2023年7月8日(土)、大手ネット証券の楽天証券は、「Re:Balance - 不安定な世界と家計。整えるアイデア、みんなで発見 - 楽天証券 サービス開始24周年記念 オンラインセミナー」を開催した。
ロシア・ウクライナ問題の長期化やインフレ、円安などといった不安材料が世界経済および家計にも大きな影響を与えるなか、2024年からの新NISAに向けての資産づくりにどう取り組んでいくべきなのか。今回のセミナーではその投資判断の一助となるべく、豪華講師陣が多様化する投資スタイルや目的にあわせた投資戦略や資産づくりのヒントをYouTube(2チャンネル)を通じて配信した。
【オープニング挨拶】楠 雄治氏(楽天証券 代表取締役社長)
進行を務めるフリーアナウンサー 叶内 文子さんの紹介でオープニングの挨拶に立った楠氏は、冒頭に個人や外国人投資部門別の売買動向のデータを共有しながら株式市場の需給分析を行った後、2024年から始まる新NISAの概要やメリットを改めて紹介。現在のNISA口座数が様々なポイント付与等の特典を背景に、銀行証券を合わせた金融業界でナンバーワンという状況下、楽天証券ホールディングスの東京証券取引所への上場申請も承認され次第に、皆様にも案内をさせていただければと述べて挨拶とした。
【対談】「日本人がお金持ちになる方法 Produced by pivot」
・竹中 平蔵氏(慶應義塾大学 名誉教授)・奥野 一成氏(農林中金バリューインベストメンツ(NVIC) / 常務取締役兼最高投資責任者(CIO))
・司会、進行:佐々木 紀彦氏(PIVOT CEO)
対談では佐々木氏の進行のもと、日本人の資産形成について、前半は日本と米国経済の行方、後半は今後5年間の投資戦略をテーマに、竹中氏と奥野氏がそれぞれの知見を披露しながら意見を交わし合った。
【講演】「2023年後半 日本株投資戦略」窪田 真之氏(楽天証券経済研究所 チーフ・ストラテジスト)
窪田氏は、日経平均と外国人投資家の売買動向分析を皮切りに、各種経済指標を用いて日本株の構造変化や
インフレ復活について解説しながら、日経平均株価の見通しを共有。後半では長期投資する価値のある個別銘柄なども多数紹介した。
【サービス案内】松﨑 裕美氏(楽天証券 経営企画部広報マネージャー)
対談の前に、1株から買える「かぶミニ(単元未満株取引)」、国内株式を積み立てられる「かぶツミ」など、少額取引も充実している楽天証券のサービスが松﨑氏から紹介された。
【対談】「エブリシングバブルの終焉で為替市場も大転換!?」
・大里 希世氏(進行 / 経済レポーター)
・エミン・ユルマズ氏(複眼経済塾 塾頭 / エコノミスト・グローバルストラテジスト) ・石原 順氏(ファンドマネージャー)
「エブリシング・バブルの崩壊」の著者、エミン・ユルマズ氏を招いての対談では、日米を中心とした広範囲の金融・経済トピックスを取り上げながら、今後の株式や外国為替相場の行方を展望した。
【講演】「ChatGPTで激変!AIで稼ぐ企業は?」今中 能夫氏(楽天証券経済研究所 チーフ・アナリスト)
今中氏はGAFAMのAI戦略、AIとAI半導体やAIサーバー、AIブームと半導体設備投資について解説後、注目銘柄についても紹介した。
【対談】「やってはいけない!投資のご法度」
・叶内 文子氏(進行 / フリーアナウンサー)
・テスタ氏(著名トレーダー)
・後藤 達也氏(経済ジャーナリスト)
個人投資家として財を築き、YouTuberとしても活躍中のテスタ氏を招いての対談では、和やかな雰囲気の中、株式投資への取組み方について様々な有益なトークが繰り広げられた。
【パネルディスカッション】「世界の覇権と経済とマーケット」
・山本 雅文氏(みずほ証券 チーフ為替ストラテジスト)
パネルでは、米中による覇権争いが今後の経済や市場にどのような影響を及ぼしていくのかについて、活発な議論が行われた。
堀古氏は2022年の米国株式・債券・金利の動きを取り上げた後、インフレと株価の関係など今後の相場を見極めていくポイントを解説。AIやメタバースなど、今後の注目セクターの展望にも触れて講演を終えた。
当日は並行して2chも同時配信されたのでご紹介したい。
【1】「揉めても話そう!家族のお金の守り方」
・横山 光昭氏(家計再生コンサルタント / マイエフピー代表)
【2】「たぱぞうさん、どう思う?S&P500投資と金価格上昇」
・たぱぞう氏(投資インフルエンサー)
【3】「インフレ、年金…家計と資産を新NISAで守る!」
・武藤 十夢氏(タレント / 気象予報士 / ファイナンシャルプランナー)
【4】「日本株ファンドマネージャーが語る!長期視点でのバリュー株投資のポイント」
【5】「知れば魅力がわかる!インド株インデックスで成長の波に乗る」
・金森 杏美氏(同営業企画部 プレゼンター課 シニア・プレゼンター)
【6】「日本株ファンドマネジャーに聞く成長銘柄を見極めるポイントとは?」
【7】「人気YouTuberバンクアカデミーと考える、日本の高配当株ってどうなの?」
・田賀 徹夫氏(三菱UFJ国際投信 デジタル・マーケティング部 ネット営業グループ グループマネジャー)
【8】「インド企業を熟知するチームが運用する“iTrustインド株式”現地を知るからこそわかる銘柄選定の秘訣」
【9】「キャピタルが考える長期積立投資に適するファンドとは」
新NISAによる株式市場への資金流入が期待されるなか、主催した楽天証券は、2023年6月に「かぶミニ(単元未満株取引)」取扱銘柄に600銘柄超を新たに追加し、国内株式1,600銘柄超を1株から取引可能にしたほか、スマホアプリ「iSPEED」でも「かぶミニ」を取引可能にするなど様々なサービス拡充を急いでおり、今後においても経済圏の強みを活かした益々の利便性の向上が期待されている。
(取材、撮影、記事、編集・制作:メディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ)