J-REIT10周年スペシャルイベント 『J-REITアナリスト大集合!第1回J-REIT投資戦略会議イベント』取材レポート!
2012年1月25日(水)19:00~21:00、六本木にあるワールドインベスターズトラベルカフェにおいて、2011年度に10周年を迎えた「J-REIT」にスポットをあてて、J-REITに詳しい有名アナリスト二名を招き、定員50名に応募した投資家や金融機関担当者と共に「J-REIT」の仕組み・魅力・今後の見通しについて語り合う『第1回J-REIT投資戦略会議』が開催された。
イベントの進行は、東京証券取引所 上場推進部(J-REIT市場統括)横田 雅之氏が先生役となり、普段は不動産開発に携わっているものの不動産投資はズブの素人という某○×地所の現場監督を演じるWITV総合プロデューサー石田 和靖氏が東証にJ-REITを学びに来た!という設定で、SMBC日興証券アナリスト鳥井 裕史氏、野村證券アナリスト荒木 智浩氏への素朴な疑問質問に対する解説を通じて、最新のJ-REIT市場の仕組みや動向について会場に集まった参加者と共に理解を深め合った。
会の後半は、東証土本常務による乾杯の音頭の後、交流会へ突入。来場者同士で名刺交換・情報交換、特に二人のアナリストの周りに多くの来場者が熱心に今後のJ-REIT市場と投資戦略に関する質問をしている様子が印象的だった。
<イベントスケジュール>
18:30 入場開始
19:00 J-REIT 10年の軌道(基礎セミナー)
19:15 第一回 「J-REIT」投資戦略会議
20:00 交流会スタート
21:00 イベント終了
REIT(不動産投信)とは、投資家の資金で購入した不動産から生じる賃料や売却益を分配する商品で、投資対象の地域(全体に占める投資割合)は首都圏(約4分の3)および地方主要都市(約4分の1)、オフィスビル、賃貸住宅、ショッピングモール、物流施設、ホテルなど様々な物件に分散投資されており、株と同じように銘柄コードが割り当てられ、取引所で売買が可能。投資家は、分配金およびキャピタルゲインを期待することが出来る。
両アナリストによると、「昨今のJ-REITの平均分配金利回りは6%前後、過去10年で見ても+60%のリターンと株価指数と比べても高い水準にあり、2011年12月24日開催された国家戦略会議の中でも資産デフレ脱却/J-REITの活性化が明記され、日銀によるJ-REITの買入れなど下値を支える材料もあることから、投資対象としておもしろい局面にある」という。
また、銘柄を選択する上での注目すべきJ-REITの評価指標として、配当利回りが高い、有利子負債比率が低い、NAV(Net Asset Value)が高い、信用格付けが高い、などが挙げられた。
現在、東証には上場するREIT全銘柄を対象とした「東証REIT指数」のほか、「東証REIT指数先物」、「東証REIT指数のETF」などがあり、東証が提供する「Jリートview」では動画によるJリート物件の紹介やアナリスト・専門家へのインタビューを毎月掲載、Jリート企業をと共に投資家への啓蒙活動を行っている。
◎「Jリートview」
http://reit.tse.or.jp/
◎「REITスクエア」
http://www.tse.or.jp/rules/reit/index.html
◎WorldInvestorsTV 動画アップ
【スペシャルイベント】J-REIT投資戦略会議 (再生時間 57分15秒)
(取材、撮影、記事:藤野 宙志 編集:柴田 潔)