2012年8月18日（土）～19日（日）の2日間、三重県の鈴鹿サーキットで世界でもトップクラスのスピードと技術で争われる国内人気No.1のモータースポーツ『SUPER GT』第5戦（今回のレースの正式名称＝2012 AUTOBACS SUPER GT 第5戦 第41回 インターナショナル ポッカ 1000km）が開催された。
SUPER GTは日本を代表する国内最高峰のモータースポーツイベントで、F1等とは違い、市販されている車をルールに従って改造して競い合うカーレース。馬力の違う2つのカテゴリーのマシンがサーキットコースを混走し、それぞれの順位を争うスポートイベントでGT500（エンジン最高出力が約500PS）はNISSAN・HONDA・TOYOTAの国内3大メーカーがしのぎを削る一方、マネーパートナーズがメインスポンサーになっている『マネパランボルギーニGT3（特設サイト）』が参戦中のGT300（同300PS)は海外、国産のスポーツカーが入り乱れてバトルが繰り広げられている。
1994年に全日本GT選手権として始まり、2005年にSUPER GTとして生まれ変わって今年で8年目を迎える歴史と人気を兼ね備えたビッグレースだ。

前編・後編と分かれる今回の取材レポートをより楽しんでいただくために、この機会に予備知識としてまずはサーキットやSUPER GTの概要をぜひお読みいただきたい。

◎鈴鹿サーキット
三重県鈴鹿市にある国際レーシングコースを中心としたレジャー施設。SUPER GTの他、F1日本グランプリや鈴鹿8時間耐久ロードレースなどの開催で知られる。レーシングコースの他に遊園地やホテル、プールやショップ、温泉等の施設があり、一大リゾートを形成（園内マップ）しているため、レーシングファンのみならず、多くの家族連れや若者が訪れ賑わいをみせる。コースは日本初の本格的サーキッとして50年前に本田技研工業によって建設されている。
アクセスは首都圏の場合、名古屋まで新幹線、近鉄特急に乗り換え白子駅（鈴鹿市）まで所要時間40分程度。駅からシャトルバスかタクシー（15分程度）で現地着。電車以外では車の他、首都圏各所からの高速バス（白子駅着）が利用できる。


◎SUPER GT

SUPER GTは日本を代表する国内最高峰のモータースポーツイベント。現在国内で開催されている自動車レースのシリーズとしては日本一の観客動員数を誇る。世界中の自動車メーカーからいろいろな車種が出場、ドライバーが、2人で1組となって1台の車を交代でドライブし、各大会の順位によってポイントが与えられた結果、1年間を通して多くポイントを獲得した1組が、その年のシリーズチャンピオンとなる。（本年は最終の特別戦も加え全9戦）
SUPER GTは性能差のあるGT500とGT300の二つのクラスに分かれているが、性能の違うクラスのマシンが混走することで、同じクラスのマシンとのバトルの他、サーキットの各所で様々なドラマが生まれる。

GT300のクラスは、NISSAN、HONDA、TOYOTAの3大ワークスがしのぎを削るGT500クラスとは対照的に、よりアマチュア向けの傾向があり、参加チームの大半がメーカーの支援を受けていないプライベーターだ。近年、これらのプライベーターがマネーパートナーズの他、アニメ等のサブカルチャー関連企業等からスポンサードを受ける事例や、版権もののキャラクターとタイアップしてファンからチーム運営費を募る事例が増加している。

レースの模様はいくつかのインターネットサイトのほか、CS放送・Ｊスポーツ『SUPER GT』でライブ放映が行われ、民放ではテレビ東京『GTプラス』（毎週日曜日・23:30~24:00)でも録画放送によるテレビ観戦が可能だ。特に9月9日（日）にはマネパランボルギーニGT3が出場したGT300の決勝の模様が放映されるので、この機会にぜひご覧いただくことをお勧めしたい。
















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