムにプライベートブロックチェーン技術を導入し、インフォテリアの主力製品「ASTERIA WARP」によるノンプログラミングでその効果を得ることを目指すという。




 講演「プライベート・ブロックチェーン「mijin」の正体」では、テックビューロ 代表取締役社長 朝山 貴生氏が登壇。ブロックチェーンの特徴とその仕組みについて実例を用いながらわかり易く解説。分散型データベースとの違いやよくある誤解など、ブロックチェーンを全く知らない人から一定の知識を持ち合わせている人まで、ブロックチェーンの活用方法やその可能性に対する理解に役立つ情報を惜しみなく披露した。

 講演「ブロックチェーンを活かすノンプログラミングデータ連携基盤」では、インフォテリア シニアプロダクトマネージャー 森 一弥氏が登壇。ブロックチェーンをAPIで操作し、ノン・プログラミングでビットコインの現在レートを取得する事例を紹介、開発工数・コスト削減、スピード開発を支援するASTERIA WARPについて解説した。

 なお、ただいま期間限定でASTERIA×mijinの無償実験環境を提供している。ご興味のある方はこちらへどうぞ。< 無償提供期間:2016年1月18日~6月30日 >




 パネルディスカッション「ブロックチェーンが拓くインフラ革新とは」では、パネリストとして、日本マイクロソフト 執行役 最高技術責任者 榊原 彰氏、カレンシーポート 代表取締役 / CEO 杉井 靖典氏、朝山氏が登壇、平野氏がモデレータを務めた。

 パネルの中では、「画期的なところ、着目点・着目点しているところは?」、「メインフレームの専門家から見て有用性はどうか?」、「ブロックチェーンは普及していくか?(現在はハイプサイクルのどこにあるか?)」、「普及に向けて障壁・障害になるところは?」、「今後の可能性、どう使いたいか、未来についての見解」などについて、それぞれの私見が披露された。



 この日の登壇者全員でのフォトセッションの様子。この後、しばらくの間、各登壇者に対する記者による個別のぶら下がりインタビューが行われた。

 フィンテックの各分野の中でも、その将来性に高い期待が寄せられているブロックチェーン。この日の会場席は一席の空もないほどの満席となり、その関心の高さがあらためて示された。今後の実証実験を通じて、課題解決を目指す試行錯誤と創意工夫により、真の革新的な金融インフラ/社会インフラとしてその実用の幅が広がることを願いつつ、今後の取り組みと検証結果の行方に注目したい。

 なお、同社はさくらインターネット、テックビューロと協業し、「さくらのク ラウド」、「ASTERIA WARP」、「mijin」の3社製品・サービスによるプライベー ト・ブロックチェーン&IoT実証実験プラットフォームの無償提供を2016年1月18 日に開始したのでご紹介したい。

◎【報道発表資料】「さくらのクラウド」、「ASTERIA WARP」、「mijin」の3社 製品・サービスによるプライベート・ブロックチェーン&IoT実証実験プラットフォームの無償提供開始について

◎実証実験プラットフォームの申込受付

(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )







09:02 | 取材:金融・IT業界向け

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