2015年7月11日（土）、商品先物取引、金地金の売買等のサービスを提供、本年6月より、東京金融取引所で取引される「取引所為替証拠金取引（くりっく３６５）」、「取引所株価指数証拠金取引（くりっく株３６５）」の仲介業務も開始したセントラル商事（以下、同社）は、経済評論家である杉村 富生氏を招き、2014年春に竣工したばかりの京橋トラストタワーにあるトラストシティ カンファレンス京橋において、夏季経済講演会『株＆ゴールド　真夏の大展望！』を開催した。

　同社は国内外の経済、株式、為替などをテーマとした経済講演会を定期的（四半期毎）に開催。今回は普段利用する大手町の日経ホールカンファレンスから新しい場所に会場を移して開催された。



　銀座線京橋駅から徒歩1分、JR東京駅（八重洲南口）から徒歩4分にある京橋トラストタワーは、低層部にホテル、ショップ、レストラン、カンファレンス、中上層部にオフィスが入る京橋地区の先進大規模オフィスビル。カンファレンス会場は4階に入っている。



　最初の登壇は、ラジオNIKKEI「ザ・マネー」、「視界良好！杉村商店」などにレギュラー出演中で、講演会も好評を博している実践派の経済評論家、杉村氏。「2020年までに株価はどうなる!?日経平均株価2万円台乗せは通過点！」という講演テーマで、国内株式市況の動きに簡単に触れた後、ギリシャ問題の行方について独自の見解を披露。講演段階ではギリシャのユーロ離脱の可能性もあった中で、ＥＵ創設時の理念を考えればギリシャのユーロ追放は考えにくく、ギリシャは土壇場で妥協せざるをえないだろうとの見方を示した。

　さらに杉村氏は、上記を前提に、今後はギリシャ情勢よりも株価が暴落中の中国の経済や株式市場の動きを注視することの方が重要だと述べ、上海や深センではなく香港ハンセン指数の行方が極めて重要だと語った。独特の口調で語る講演は的確で分かり易く、来場者は食い入るように杉村氏を見つめながらメモを取りつつ講演に聞き入っていた。



　休憩時間が終わり、次の講演開始前までの時間を使って同社の後藤氏がサービス紹介と次回経済講演会の案内を行う。

　本年6月より、東京金融取引所で取引される「取引所株価指数証拠金取引（くりっく株３６５）」、「取引所株価指数証拠金取引（くりっく株３６５）」の仲介業務を開始したこと。また、10月10日（土）には日経ホールカンファレンスで、武者リサ－チ代表の武者 陵司氏を招いて秋季経済講演会が行われることなどが紹介された。



 そして、最後には同社のセミナーではお馴染の池水氏が登場して、金とプラチナの動向についての解説を行った。

 最近は金が比較的しっかりしているのに対して、プラチナが大きく売り込まれていることの背景には、地上在庫やユーロ安、そして生産の70%を占める南アフリカのランド安が影響していると解説しながらも、足元は別として引き続き長期的には安値圏にあるだろうとの認識を示した。



　こうして、今回は場所を移して開催された夏季経済講演会は無事に終了。次回は再び大手町の日経ホールカンファレンスに場所を戻して秋季経済講演会が10月に開催される。今回の杉村氏の他、過去には渡邉哲也氏（作家・経済評論家）、植草一秀氏（スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役）、武者陵司氏（株式会社武者リサーチ代表）、木村佳子氏（経済評論家）など、多数の著名講師が登壇し、その都度満員となっている講演会なので、機会があれば投資活動の参考にぜひ参加してみたい。

（取材、撮影、記事、編集・制作： 柴田 潔　＠株式会社グッドウェイ）