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2015/07/19

【ルクセンブルク大使館、ルクセンブルク経済省 東京貿易投資事務所、Fintech Meetup Tokyo】ルクセンブルク蔵相来日記念FinTechセミナー「ルクセンブルク、ユーロ圏フィンテックハブとしての戦略」を開催!(FinTech協会関連)

| by:サイト管理者


 2015年7月17日(金)、ルクセンブルク大使館ルクセンブルク経済省 東京貿易投資事務所Fintech Meetup Tokyoは、東京駅に隣接するグラントウキョウノースタワーにあるBNPパリバ証券のセミナールームにおいて、ルクセンブルク財務大臣 ピエール・グラメーニヤ氏の来日を記念しFinTechセミナー「ルクセンブルク、ユーロ圏フィンテックハブとしての戦略」を開催した。

 ルクセンブルクは、ユーロ圏屈指の国際金融センターでありグローバルICT企業が集積、数多くのフィンテック企業が活躍しているという。セミナーでは、ルクセンブルクの政策や事業環境の紹介や、ルクセンブルクに拠点を持つ楽天の取組み、現地のフィンテック関連イベントに参加した日本のベンチャー企業によるパネルディスカッションが行われた。



 冒頭の挨拶は会場を提供したBNPパリバ証券 代表取締役社長 フィリップ・アヴリル 氏(Mr. Philippe Avril)が登壇。

 続いて、基調講演「THE FINTECH REVOLUTION : WHAT IT MEANS FOR LUXEMBOURG」と題し、ルクセンブルク財務大臣 ピエール・グラメーニヤ 氏(HE Mr. Pierre GRAMEGNA)が登壇。今回の来日の理由やヨーロッパで起きているギリシャ救済に関する背景などコンテキストについて解説すると共に、金融セクターを中心に4%成長を遂げているルクセンブルクのヨーロッパにおけるイニシアティブについて紹介。金融と技術が出合う交差点となるFinTechについては、エレクトロニクス、ペイメント、仮想通貨、クラウドファンディングといった新しいものばかりではなく、従来のビジネスモデルの上にあるレイヤーそのものだとし、21世紀の全てのビジネスが対象となると語った。また、ルクセンブルクのカギとなる強みとして、ビジネスに欠かせないアイデア、ファンディング、人材、市場、環境といった5つの観点からその具体的な詳細と枠組みについて披露し、ぜひ実際にルクセンブルクに足を運び、再確認してほしい、歓迎したいと締め括った。



 また、続いてのプレゼンテーション「LUXEMBOURG'S FINTECH ENVIRONMENT - AN OVERVIEW」では、ルクセンブルク・フォー・ファイナンス 副CEO トム・テオバルド 氏(Mr. Tom Theobald)が登壇。来場者や関係者へのお礼の言葉に続き、なぜFinTech企業がルクセンブルクを選ぶのか、その理由について語った。もともと国内市場が小さなルクセンブルクは海外に目を向けたサービス展開が主流となっていること、規制当局が新しい動向やイノベーションに対して柔軟かつ前向きに対処していること、多様性のあるエコシステムが構築されていること、優秀な人材が数多く集まってること、ヨーロッパ域内での高速通信網のハブとなっていること、世界的なVCやプライベートエクイティのほかアクセラレーターやインキュベーターが進出していることなどを挙げ、国際金融センターをリードするルクセンブルクのFinTech環境の概要とメリットについて解説した。また、FinTech企業のサービス領域、金融技術領域、雇用者数とサービス領域に関する統計データを用いて、先進的/伝統的、国内/海外におけるFinTech企業をタイプ別な観点から立ち位置とアプローチについて紹介した。



 続いて日本企業よる具体事例として、プレゼンテーション「OVERVIEW OF RAKUTEN GROUP」では、楽天ヨーロッパ CEO 廣瀬 研二 氏が登壇。楽天の概要について紹介すると共に、Viberや楽天会員に向けて楽天が構築しているエコシステム(イーコマース、デジタルコンテンツ、金融サービス)や、世界No1のインターネットサービス企業となるためのグローバルネットワークへの取組み、2008年から現在に至る楽天ヨーロッパの沿革、ヘッドクォーターのあるルクセンブルクからヨーロッパ域内の5ヶ国(イギリス、ドイツ、フランス、スペイン、オーストリア)の市場に展開しているビジネスの概要を披露。日本で展開している楽天の金融サービスのグローバリゼーションにおいてヨーロッパの果たす役割は大きいとし、これからのシナジーと抱負を語った。



 休憩を挟んで、プレゼンテーション「フィンテック・ミートアップ・トウキョウ」では、FinTechを支援する立場として finovation Co-Eounder and Director ナタリー志織 フレミング 氏、実際にFinTechスタートアップに取り組んでいる Kyash 代表取締役 鷹取 真一 氏が登壇。最新の世界的なFinTech業界の動向や、日本におけるFinTechの現状について米国や欧州の各データと比較・整理するなど詳しく解説。日本における規制や業界における変化やFintech Meetupの活動について紹介した。



「フィンテック・スタートアップによるパネル・ディスカッション」では、パネリストとして、バンクガード CEO 藤井 治彦 氏、Capy Co-founder&CTO 島田 幸輝氏、クラウドキャスト 代表取締役 星川 高志 氏、ロイヤルゲート グローバル戦略室長 ジョンソン・アーロン 氏が登壇、電通国際情報サービス(ISID) ビジネスイノベーショングループ グループマネージャー伊藤 千恵 氏がモデレーターを務め、なぜ、ルクセンブルクで開催されたICTイノベーションフォーラムイベント ICT Spring Europe に出展したのか、出展して良かった・気づいたこと、今後のグローバルビジネス展開に向けた展望について語った。



 講演終了後は、BNPパリバ証券のカフェテリアに場所を移し、登壇者と参加者を交えてのネットワーキング・ランチが行われた。

 加速するFinTechビジネス領域のグローバル展開。ルクセンブルクのみならず、伝統的なイギリスや米国のほか、エストニア、イスラエルなど地理的・市場規模的な背景からグローバル展開を前提とした枠組みとスピード感を持った政府の取組みも活発化している。FinTech業界の勢力図が刻一刻と変化する中、いかに世界市場に向けたイノベーティブなサービス展開を実現できるか、今後のFinTech企業のビジネス展開と各国政府の取組みに注目したい。

(取材、撮影、記事、編集・制作:藤野 宙志 株式会社グッドウェイ )




19:20 | 取材:金融・IT業界向け

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