2017年10月7日(土)、コモンズ投信は、文京学院大学 仁愛ホールにおいて、SEEDCapプログラム「第9回コモンズ社会起業家フォーラム」を開催した。
この日は、社会課題解決のため自ら行動を起こした社会起業家たちが集結し、ひとり7分間のトーク・ラリーのほか、今年度SEEDCap応援先の授賞式や懇親会が行われた。
冒頭に登壇した渋澤 健 氏(コモンズ投信 取締役会長)は、今日よりもよい明日を目指して、登壇者のみならず来場者の一人一人が主役だとし、存在として受け継ぐものは機能だけでなく、意味や意義があるはずだとした。その上で、気づいていないことを発見し、楽しくワクワクする喜び、そして、ほかの人のために役立つことが重なる部分に存在意義があると私見を披露、コモンズ投信の取組みとその想いを語った。
「チェンジメーカーに寄り添う」、社会変革を起こす「人」と「団体」を支援・育成
「子供達の声を拾い届けていく」、子どもの孤立を予防し、生き方の選択肢を広げる
「多様性を認め受け入れる社会」、子育てをシェアする新しく古いコミュニティ作り
「どのように生きて行くか発信」、がんサバイバーと支える人たち繋ぎ、垣根を無く
「人との違いこそが人生の彩り」、違いを力に変え違いがあたりまえの未来をつくる
休憩時間には、登壇者や主催者であるコモンズ投信のスタッフと、会場の参加者同士の対話タイムが開催され、それぞれの想いを語り合う。また、細貝 朋央氏(日本ファンドレイジング協会 プログラム・オフィサー)より寄付月間(Giving December)の紹介や、会場受付近くではミニセミナーなどが行われた。「途上国の民間セクターを活躍」、ウガンダの現地の女性たちの雇用創出と自立支援
「地域に残す住宅遺産価値保存」、貴重な住宅建築を保存・活用し次世代に引き継ぐ
「漁業をカッコよく、革新的に」、担い手と共に地域や職種を超え漁師集団をつくる
「デコボコを持った子供を応援」、どんな子も自分に合った教育を受けられる社会を
全てのトーク・ラリーが終わり、あらためて、渋澤氏より、コモンズ30ファンドとコモンズSEEDCapについて解説。
続いて、前回、第7回コモンズSEEDCap応援先に選ばれた森山 誉恵氏(NPO法人3keys 代表)より「虐待で悩む子供の駆け込み寺」としての活動報告が行われた。
また、今回、第8回コモンズSEEDCapの応援先に決定した水谷 伸吉氏(一般社団法人more trees 事務局長)に対する授賞式も行われ、「パームオイルと熱帯雨林破壊」に対する持続可能な森づくり活動への想いが紹介された。
最後に、伊井 哲朗氏(コモンズ投信 代表取締役社長)より挨拶。社会起業家の熱いトーク・ラリーのシャワーを浴び、あっという間の時間だっと語り、感謝の言葉を述べた上で、あらためて社会的な課題の多さを指摘。30年目線の長期で投資する「コモンズ30ファンド」や「ザ・2020ビジョン」の取組み意義について触れつつ、企業の持続的成長には社会の安定が欠かせないとし、創業時から行っている寄付の取組みを紹介。来場者へのお礼の言葉で締めくくった。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )