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2013/10/08

【ICSコンベンションデザイン】G-MAC Conference シリーズ『金融リスクマネジメントフォーラム2013~グローバル規制時代における収益管理と企業経営』東京・大手町サンケイプラザで開催

| by:ウェブ管理者


 2013年10月2日(水)、ICSコンベンションデザインG-MAC Conference シリーズとして、銀行、証券、運用、保険、清算・決済機関、政府機関、ベンダー等の業界関係者を招き、『金融リスクマネジメントフォーラム2013』(参考:昨年の取材レポ)を東京・大手町サンケイプラザ開催した。

 世界的な規制強化と信用不安の環境の中で、金融機関はどのように規制に対応し、収益を確保し、企業経営を行なうべきなのか、「金融リスクマネジメントフォーラム2013」では、規制対応、資産・資金運用、資金決済、取引先信用、事務処理、システム運用、事業継続態勢などの面から、金融機関に求められる様々なリスクマネジメントについて、経営視点から、当局や第一線で活躍する専門家の講演や解説が行われた。

※G-MAC Conferenceとは
 ICSコンベンションデザインの主催する国際会議(G-MAC Conference)は金融機関、上場企業の役員・上級管理職・役職者を参加対象として開催。企業経営にとって重要なテーマや時勢に合った関心の高いテーマについてその専門家であるスペシャリスト、企業経営者、部門最高責任者等による講演やソリューションのブース出展により、参加者へ情報収集、学習の場を提供している。一方、協賛企業に対しては、企業の製品・サービスに関心を持つ購買決定者というセグメントされた層に対しての製品・サービス発表の場を提供、良質のセールスリード獲得を目的としたターゲットマーケティングをサポートしている。




 開演直後の基調講演Ⅰは『金融規制・経済環境の変化と金融機関経営』と題して、元金融庁長官 五味 廣文 氏が登壇。リーマンショックが突き付けたもの、規制強化で危機の再発は防げるか、リーマンショックが思い出させたもの、求められるリスクテークについて解説、世界経済の概観と日本の社会経済環境の変化を背景に産官学金の協働の必要性を唱えた。



 基調講演Ⅱでは、キャピタスコンサルティング マネージングディレクター 植村 信保 氏(元金融庁・統合リスク管理専門官)が登壇し、『求められる統合的リスク管理態勢とは』を講演。近年の保険行政(健全性規制)の背景と動向を踏まえ、鮮明に打ち出された「ERM(Enterprise Risk Management)重視」について触れ、個別のリスク管理活動ではなく、戦略目標の達成を図るためにリスクを統合的に捉える全社的な活動の推進と保険会社・保険持株会社22社を対象としたヒアリングの実施とその結果概要について解説した。


 その後、ランチタイムを挟み、スポンサー企業によるワークショップとして、NumerixのGhali Boukfaoui氏(クライアントソリューショングループ・プロダクトマネジャー)による『低金利マーケット環境下での金利モデルの選択』では、Numerixの特徴的な機能の一つであるハイブリッドフレームワークによるジョイントキャリブレーションのケーススタディなどを紹介。


 続いて、サンガードのDan Travers氏(Vice President, Head of Product Management, Adaptiv)による『新しい規制環境下での、企業向け統合リスク管理基盤の導入による利点と課題』では、リスクタイプとして、カウンターパーティ信用リスク、市場リスク、CVA、担保、全社的リスクを挙げ、それぞれのリスクにおけるケーススタディ、課題と選択、プロジェクトが与えた影響について解説、金融機関においてリスクを一つの集合体として見る傾向が増えつつあるという見解を示した。

 


 午後のコーヒーブレイク後は、TIBCOによる製品紹介とユーザー事例としてBNPパリバ証券 フィリップ・デニス氏(Asset & Fund Servicing, Head of Business Digital Strategy)による「Digital impact for our clients and business(金融機関向け インタラクティブなデータ探索 Data Navigation Advanced(DNA)のご紹介~Spotfireのデジタル・インパクト)」と題し、5年に渡るレギュレーションとSpotfire導入について講演、続いてSpotfireのパートナー企業であるCACによる導入・運用支援サービスに関するプレゼンテーションが行われた。


 そして、最後は、『金融リスクマネジメントの真価が問われる時代に向けて』と題するパネルディスカッションを開催。パネリストには、みずほ証券株式会社 執行役員 グローバルリスクマネジメントヘッド 藤井 健司 氏、三井住友信託銀行 リスク統括部 マーケットリスク統括グループ長 多良 康彦 氏、明治大学 総合数理学部現象数理学科 教授(学科長)松山 直樹 氏の3名が登壇、モデレータはキャピタスコンサルティング代表取締役 森本 祐司 氏が務め、金融危機前後でのリスクマネジメントにおける望ましいバランス(規律重視か、自主性重視か)や課題、目指すべきリスクマネジメントとリスクマネージャー像について、それぞれの意見や視座が示された。



サンガード・ジャパン
サンガードは、70か国以上、約25,000社の金融サービス、教育機関、公共部門に対し、ソフトウェアとプロセッシング・ソリューション、コンサルティング・サービスなどを提供する、世界有数のソフトウェア/テクノロジー・サービス会社です。当社の主力商品であるAdaptivは、金融機関での企業規模のリスク管理と業務管理のためのソリューションです。企業や組織のサイズ、構造にかかわらず、Adaptivは社内規則や規制に準拠したリスク管理と業務運営コントロールをお手伝いします。当社ではリスク管理と業務運営プロセスに対する深い理解と抱負な経験をもって、銀行、ヘッジファンド、アセットマネジメント、保険および機関投資などの金融サービス機関のお客様を支援しています。
詳細はwww.sungard.com/adaptivまで。
また、お問合せは adaptiv_info.jp@sungard.com までご連絡ください。

ニューメリックス・ジャパン
Numerixは、デリバティブやストラクチャード商品の有力な独立系分析プロバイダーであり、高速モンテカルロシミュレーションと金融工学との融合による世界標準として知られている金融商品の評価およびリスク管理ツールです。
日本ティブコソフトウェア 

TIBCO Software Inc.は、エンタープライズクラスのオンプレミスとクラウドコンピューティングのインフラストラクチャー・ソフトウェアのプロバイダーです。ティブコ社は、「2秒のアドバンテージ」(two-second advantage)の価値を提供します。世界では 4,000以上の企業がティブコ社の製品を活用し、情報、意思決定、プロセス、アプリケーション等をリアルタイムに管理・運用しています。TIBCO Spotfireは、ティブコ社が提供する多次元探索分析ソフトウェアまたはセルフサービスBIで、ビジュアルかつインタラクティブなエクスペリエンスを提供するSpotfireを活用し、ユーザは情報から迅速にアクショナブルなインサイトを得ることができます。また、統計サーバにより、S+, R, SAS, Matlabのモデルをインタラクティブに考察する事が可能になります。

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(取材、撮影、記事: 藤野 宙志、柴田 潔 /   編集・制作: 柴田 潔)
15:30 | 取材:金融・IT業界向け

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