総合的な金融サービスを提供しているユニコムグループの中核企業、日本ユニコムはグループ企業の持株会社体制への移行に伴い2006年に設立された会社で、その社業は1958年創業の会社より引き継いでおり、半世紀にも及ぶ歴史を受け継いでいる。2011年には日本ユニコムのオンライントレード事業を日産センチュリー証券に事業譲渡することで、グループ内のオンライン事業(証券、FX、商品先物取引)を日産センチュリー証券に集約させる一方、日本ユニコムは対面取引に特化した農林水産省及び経済産業省より許可を受けた商品先物取引業者として、金・石油・穀物などの商品先物取引を中心に、多様化する資産運用ニーズに応えている。
今回、グッドウェイは国内商品先物市場の一躍を担ってきた日本ユニコムにスポットを当て、2014年4月から5月にかけて商品先物業界の明日を担うであろう新入社員達の新人研修の模様や調査部アナリストの経済番組出演、先輩社員インタビューなどを行ったので、その内容を紹介したい。
この日の話し方講座を含め、様々なカリキュラムの研修が実施される他、商品先物外務員資格はもちろん、総合的な金融サービスを提供するグループの中核企業の一員として証券外務員資格も取得する。新社会人として活躍する前の助走期間を経て、全員が東京本社に配属される予定だ。
ストックボイスはインターネット専業メディア企業として、インターネットテレビ「ストックボイスTV」を提供する一方、2008年6月からはTOKYO MXの地上デジタル放送・ワンセグの第2チャンネルへも配信を開始。地上波放送局としては初めてとなる、東京市場全取引時間の完全放送を行っているメディア。2004年10月の放送開始当時は、東京証券取引所に隣接した別ビルからのラジオ(音声)配信のみであったが、2006年11月から、各番組共に東証アローズ・メディアセンターにある、ストックボイス・スタジオからの生放送に移行しているが、こちらの模様は、2014年4月24日に写真ニュースとして既に公開しているので詳しくはこちらをご覧いただきたい。
【ストックボイス(STOCK VOICE) 】東京株式市場の模様を生放送で全国の個人投資家へ発信~地上波放送局としては初となる、東京市場全取引時間を完全放送!
なお、コメンテーターとして出演している日本ユニコム 調査部主席アナリストの菊川 弘之 氏は、podcastビジネス部門1位になった「加藤友理の経済教室(ラジオNIKKEI)」、記録的な長寿番組だった「北浜流一郎と菊川弘之の朝イチ投資大学」、「菊川弘之のマーケット戦略」を始め、「BloombergTV」、「日経CNBC」、「STOCK-VOICE」など、多数のメディアに出演中で、 時事通信「アナリストの目」、「テクニカル分析情報」、REUTERS、日経新聞・マネー誌などにも寄稿中。2007年以降、中国・台湾でも各取引所主催セミナー講師として活躍している。(菊川氏のブログより)
── 早速ですが、今まで営業を長く経験されてきた中で、「理想の部下像」というものについて教えてください。
【西田】そうですね。自分としては「向上心」、「素直さ」、そして「自分を持っている」という三つの要素を持つ若手や部下が大きく伸びている印象を持っています。向上心や挑戦する心は営業社員にとっては不可欠といえますし、また「素直さ」と「自分を持っている」というのは一見相反する要素のようにも見えますが、先輩や上司のアドバイスに素直に耳を傾けてどんどんノウハウを吸収していくなかで、悪い意味で周りに流されず、自分の目標を見失わないタイプが自分にとって理想の部下像ですね。
── なるほど、では逆に「理想の上司像」についてはいかがですか。
【澤田】私は入社6年目を迎えますが、熱意を持って自分を見てくれる人、あるいはそういう思いを持って様々なアドバイスなどしてくれる人が自分にとって理想の上司といえます。上司の熱い思いに応えたいというやる気が推進力にもなりますので。
【西田】私の場合は夢を語れる人、ビジョンを示せる人が理想の上司ですね。もちろん現実的な数値目標でチームを引っ張ることも重要なことですが、それだけでなく時に人生観や会社・業界発展に繋がるような夢やビジョンを語ってくれて、自分のあるべき将来像をはっきりと意識させてくれる人が理想です。
── 1日のタイムテーブルはどうのような感じでしょうか?
【澤田】海外市況の情報収集や準備の関係でできるだけ早めに出社し、朝来たらまずは海外市況の動きや材料といった情報収集を行い、その後ミーティングなどを行って一日の営業の準備をします。その後、午後7時ころまで電話や訪問といった営業中心の活動を行いますが、月に一回の米国雇用統計発表といった経済指標のビッグイベントの日などは相場が大きく動くこともあるため、担当者を増員して午後11時までお客様対応のための延長業務を行うことがあります。
【西田】私は主にお客様管理が担当で、澤田同様に朝の情報収集やミーティングを経て、市場がオープンすると売買のアドバイスや注文受託といったお客様対応を中心に行います。お客様が商品市場を通じて資産をいかに増やせるか、真剣勝負といえる時間帯にお客様を全面的にサポートする役割です。
── 貴社の営業スタイルには何か特徴はありますか。
【西田】当社の特徴のひとつに、つねに業界最高水準の取引環境を提供しようとする取り組みが挙げられますね。PCによるマーケット情報提供のほか、携帯端末の普及を睨んで2006年に携帯電話、2011年にはスマートフォンで商品先物業界初の専用アプリによる情報配信サービスを開始しました。さらに2014年1月からはタブレット端末対応の専用アプリの提供も開始したことで、今では全営業社員が営業時にもタブレット端末を携行し、お客様へのご案内や情報提供に活用しています。
── 伝統の人間力に加え自慢のIT力の融合によるサービス強化で、お客様の反応も変わってきたでしょうね。
【澤田】スマートフォンと比べて画面も大きくなって見やすくなり、情報収集と分析がし易くなったと大変好評をいただいています。訪問時以外でも営業社員とお客様が同じ情報端末を見ながら一緒に相場分析を行なったり、時にお客様が無理な売買をされないようリスク管理的なアドバイスも行います。最近では商品相場関係のブログをご覧になっている方もいらっしゃり、その情報や相場観を基に売買をされるお客さまもいらっしゃいますね。
【西田】人間力とIT力に少々関連する話ですが、対面取引を経て他社でオンライン取引をされているお客様が、再び弊社開催のセミナーに戻ってこられる傾向が出てきているんです。オンライン取引と比べれば対面取引はどうしても人件費がかかる分取引コストは少々高くなってしまうんですが、相場の勝ち負けは手数料だけの問題ではないと気付かれたお客様が、人間力も活用した取引に先祖帰りするような傾向もでてきていますので、弊社はこうしたお客様の期待を裏切らないようなサービスの提供を目指していきたいと考えています。(了)
※全員のインタビューの内容は、後日に日本ユニコムのHPに掲載される予定です。
(取材、撮影、記事、編集・制作:柴田 潔 @株式会社グッドウェイ )