2022年10月12日(水)~13日(木)、全国の地方銀行で構成する地方銀行フードセレクション実行委員会と、地方創生支援事業、ビジネスマッチング支援事業、コンサルティング事業などを展開するリッキービジネスソリューションは、今年で17回目となる「地方銀行 フードセレクション 2022」を東京ビッグサイトで開催した。
「地方銀行フードセレクション」は、主催する地方銀行の取引先で全国に向けた販路の拡大を希望する「食」関連の企業および団体と、地域色が豊かな安全で美味しい食材を求める百貨店、食品スーパーなど仕入企業の食品担当バイヤーとの商談の場を提供することを目的に毎年開催されている商談会で、曇天のなかを全国から多数の仕入れ担当者が会場に足を運んだ。
日本最大のコンベンション・センターである東京ビッグサイト東4・東5ホールが今回の商談会場。午前10時からの開場に先立って行われる開会式の時間が近づくと、多くの主催行関係者らがステージ前に集結した。
【開会挨拶】澁谷 耕一氏(地方銀行フードセレクション 実行委員長・リッキービジネスソリューション 代表取締役)「地方銀行の皆様と、昨年に増して盛大な商談会になるよう全力で取り組んでいく」
澁谷氏は、2006年に始まったフードセレクションも今回で17回目となり、昨年のコロナ禍の不安の中でも会場内は出展社のやる気と熱意が満ち溢れ、出展社、バイヤーの双方から例年以上に内容の濃い商談ができたという声が数多くあったことを冒頭に紹介した上で、自社の商品を一生懸命バイヤーにアピールする出展社、そしてその商談をサポートする銀行員の姿を目の当たりにして、地方銀行フードセレクションを開催することの意義を改めて認識したと述べた。さらに、今回もリアルとオンライン商談とのハイブリッド開催となる中、運営側として地方銀行と共に昨年にも増して盛大な商談会になるよう全力で取り組んでいくと語り、出展者数が昨年より257社増加して全国47都道府県の645社に拡大したことを報告して開会挨拶とした。
【来賓挨拶】遠藤 俊英氏(元金融庁 長官 / ソニーグループ シニアアドバイザー / リッキービジネスソリューション 顧問)「地方銀行フードセレクションは、地方銀行と出展社が一体となって伴走支援を実践している場」
遠藤氏は、挨拶冒頭に地方銀行におけるリレーションシップバンキングへの取組みを振り返りながら、銀行本位による担保保証に依存した融資のみでは、本当の意味で地域経済や地域社会を支えているとの議論はできず、現在はリレーションシップバンキングとは伴走支援という言葉に言い換えることができるという自身の認識を改めて共有。顧客企業のビジネス展開をよく見て、それに対して自分達が何ができるのか、既に地方銀行ではそういった支援が当たり前になっていると思われる中で、この地方銀行フードセレクションでは、地方銀行と出展社が一体となって盛り上げようとしている様がビビットに伝わってきて、開催の都度、商談会の意義を感じていると述べた。最後には、参列した各頭取に向けて、銀行員、出展社一体となった会場での様子を、今後の伴走支援の実践や検討に役立てていただければと述べて来賓挨拶を終えた。
開会式の最後には記念撮影が行われ、頭取を始めとする主催銀行の代表者が壇上に並んで記念撮影に収まった。
午前10時を迎え、2日間にわたる地方銀行 フードセレクションがいよいよスタート。感染予防対策を実施中の展示会場に受付を済ませたバイヤー達が次々と入場していった。
以下、展示会場の盛況な様子を写真で紹介する。地域色豊かな魅力溢れる地方の食材を元気にPRするスタッフや展示ブース、商談会の様子をぜひご覧いただきたい。(注:撮影時のみマスク未着用の写真が多数あります。)
会場では個別商談会も実施され、多くの出展社とバイヤーが参加して商談を行ったほか、一画にはプレゼント抽選や商品展示コーナーも設けられた。
こうして、全国から地方の食の逸品が集まった「地方銀行フードセレクション2022」は、2日間で延べ5,152名もの食品バイヤーが会場を訪れて盛況のもと閉会した。全国に向けた販路の拡大を希望する「食品・農畜水産品」の生産、加工、販売を行っている事業者が一堂に会したフードセレクションでは、開催期間中の商談や魅力溢れる地域食材の情報収集、全国各地域の事業者との交流の機会の提供を通じた販売促進支援により、地域の課題解決を通じた地方創生への貢献を目指しており、次回開催も一層活況な商談会となることが期待される。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )