2013年6月27日(木)、AIMA Japan は、東京証券取引所にある東証ホール/東証プラザにおいて、「AIMA Japan ヘッジファンドフォーラム2013」(日英の同時通訳)を開催しました。
毎年開催されている当フォーラムは、今年のアベノミクスによる大幅な円安や株価の変動など世界から日本市場への注目が高まる中、ヘッジファンドの活動やそれを取り巻く環境にも変化が起きており、業界に関わる内外の企業や個人が情報や知識を交換・共有、ネットワーク拡大の機会の場となることを目的としています。
開催にあたってのプラチナスポンサー(2社)は、Citigroup、Gottex Fund Management、ゴールドスポンサー(2社)は、Bingham McCutchen、Moore Management、Walkers、シルバースポンサー(1社)は、Deutsche Bank Group、ブロンドスポンサー(6社)の他、パートナーシップとして一般社団法人日本CFA協会、メディアスポンサーとしてグッドウェイが協力。また、参加費(税別)は、AIMA会員は35,000円、AIMA非会員は40,000円で開催運営されました。
冒頭に、白木 信一郎 氏(AIMA Japan 会長 / アストマックス投信投資顧問 取締役CIO)の開会挨拶、その後、竹中 平蔵 氏(慶応義塾大学 総合政策学部教授 / 慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所所長)による基調講演「アベノミクスと日本経済の今後」や、土本 清幸 氏(東京証券取引所 常務取締役)による講演「日本市場の変革 -新時代の幕開け-」など全7講演のほか、「金融の将来を皆様と共に!」、3つのパネルディスカッション「ファンドの基幹業務の今について - 投資ビジネス環境の変化への挑戦」、「Fund Managers' Panel - Talking About a Market Where the Sun is Rising (again)」が行われました。
最後に、クリストファー P. ウェルズ 氏(AIMA Japan 副会長 / Bingham McCutchen Murase, Sakai Mimura Aizawa - Foreign Law Joint Enterprise)による閉会挨拶、全セッション終了後は、食べ物や飲み物と共に講演者および来場者の懇親の場となるレセプションが用意され、ヘッジファンド業界を取り巻く参加者同士の情報交換やネットワーキングが繰り広げられました。
AIMA Japan は、世界5大陸、47ヶ国にまたがるAIMA (Alternative Investment Management Association)の日本支部として日本におけるオルタナティブ投資業界の意見を代表する目的で2001年5月に設立された一般社団法人。会員はヘッジファンド運用会社、ファンド・オブ・ファンズ運用会社、機関投資家、証券会社、為替取引業者、コンサルタント、弁護士、会計士、プライム・ブローカー、アドミニストレーターの他、業界に関連する様々なサービス提供者など多岐にわたっています。ヘッジファンドに関する教育研修、情報発信、調査分析などのサービスを提供すると共に、日本そして世界のオルタナティブ投資業界に影響を与える様々な問題を取り上げ、業界の成長を促進を目指しプロフェッショナルな業界の声を発信しています。
急速にボーダレス化が進む世界各国の金融市場と商品開発、取引に参加する顔ぶれも多様化が進む中で、健全な市場の整備と合理的なシステム投資による仕組み化を通じた業界共通プラットフォームの構築など、課題の克服に向けて金融業界の在り方や連携・仕組化につながることに期待したいと思います。
(取材、撮影、記事:藤野 宙志、 編集/制作:柴田 潔)