日本ユニシス/日本テラデータ 共催 『ビッグデータ時代の金融ITイノベーションセミナー』~これからの情報活用を考える~ 取材レポート!
2012年7月12日(木)、マンダリン・オリエンタル東京 本館4F リンデンルームにおいて、日本ユニシス、日本テラデータ共催による『ビッグデータ時代の金融ITイノベーションセミナー』が開催された。
爆発的に増え続けるビッグデータをいかにスピーディーに情報に変え、ビジネスへ繋がるバリューを生み出すかが、今後の企業競争力向上に不可欠になりつつある今、ビッグデータの捉え方、活用方法の具体性を見い出せていない金融機関も多いことを踏まえ、ビッグデータの最新動向、金融業界で必要なIT基盤のあるべき姿や活用事例など、来場した金融機関関係者に紹介された。
オープニングでは、日本ユニシス 金融第一事業部長 天野 進 氏の来場者への挨拶の後、セッション1(同社最高技術責任者 保科 剛 氏による講演『ビッグデータの潮流と金融機関での展望』)へ。企業⇒個人⇒社会へと変遷するIT分野におけるビッグデータによるパラダイムシフト、震災とICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)、そしてビッグデータの活用を支える様々な技術のトレンドや事例の紹介が行われた。
15分間の休憩時間を挟み、セッション2(日本テラデータ コーポレートエバンジェリスト 金井 啓一 氏による『金融業界における情報活用のあるべき姿とその実現方法』講演)へ。日本テラデータの紹介、『情報をどのような業務に利用しているか』、『情報をリアルタイムで活用しているか』、『ビッグデータに既に取り組んでいるか』といった来場者への問いかけから始まり、情報活用における課題とニーズ、情報統合の必要性、ビッグデータの活用戦略と実践、先進事例(顧客離反防止に向けた予兆を掴む行動パターン分析と打ち手、動線分析)などについて説明が行われた。
最後に、センション3(日本テラデータ シニア・コンサルタント 安達 敏光 氏による『金融業界における情報活用の最新トレンド ~拡大するマーケティングへの活用~』講演)へ。金融機関のセールス&マーケティングと情報システムの使命、ソーシャルメディアの登場と技術的な取り組みやマーケティングにおける大規模データ活用例について説明が行われた。
<取材を終えて>
昨今のインターネット取引の普及に伴うログイン、サイト内閲覧、取引データといったトランザクションのみならず、さまざまなチャネルを介した顧客の行動パターンや属性データを保持する金融機関。不招請勧誘の禁止をはじめとする規制厳しい金融サービス業界の中で、ビッグデータをはじめとする高度な情報技術の分析と活用を通じて、リアルタイムレコメンデーションなど、いかに投資家のレベルやニーズに沿った銘柄選択や売買の判断に役立つ情報分析を具現化きるか、投資家向けサービスの付加価値の向上を図りつつ投資家保護を実現するための戦略的マーケティング/セールス/コンプライアンスを磨くことが出来るか、金融機関の新たな挑戦と取組が期待される。
(取材:グッドウェイ 藤野 宙志、柴田 潔 / 撮影、記事、編集・制作:柴田 潔)
【関連リンク】日本ユニシス
◎情報系(DWH/BI)構築支援ツール MartSolution
◎ソーシャルメディア対応テキスト分析ツール TopicExplorer
◎データマイニング・ソリューション MiningPro21
【関連リンク】日本テラデータ
◎Teradataにおけるマーケティング管理ツール Aprimo (テラデータ、Aprimoの買収を完了)
◎非構造化データの管理ツール Aster (テラデータ、Aster Dataを買収)