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2012/01/25

【シアター・テレビジョン】最大48名の女性が投資成績を競う新しいタイプのFX番組「FXフォーティーエイト」

| by:ウェブ管理者



新しいタイプのFX番組「FXフォーティーエイト」取材レポート!

2012年1月20日(金)、CSデジタル放送を運営するプラットフォーム事業者スカパーJSATの有料多チャンネル放送サービスskyperfectv(スカパー!)において、 (Ch.262 シアター・テレビジョン)に映画、音楽、政治、歴史等豊富なジャンルの制作番組を提供するシアター・テレビジョンが、金融ジャンルへの取り組みとして新たに放送開始したFX投資家向け番組・「FX48(フォーティーエイト)」の第2回放送が港区内の同社スタジオで行われた。
番組の模様は、リアルタイムで配信される映像を視聴しながらコメントやアンケートを楽しむことのできるネットライブサービス「ニコニコ生放送」で司会進行するメイン番組を、世界中から誰でも生中継できるサービスUstream(ユーストリーム)でFX投資対抗戦の各チームの様子をライブ配信し、ニコニコ生放送ではピーク時には約5,000人ほどの来場者が番組を視聴した。
 
また、今回の放送にあたり、実際の売買で利用するトレーディングシステムとして、番組のスポンサーをつとめたFXトレーディングシステムズの「FXブロードネット」のプラットフォームにより取引が行われた。

FX48とは
最大48人の一般女性(FXアイドル)が、チームに分かれ 実際の為替相場でFXトレーディングをして投資成績を競う新しいタイプのFX番組が「FXフォーティーエイト」だ。負けたチームには罰ゲームが用意されているなどの趣向が凝らされている。当日は登録メンバーの内、主婦トレーダー「のりたんく」さんがAチーム、学生団体・ビジネス投資サークル「ポモドーロ(金の林檎)」のメンバー3人がBチームとなり、計4人のメンバーによる白熱した対決が繰り広げられた。


午後9時からの放送1時間ほど前に東京都港区虎ノ門にあるシアター・テレビジョンを訪れる。
同番組の協力会社である東京コンシューマーシステムの山崎氏に会場の案内をしていただいた後、他のFX番組担当のため同社を訪れていたWin-invest Japan取締役会長兼FX先生でお馴染みの杉田勝氏に、初回の「FX48」番組の視聴者数が8,000(ピーク時)を記録したことなど、簡単に番組概要を説明いただく。合間に総合司会のWin-invest Japan取締役でトレーダー兼講師のトモラニ先生こと齊藤智子(ブログ)さん、アシスタント兼レポーターを務めるマルチタレント嵐優子さん(ブログ、福岡ソフトバンクホークスの大隣選手と昨年入籍)と挨拶などさせていただき、その後運営会社シアター・テレビジョン取締役 須澤通雅氏から概要を取材。

シアター・テレビジョンは1996年多チャンネル時代の幕開けと共に誕生し、10数年にわたり世界トップクラスのオペラ、バレエ、ミュージカル、演劇などを24時間全国に放送。そして2009年4月、映画、音楽、政治、ニュース、歴史、ドキュメンタリーなどジャンルを大幅に拡大させ今日に至っており、今回は金融ジャンルの番組への取り組みとして同番組の提供を開始。
各番組はCS放送「スカパー!ch262」で放映されており、須澤氏はシアター・テレビジョンに出資するシステムインテグレーターでJASDAQ上場企業の日本ラッドの取締役社長も務めている。

番組開始後は、デジタル一眼レフカメラによるフラッシュ撮影(フラッシュ無しもシャッター音が出るのでNG)ができないため、放映前のミーティングやセットアップの模様をまずは撮影。放送開始後はスタッフの方からシャッター音の出ないデジカメをお借りしての撮影に。

今回は10万円のリアルマネーを口座に入金しての真剣対決モードだが、リアルトレードを経験している「のりたんく」さんに対して、投資サークル「ポモドーロ」のメンバーの皆さんはFX経験は「デモ取引」までで、今回初めてリアルトレードに挑戦するという。
口座へは「みー(上記写真中央)」さんが証拠金を入金して実際に売買を行い、他のメンバー二人が周りからサポートや応援するという構図だ。
ちなみに、本学生投資サークルが普段どんな活動をしているかと伺ったところ、「ガッツリと投資を研究する!というものではなくて、皆で集まってお茶などしながら資産運用全般について情報交換したり、セレブを目指し、将来何に使うかを語り合ったりという感じです。」という。



いよいよ放送開始。司会のトモラニさん、アシスタントの嵐さんの番組案内の後、リアルトレード対決が開始された。開始早々、ニコ生のユーザーが続々と入場を開始し、あっという間に1,000人を突破。その後も入場者が増え続け、ピークで5,000人近くに到達した。
しかし、シアター・テレビジョンの須澤によればこの状況はまだまだ不満の様子で、「前回の第1回放送は今回の午後9時と違って夕方の5時から開始し、約8,000(ピーク時)の入場者を記録しましたが、時間帯による入場者の傾向をもう少し研究する必要もありそうです。」という。
同氏によると、「ニコ生の同一時間帯のキャパシティーは無料有料を合せて10万ユーザーですが、今回は同時間帯に3万ユーザーを集めるコンテンツが複数放送されていたため、その影響も受けている可能性があります。」という。
ニコ生は基本的にはユーザー登録すれば無料で希望する番組を視聴することが可能(鑑賞する席を確保するイメージ)だが、混雑してくると有料会員が優先となり席を譲る仕組みになっている。(無料会員である記者も直近では先の民主党・代表選投票前の各候補者スピーチを鑑賞中に席を譲った経験もある。)

番組は順調に進みながらも、開始後しばらくはマーケットの動きが乏しくこう着状となり、両チームとも売買のタイミングに苦慮する場面もあったが、後半から相場も多少動き出し、入場者が思い思いのコメントをチャット機能で投稿する中、トレードの模様や成績の途中経過がライブで放送された。



順調に進んだ番組も放送終了時刻の午後11時が迫り、終了10分ほど前にトレードタイムが終了。出演メンバーがメインスタジオに全員集まり、成績発表が行われた。
今回は特に前半に相場がこう着状態だったことも影響してか、両チームの成績は概ねなだらかな推移を辿り、結果、両チームともわずかなマイナスで終了したものの、投資サークルのBチームが数百円という僅差で勝利を収めた。
発表後は各メンバーのインタビュー(感想や反省等)が行われ、無事番組は終了。

この取材レポートをご覧の方もご承知の通り、ニコ生視聴者は10~30代が中心で、中には「女子大生とFX!?FX48」のタイトル部分に惹かれて入場した、投資やFXにさほど関心のない視聴者もそれなりに含まれるであろうことも推察できる。
しかし、一方で、書き込みには明らかにFX取引の知識を持った視聴者が相当多数含まれていることが見て取れる。
口座開設が何件獲得できたというコンセプトで運営されているわけではないが、金融機関にとって自社のFX等のサービスにおける顧客属性とニコ生といった動画配信サービスの利用者属性がある程度一致する、または若い世代の投資予備軍にピンポイントで訴求したい、またはそういった層に自社ブランドを刷り込ませたい場合など、このようなプロモーションも一考に価すると考えられる。

視聴者数が5,000~8,000(Ustreamは両チームで数百程度)が多いか少ないかは金融機関によっても見解は相違するところだが、個人的には放送時間内の決戦型ということを考慮すると、FXならばリアルトレードの他、バイナリーオプションなどもなかなか面白い対象となるのではと感じた次第である。

なお、FX48では対決する登録メンバー(最大48名まで)を募集中の他、取引に実際使用するトレーディングシステムを提供するFX企業(今回はFXトレーディングシステムズ)が新規に提供を申し出ることも可能だという。 



(取材:藤野 宙志、柴田 潔、撮影・記事・編集:柴田 潔)


02:34 | 取材:投資家向け

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