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2016/10/07

【ホートンワークスジャパン】来日インタビュー!エンタープライズ向けデータ収集、蓄積、分析プラットフォームを提供し、金融機関が抱える課題の解決やニーズに応えるホートンワークスの取組と強みとは!

| by:ウェブ管理者


 昨今、金融機関における競争力強化のために必要なMIS(経営情報システム)の高度化が進められている中、これまでに分散されたシステムが持つデータの統合のみならず、SNS、テレマティクス、ウェアラブルなど新たなデバイスから集まる動的データを含めたデータフローの管理、データガバナンスの強化に向けたデータの可視化・共有化が求められている。

 2016年9月7日(水)、グッドウェイは、”Powering the future of Data”を掲げ、Apache Hadoop や Sparkを中核においたエンタープライズ向けの収集、蓄積、分析プラットフォーム(Connected Date Platforms)と、データフローオーケストレーション「Hortonworks DataFlow」を提供するHortonworks(以下、ホートンワークス) 金融サービス業界担当 ジェネラルマネージャー Vamsi Chemitiganti(ヴァムシ・チェミティガンディ)氏を訪ね、同社の日本法人であるホートンワークスジャパン金融業界における同社の取組みや今回の来日の目的などについて話を聞いた。

略歴(ヴァムシ・チェミティガンディ氏)

University of Marylandにおいて、Computer Science と Engineering の理学士(BS)と経営学修士(MBA)取得。世界規模の金融機関にけるキャピタルマーケット、コアバンキング、資産管理、IT運用の分野に精通し、デジタルトランスフォーメーション、インダストリーイベント、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、ハイパフォーマンスコンピューティング、エンタープライズミドルウェアなど様々なトピックで多数の講演を行っている。
チェミティガンディ氏の金融サービス業界ブログ



まずは、ホートンワークスの取組について教えて頂けますか。

チェミティガンディ氏】ホートンワークスは、あらゆるデータを管理することをミッションとし、Apache Hadoop や Sparkなどのオープンソースのコミュニティにおいてイノベーションを牽引しています。米国市場に上場しており、社員は800名を超え、850社の顧客、多くの銀行やフィンテック企業と仕事をしておりシェアも広がっています。最近のトレンドとしては、モバイルをはじめとするオムニチャネルの様々な取引などの広がりによってデータは常に移動しており、銀行に蓄積されたデータは、まさに「金融サービスにおける石油」といえます。我々は、Apache Hadoopなどのオープンソースのテクノロジーリーダーとして貢献してきました。Hadoopは、これまでITの最適化の技術とみられていましたが、現在はビジネスプラットフォームとしてHadoop技術の共通コアを提供、その上でビジネスが展開されるようになってきました。

銀行業界における取組についても教えてください。

チェミティガンディ氏】まずセグメント別にみると、キャピタルマーケット(証券市場等の資本市場)領域においてはソーシャルメディアのフィードを活用した新しいタイプのトレードやアルゴリズムによるテスト、リテールバンキング(個人、中小企業対象の小口金融業務)領域においては個々のお客様のレベルでデータを把握し、「カスタマージャーニー」を共にできるようにすることでロイヤリティを高めるといったデジタルトランスフォーメーションなどで利用されています。その他にも、取引所やヘッジファンド、クレジットカードや決済ネットワーク、法人向けコーポレートバンキング(法人を対象とする金融業務)や融資、ウェルスアセットマネジメント(資産管理、運用)といった領域で、アップセル、クロスセル、リアルタイム不正の発見、アンチマネーローンダリングの可視化、特定法人の破たん懸念の予測や評価、ロボアドバイザーなど様々なサービスへの応用機会を提供しています。また、セグメントを横断する共通領域として、リスクマネジメント、サイバーセキュリティ、コンプライアンス、不正取引対策などの領域での利用も増えています。

具体的な事例についても教えて頂けますか。

チェミティガンディ氏】最近は、IoT、テレマティクス、センサー、サーバログなど様々なデータから機械学習により、通常から外れている、もしくは通常と違う振る舞いを起こしているといったことも捕捉できるようになり、サイバーセキュリティ全体がより堅牢かつ意味のある調査分析ができるようになっています。また、360度でお客様と銀行の取引を見て一体どういう「カスタマージャーニー」をどこまで辿ってきているかといったお客様の理解が進み、どのお客様が高いプロスペクトとなるか/お客様へのリーチ/購入率を高められるかといったお客様への提案の精度を上げることに活用する事例もあります。また、フィンテック分野では、ロボアドバイザリー、レンディング、ペイメントなど銀行内の部門を通じた取組みのほか、個別のフィンテック企業とのダイレクトな取組みもあります。

銀行業界だけでなく、保険業界での活用が広がっているようですね。

チェミティガンディ氏】グローバルでは、保険の分野は大きな領域を占め、劇的に変化しています。保険は、自動車保険や生命保険などお客様を中心に据えた、そして柔軟性の高いアプローチが求められており、自動車では使用状況に応じた保険料や、健康保険・医療保険では患者の健康状態のスコアに応じた保険料になるといった変化が起きています。これにより、保険会社は、時間、空間、環境といった追加的なデータを使い、これまでとは違う種類のデータを見て不正を検出、保険契約の適切性、査定に活かし、保険金請求を受けた時に、妥当な請求かどうか、適正な価格の保険料となっているかどうかなど、顧客の振る舞いをリアルタイム分析で状況把握と予測をするなど方法を見直す必要性に迫られています。その結果、保険会社が扱うデータ量が劇的に膨大になっています。これまでは、保険契約や保険金請求の検証データでよかったが、昨今は、天候データ、ドローン画像による損害状況のデータ、センサーベースのデータ活用、医療機関のカルテなど非構造型データを保険会社で使うといったことも行われています。


データをいかに集められるかが競争力の源泉となるのですね。

チェミティガンディ氏】どういうエクスペリエンスや時間を過ごしてきたかビックデータから把握することで、エンドユーザーへのクロスセルやアップセルなどキャンペーンターゲットを洗い出し、契約件数を増やす、既存の顧客のリテンション(継続率)向上に活かすなど、「カスタマージャーニー」がますます重要になっています。保険でいえば、締結から更新、保険金の支払いまでをトラッキングし、お客様の満足度を高める上で、絶対知っておかなければならないこと。そのような顧客データを入手できるような仕組みにすることこそがビックデータであり、ソーシャルデータや公で入手できるデータの活用が広がっています。

そのためにはリアルタイムなデータ収集・分析プラットフォーム環境が必要ですね。

チェミティガンディ氏】金融業界において、Hadoopはリアルタイムプラットフォームとしての位置付けとなりその地位を高めています。業界のビジネス上の課題はどこか、解決のためにどのようにデータを活用すればよいか、金融機関が自分たちが使う側としてどういったことをして欲しいか、しっかりインプットしてくれたこともあり、品質やデータ効率の高いガバナンスが効かせられるようになってきたことで、ホートンワークスではそのリファレンスアーキテクチャーを作ることにしました。銀行は私共のパートナーです。Hadoopの価値は、低コストのプラットフォームであること。そして、そのプラットフォーム上で、あらゆる形態のデータを扱えること。構造的・非構造的なデータも、あらゆる分析をリアルタイム、バッチ、インタラクティブでおこなえることが本質的な価値だと言えます。

ホートンワークスが提供している製品の詳細について教えて頂けますか。

チェミティガンディ氏】大きくは2つあります。まず、様々なデバイス、ソーシャル、Webのアクセスログなど様々なデータソースからデータを収集し、データフローを制御するためのソフトウェア「Hortonworks DataFlow(HDF)」、そして、セキュリティ、ガバナンスを重視しながら蓄積されたデータを分析するためのプラットフォーム「Hortonworks Data Platform (HDP)」です。リアルタイムデータと蓄積されたデータの組み合わせから、今何が起きているか、それが何を意味するかを判別できるようになります。ホートンワークスは、100%オープンソースのApache Hadoopやそのエコシステムベースの製品を提供することで、イノベーションを短時間で起こせるようになると考えており、オープンなデータプラットフォームを推進するロードマップを明確に示しています。



必要なインフラ環境についてはいかがでしょうか。

チェミティガンディ氏】はい、インフラ基盤においては、ディザスターリカバリー対応やデータの内容に応じてプライベート/パブリッククラウドに分けるかどうかは金融機関の方針次第で変わりますが、オンプレミスのほか、Microsoft Azureやアマゾン ウェブ サービス(AWS)などのクラウド環境を活用するケースも広がっています。

実際に導入するためには、金融機関にデータサイエンティストや専門のナレッジが必要なのでしょうか。

チェミティガンディ氏】必ずしもデータサイエンティストの存在が必須というわけではありません。最初のステップとして、プラットフォームにデータを集めていく際、これまでのようなリレーショナルデータベースやエンタープライズデータウェアハウスを使うことなく進めることができ、また、ホートンワークスのプラグインを使いデータを可視化するなど、先ずはITコストを下げていきます。その上で、銀行として、どのようなユースケースで使うかを決定し、そこから、Hadoopにどのようなデータを集め、どういう価値を出していくかを話し合っていくステップとなります。その時点から1~2名のデータサイエンティストが徐々に必要になってきますが、そのような担当者がいない場合でも、ホートンワークスのエキスパートによるプロフェッショナルサービスとして導入を支援します。

ホートンワークスのプロフェッショナルサービスについて教えてください。

チェミティガンディ氏】お客様に対して、ホートンワークスによるビジネス付加価値を提供するプロフェッショナルサービスとして、プラットフォームについての理解促進や技術のデプロイメント、運用への落とし込みなどを行うソリューションエンジニアのほか、プロフェッショナルサービスエンジニアがお客様先に出向き、Hadoopを活用するユースケースの決定を支援したり、データの視覚化を行うパートナー企業との連携を行っています。パートナーには4つのタイプ(ResellerISV/IHVConsultantMSP:Managed Service Provider)があり、日本においてもパートナー開拓を進めています。

最近は日本のメガバンクでもCDO(チーフ・データ・オフィサー)が生まれています。

チェミティガンディ氏】それは良いことだと思います。欧米では、銀行が掲げるデータ戦略をCDOが担い、組織を横断するセンター・オブ・エクセレンスを作り、Hadoopやビッグデータというテクノロジーが必要とされる役割を見つけ出し、データエンジニア、データサイエンティストが業務部門と連携することでビジネスを革新しています。CDOが他のエクゼクティブと同じテーブルについて予算などについて話し合うことが大事です。Hadoopプロジェクトで頓挫するケースは、十分な予算がつけられない場合が多い。まず、これまでのレガシーなリレーショナルデータベースやエンタープライズデータウェアハウスと比べて、年間ベース/データ使用量ベースのコストが必ず削減できるといった部分を含めてアピールするなどファンディングしていく必要があります。データサイエンスのプロジェクトは、ROIが不明瞭になりがちなので、どういう価値が出せるかに着目し、どのようなユースケースであれば価値を引出すことができ、どのような順番で進めていけばその価値を最大化できるかといった話を展開していく必要があります。

日本市場に対する期待とメッセージをお願いします。


チェミティガンディ氏】今回の来日で、日本の金融機関との沢山のミーティングを重ねた結果、変革に向けてとても前向きであることがわかりました。その中で、特に、リスク計算やアンチマネーローンダリングに使う戦術・実務的なニーズ、銀行の中で変革を起こすためにどのようにフィンテックを活用すればよいかというニーズ、があると感じました。ホートンワークスは、真のアプリケーションプラットフォームとして、データガバナンスやオペレーションにおいて付加価値の高いサービスを提供し、金融機関が抱える課題の解決やニーズに応えていきたいと思います。

ありがとうございました。今後の更なる導入事例に期待しています。

チェミティガンディ氏】ありがとうございます。



その他、ホートンワークスの取組のご紹介



 ホートンワークスは2016年9月8日(木)、9日(金)の2日間にわたって開催された、ニッキン主催の金融国際情報技術展(FIT2016)に協賛して2コマのセミナーを開催。チェミティガンティ氏が講師をつとめたいずれのセミナーも金融業界関係者で満席となった。

【9月9日(金)10:00-11:00】 金融業界におけるビッグデータ戦略の課題と解決策 ~最新事例から学ぶ~

 このセッションでは、金融サービス業界で先行企業がどのようにビッグデータを活用しているか、事例を取り上げながら解説された。
例えば、金融市場データを取り扱う先行企業では、毎日の取引データの分析には時間がかかり、不正行為を食い止める術はなかったが、先行企業でこのような問題をどのように解決しているかが紹介された。

【9月9日(金)11:15-12:15】 保険業界におけるビッグデータ戦略の課題と解決策 ~最新事例から学ぶ~

 このセッションでは、保険業界で先行企業がどのようにビッグデータを活用しているか、事例を取り上げながら解説された。
例えば、利用ベース自動車保険は世界的に普及が進んでいるなか、既存のシステムとプロセスへの負担、損害査定時の詐欺行為と有効な請求との区別といった問題に、先行企業がどのように解決しているかなどが紹介された。



 ホートンワークスは、2016年10月26日(水)、27日(木)に、ヒルトン東京(新宿)において「HADOOP SUMMIT 2016 TOKYO」を開催する。展示コーナーのほか、ビジネストラック、テクノロジートラック、ブレイクアウトセッションなどで構成される2日間に渡るイベント。当日は、業界の専門家、ビジネスリーダー、アーキテクチャ、データサイエンシスト、 Hadoopデベロッパ、そしてApacheコミッターが一堂に会し、コミュニティ・ミートアップやHadoop Communityのリーダーによるセッションのほか、日本国内におけるコネクテッドカーの実際の事例紹介、各種ワークショップなどが行われるという。Apache Hadoop や Spark、機械学習、データサイエンス、IoTなど、オープンなエンタープライズ向けビッグデータ活用最新動向に興味のある方は、この機会にぜひ参加されたい。

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(撮影、記事、編集・制作 :メディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )
14:18 | 取材:金融・IT業界向け

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