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2012/03/22

【ネット証券 4 社】共同イベント「ネットで投信フォーラム in Tokyo」

| by:ウェブ管理者


インターネット証券 4 社「資産倍増プロジェクト」共同イベント 「ネットで投信フォーラム in Tokyo」取材レポート
 2012318日(日) 100018:00ネット証券4社(SBI証券カブドットコム証券マネックス証券楽天証券)による投資信託の普及啓蒙活動を目指す共同プログラム「資産倍増プロジェクト」において、2011116日(日)に開催された『ネットで投信フォーラムin Osaka』に続く、第二回目となる共同イベント『ネットで投信フォーラム in Tokyo』が東京都墨田区にある東京両国国技館において開催された。
(定員
5,000名、無料、要事前申込)

 
ネット証券4社社長や投資信託に精通した著名人によるパネルディスカッション、東国原英夫氏によるゲスト講演、大前研一氏による基調講演、その他にも各運用会社によるプレゼンテーションやブース展示など終日多くの来場者で会場は賑わい、イベント当日の講演内容(一部を除く)は、「資産倍増プロジェクト」専用サイトにおいてUSTREAMで配信された。
 <タイムテーブル>
10:00-  開会挨拶 (オンライン4社社長)
10:20- ゲスト講演 東国原英夫氏「どげんせんといかん」
11:15- 三菱UFJ投信プレゼンテーション
12:30- トークセッション 深野康彦氏(ファイナンシャル
       リサーチ代表)/福田萌氏(タレント)
13:15- DIAMアセットマネジメントプレゼンテーション
14:20- パネルディスカッション (オンライン4社アナリスト)
15:35- 国際投信投資顧問プレゼンテーション
16:40- 基調講演 大前研一氏
       「新世紀の大潮流と『勝ち組』の構想力」



◎個人投資家のため、ネット証券4社が一致協力していく取組みとメッセージを打ち出す

【共同プロジェクトの趣旨について】(マネックス証券 松本社長)
『1999年10月1日の手数料自由化により一気に拡大したオンライン取引において株は格段に変化したが、投資信託についてはあまり変わっていない。ネット証券4社が協力していくことで商品性、取引のしやすさ、買う前や後の情報サービスなどを改善し、新しい発想で変えていきたい。』 
【この一年間の活動について】(カブドットコム証券 齋藤社長)
『一年前の共同プロジェクトの記者会見以後、震災による見直しはあったが、専用ファンドの販売、大阪の共同イベント開催、4社共同で出した書籍やキャンペーンの取組みによりネットでの販売実績は増えており手応えを感じる一方、やりたかったことはまだまだ出来ておらず、今後もがんばっていきたい。』
 
【今後の展開と活動について】(SBI証券 澤田社長)
『資産形成にプラスになる良いサービスを提供するため、投資家であるお客様の声を正確に把握することが大事。ネット証券4社の数百万人の投資家と常にコミュニケーションととれる環境が整ってきたことで、その声をサービスに反映できる体制ができたと自負している。一人一人のニーズから、投資の規制や法律の変更なども必要であれば、投資家の声をベースに政府や関係当局へ提言していきたい。』
【今日のイベントについて】(楽天証券 楠社長)
『イベントはネット証券4社だけで実現できるものではなく、運用会社13社の強い賛同とスポンサーを含めた協力があってこそということもあり感謝したい。各社のセッションや出展ブースを通じて、普段は直接顔を見たり話をすることができない運用会社と投資家とが、実際にリアルな場で直接コミュニケーションをとることでぜひ質問や意見を交わして欲しい。』




共同主催である一方、ライバル関係にもあるネット証券4社の各代表からイチ押しポイントの紹介も!

【SBI証券 澤田社長】
 SBIは、物の移動を伴わない電子的に完結できる金融とインターネットの高い親和性に着目し、この10年以上、証券、銀行、保険などあらゆる金融のインターネット化を進めてきました。今後も個人に利便性の高いスマホなど新デバイスの登場など活かし、ワンストップサービスを提供していきます。
 【SBI証券】
1100本を超えるラインナップから、クリックだけで目的の投信を探せる!
【カブドットコム証券 齋藤社長】
 MUFG 傘下の三菱東京UFJ銀行の子会社として、世界に広がる金融デパートの中の個人投資家向け通信販売会社です。私自身がITシステムエンジニアであったことからシステムにこだわりを持っており、展示会場に用意したスマートフォンやタブレットにおける取り組みに、是非触れてみて欲しい。
 【カブドットコム証券】
保有している投信を、信用取引や店頭FXの担保に活用できる!
マネックス証券 松本社長】
 未来の金融、最新の考え方と技術で新しいサービスと商品を提供し、米国と香港の100%兄弟会社と積極的にグローバル展開します。個人投資家のために存在する証券会社として、サービス提供のみならず媒体として投資家の声を伝えていくことで、マーケットやルールなどを良くしていきたい。
 【マネックス証券】
きめ細かく条件を指定して目当ての投信を探せる「ファンド検索」
楽天証券 楠社長】
 楽天グループのキャッチフレーズ“エブリシング楽天”となる、証券、銀行、トラベルなど楽天市場を中心とした日常生活のお買い物の場でポイントなどシナジーを出せる金融サービスの提供をコンセプトに事業展開しています。投信もその一つとして、金融を使った将来不安の解消に向けて役立ちたい。

【楽天証券】
スマホ対応の高機能検索で、どこでもファンド探しができる!




パネルディスカッションでは、ネット証券各社の「なでしこ」社員からの紹介により登壇した各社の有識者が、投資家目線を含めた様々な意見や見通しなどの発言もあり、白熱した議論が繰り広げられた。

◎取材を終えて
 震災の影響で延期されていた東京での投信フォーラムが遂に開催された。当初より注目を集めていたこのネット証券大手4社共同プロジェクトの目玉でもあり、待ち望んでいた個人投資家も多かったことであろう。

 冒頭の開会挨拶にもあるとおり、ネット証券の登場から10余年、投資家と金融機関のコミュニケーションの姿は新たなステージを迎えており、既存の枠組みを越えた新しい企業間連携と発想力で、未来の金融サービスのあり方に一石を投じるフォーラムとなった。

 金融機関の最前線とも言える個人投資家と直接触れ合う場、ネットを主力とする金融機関側の担当者に限らず、個人投資家の中にも証券会社の店舗に一度も足を運んだ経験の無い層も増えている。

 スマートフォンやタブレットなど進化するテクノロジーによる個に対する利便性の追求と共に、こうした対面型のイベントを通じて金融業界の取組み、熱意、トップメッセージを発信していくことで、金融サービスのプレゼンスが高まることを期待したい。

 『ネット証券主催だけあって若いご夫婦、カップルが多かった。金融知識にもっともっと興味を持つ人が増えて欲しい。』 (当日参加した業界関係者の声)


(取材、撮影、記事 :グッドウェイ 藤野宙志  編集:柴田 潔) 



02:00 | 取材:投資家向け

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