「基調講演」では、ターヴィ・ロイヴァス氏 (エストニア共和国 首相)より、エストニアと日本の共通点や違いについて歴史を辿りながら解説。スカイプの誕生を例にデジタル化によるニューエコノミーの台頭と発展の重要性と政府の役割として、1.Sovereignty & national security、2.Business climate、3.Direct measures : infra + laws + skills、4.Embracing tech in government を挙げ、同国のデジタル政府と電子IDサービスの現状と具体的な取組みについて解説した。
スペシャルセッション「崩壊を受容する:シリコンバレーからアジアへ」には、アーネスティン・フー氏(Alsop Louie Partners)、ピーター・ベル氏(Highland Capital Partners パートナー)が登壇。
スペシャルセッションには、ピーター・ヴェスターバッカ氏(Rovio Entertainment Ltd. マイティイーグル)が登壇。スタートアップと起業家精神について、自身の取組みを振り返り、大ヒットしたモバイルゲームのアングリーバードが出てくるまでのストーリーを披露。当時、実現不可能と言われた1億ダウンロードという目標を実現した例を挙げ、クレイジーな野心を持つことの大事さを指摘、成功の秘訣は、自分がやっていることに対して自分は出来ると信じること/不可能だと思わないこと、とした。
基調講演「ロボット工学と人工知能がついに結ばれる」には、アンディ・ルービン氏(Playground Global 創業者兼CEO)が登壇。同氏は10年間グーグルで過ごした後、新たにエンジニアを抱えるVCとしてスタート。これまでの過去を振り返ると、DOS、WinMac、インターネット、モバイルと、12~15年単位で融合しながら大きなプラットフォームサイクルが起きているとし、次の産業革命は、パターンマッチングやディープラーニングを組み合わせたAI(人工知能)を挙げ、20年後のエンジニアはAIクラウド/ロボットにものごとを教える先生のような存在となり、ニューラルネットワーク能力は飛躍的に発展するだろうと予言した。
「Session 8 Tokyo as a New Silicon Valley(東京から世界にイノベーションを)」では、藤田 晋氏(サイバーエージェント 代表取締役社長/新経済連盟 副代表理事)、伊地知 天氏(Creww 代表取締役)、松本 恭攝氏(ラクスル 代表取締役)、田中 良和氏(グリー 代表取締役会長兼社長)が登壇、大西 康之氏(ジャーナリスト)がモデレーターを務めた。