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2015/03/01

【電通国際情報サービス(ISID)】金融イノベーション創造のためのエコシステムを推進、「金融イノベーション ビジネス カンファレンス FIBC2015」を開催!(FinTech関連)

| by:サイト管理者



 2015年2月26日(木)、電通国際情報サービス(ISID)は、三越前のCOREDO 室町にある日本橋三井ホールにおいて、定員300名の規模で「金融イノベーション ビジネス カンファレンス FIBC2015
Financial Innovation Business Conference」を開催した。


 今回で4回目を迎える「FIBC2015」は、金融イノベーションに特化したイベント。先進金融サービスのプレゼンテーションや有識者による講演などを通して、日本の金融イノベーションの現在を捉え、更なる活性化へ向けた課題を共有する。



 FinTech領域に特化したピッチコンテスト「FinPitch」では7分間という限られた時間の中で、金融市場へのインパクト、経営陣の資質、ビジネスモデルの革新性、ビジネスの成長性、グローバルサービスとなる可能性、といった5つの観点で審査員の総合評価により大賞が決定される。



 オープニングの挨拶には、前回大賞を受賞したマネーフォワード 代表取締役社長CEO 辻 庸介氏が登壇し、昨年の「FIBC2014(開催レポ)」への出場後よりサービスは順調に拡大し資金調達など数多くのご縁ができたと感謝の言葉を述べた。また、昨今、世の中でFinTechが広く認知されてきた中、このFIBCを通じて、金融イノベーション企業、ベンチャーキャピタル、金融機関が、それぞれお互いのいいところを出し合いユーザーへの価値最大化に向けて盛り上がっていくことを期待したいとした。



 続いて、Arbor Ventures マネージングパートナー Melissa Guzy氏によるオープニングスピーチ「The future world from the view point of FinTech startup in ASIA」では、20億人を超えるアジアでのオンライン・デジタル革命により、決済や送金、個人金融資産管理やソーシャルトレーディングなど様々な分野でコンシューマーが誘発するイノベーションによってdisintermediation(ディス インターミディエーション)が進んでいる具体例を紹介、B2B市場の進化とこれからのFinTechサービスの未来像について語った。



 FinPitchモデレーターは、ナビゲータープラットフォーム 取締役 Longine編集委員長 泉田 良輔氏が務め、選考を通過した12サービス、および大企業によるFinTechチャレンジ特別枠2サービスの発表が始まる。最初の登壇は、クラウド給与計算ソフトfreee(freee 代表取締役 佐々木 大輔氏)、メリービズ(メリービズ 代表取締役社長 工藤 博樹氏)。

 審査員は、三菱東京UFJ銀行 IT事業部 プリンシパルアナリスト 柴田 誠氏、マネックスグループ 執行役員 新事業企画室長 兼 マネックスベンチャーズ 取締役 高岡 美緒氏、Femto Growth Capital LLP ゼネラルパートナー/公認会計士 磯崎 哲也氏、B Dash Ventures シニア・インベストメントマネージャー 西田 隆一氏、森・濱田松本法律事務所 弁護士 堀 天子氏の5名が務めた。



 続いて、Dr.Wallet(BearTail 代表取締役社長 黒崎 賢一氏)、Moneytree(マネーツリー 代表取締役社長 ポール チャップマン氏)、coincheck for EC(レジュプレス 代表取締役社長 和田 晃一良氏)、Liquid Pay(Liquid 代表取締役 久田 康弘氏)。



 続いて、スーパー乱数表(バンクガード CTO 藤井 治彦氏)、Capyリアルタイムブラックリスト/Capyアバターキャプチャ(Capy 事業開発本部長 島津 敦好氏)、ETFラップ(お金のデザイン 代表取締役社長 廣瀬 朋由氏)、アノマリーサーチ(デザインルール 代表取締役 佐藤 哲也氏)。



 続いて、ZUU Signals(ZUU 代表取締役社長兼CEO 冨田 和成氏)、あすかぶ!(Finatext Ltd. CEO & Co-Founder 林 良太氏)、そして、特別枠のanswer(マネックス証券 執行役員/マネックス・ラボ 室長 飯田 敦氏)、Airレジ(リクルートライフスタイル ネットビジネス本部 リアルマーケティング開発グループ グループマネジャー 佐々木 康太朗氏)。



 続いて、
シンクタンク・ソフィアバンク 代表 藤沢 久美氏によるキーノートスピーチ「金融イノベーションが担う日本の未来」では、20年前に自身が起業した経緯やダボス会議で感じる大きな時代の変化の中で、螺旋階段のように上から見ると円を描き原点に戻りながら進化していく必要性を強調した。また、金融の役割は産業創造・社会創造であるとし、多様な価値観を受け止められるグローバル人材が未来を語り合い、安心して自信を持って個人のエンパワーメントを加速していくことができる、ワクワクするビジョンを発信していく必要があるとした。




受賞サービスは以下のとおり。 (「金融イノベーションビジネスカンファレンスFIBC2015」の受賞サービスを発表


  ◎FIBC大賞
 Capy Inc. 『Capyリアルタイムブラックリスト/Capyアバターキャプチャ』


  ◎オーディエンス賞
 メリービズ株式会社 『メリービズ』


  ◎ソニー銀行イノベーション賞
 株式会社ZUU 『ZUU Signals』


  ◎審査員特別賞
 株式会社BearTail 『Dr.Wallet』


  ◎ISID特別賞
 Finatext Ltd. 『あすかぶ!』



 大賞の受賞理由については、金融機関が直面している切実なセキュリティーに関する問題にタイムリーだったことに加え、データの活用に工夫している取り組みに対して高い評価を集めたとした。島津氏は、今後、ますます難しくなることが予想されるセキュリティーによって、ユーザーがいなくなることの無いよう、誰もが利便性を享受できるよう取組んでいきたいとした。



 記念撮影後は、隣の会場に用意された食事や飲み物と共に各社のブースが用意され、出場者や審査員、そして、来場した金融ベンチャー企業・金融機関・ベンチャーキャピタル・メディア等が直接交流するネットワーキングが催され、情報交換や名刺交換が繰り広げられた。







 今回、メディアパートナーの1社として参画させて頂いた金融イノベーションビジネスカンファレンス「FIBC2015」。FinTechに対する認知も広がり、イノベーションへのチャレンジが加速している中、年々会場の規模やプログラム内容も大幅にグレードアップしている。今回出場した各社のサービスは、投資家向けの啓発や運用アルゴリズムのほか、マネー管理と不正防止、電子マネーと認証・決済、企業の業務クラウド化など、多様な分野から紹介された。新規事業の企画・開発担当者、もしくは起業を検討している皆さまにとって刺激を受ける有益な内容と貴重なネットワークの場が用意されている。登壇した企業の今後の活躍と、来年の「FIBC2016」の開催と、更なる進化を楽しみにしたい。

取材、記事:藤野 宙志 / 撮影:柴田 潔 / 編集:村上 遥 @株式会社グッドウェイ )

◎過去のFIBC開催レポート

   

19:58 | 取材:金融・IT業界向け

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