【NTTデータ】今年度の「豊洲の港から」を振り返り、来年度の活動方針を発表する「One Day Event」を開催！日本環境設計の岩元氏や大阪大学の石黒教授などイノベーションの先駆者による対談も！ - グッドウェイ：金融・IT業界・フィンテック情報ポータルサイト（GoodWay Fintech）

2016/03/30	【NTTデータ】今年度の「豊洲の港から」を振り返り、来年度の活動方針を発表する「One Day Event」を開催！日本環境設計の岩元氏や大阪大学の石黒教授などイノベーションの先駆者による対談も！	\| by:ウェブ管理者

　2016年3月10日（木）、NTTデータは、豊洲センタービル36階コンファレンスルームにおいて、豊洲の港からpresents「One Day Event」を開催した。
「One Day Event」では、昨年リサイクル活動でデロリアンを動かした日本環境設計の岩元氏や、ジェミノイドなどのロボット研究を行う大阪大学の石黒教授などイノベーションの先駆者達による対談が行われたほか、今年度の「豊洲の港から」の活動を振り返り、来年度の予定を紹介した。

　はじめにNTTデータイノベーション推進部オープンイノベーション事業創発室室長　残間光太朗氏がご挨拶と来場者や関係者へのお礼の言葉と共に本日のプログラムについて説明した。

　対談1「世の中を変えるオープンイノベーション」では、オープンイノベーション促進協議会代表理事　西澤民夫氏と日本環境設計代表取締役社長　岩元美智彦氏が登壇。まず西澤氏がリーマンショックで日本の元気がない時、オープンイノベーションで元気になってもらおうと「ローマの市場にて」をはじめたことや、「オープンイノベーションは、競争に勝つためのMust do（理想の形）とCan do（できること）のギャップを塞ぐこと」として、世界の事例をいくつか紹介した。

　その後、岩元氏から「循環型社会は技術だけでは作ることはできない。消費者参加型の消費者目線でインフラを作っていくのが大切である。」として、大手企業を交えてみんなで世の中をつくっていくという意識が必要だと語った。最後にたくさんの人々の意識をかえるのは、義務感や使命感も大事だが、一番は「わくわく」することであるとした。

【写真協力：本荘絢子氏】

　続いて対談2「夢を実現させる力」では、多摩大学客員教授本荘事務所代表　本荘修二氏と大阪大学知能ロボット学研究室教授　石黒浩氏が夢を実現させるために必要なこと、未来の社会像について語る予定が、二人とも特に夢がなかったという話になり、逆に夢がないほうが自由に行動し、失敗し、学べることがたくさんあるのでは？というタイトルとは少々違った路線での対談となった。

　また、石黒氏が関わった新しいコミュニケーションツール「ハグビー」の紹介がなされた。ぬいぐるみの中から電話の相手や先生の声が聞こえるようになっており、人対人のコミュニケーションに一つクッションを置いて、円滑に意思疎通できることを目的にしたツールで、ハグビーありとなしで園児達に読み聞かせを行った様子を映像で紹介すると、ハグビーなしでは話を聞けず、遊びまわっている園児が多く見られたが、ハグビーありでは園児全員がハグビーから聞こえる話に聞き入っている様子が映し出された。

　最後のパネルディスカッションでは、Sassor 代表取締役所長　石橋秀一氏と同社テレコム・ユーティリティ事業本部ユーティリティ事業部課長　牧本しをり氏がオープンイノベーションビジネスコンテストで優秀賞を掴み、NTTデータと協業を開始してからの経緯を説明すると共に、協業の勘所について語り合った。

　最後に残間氏から今後の豊洲の港からについて説明が行われる。これまでの活動を説明した後、来年度の活動を大きく３つ紹介した。

（1）Global：これまで行ってきたオープンイノベーションビジネスコンテストをグローバル化し、世界中のベンチャー企業様のコラボレーションを高め、世界と連携してイノベーションを進めていきたいとした。

（2）Expansion：様々なニーズに対応するために既存のサービス「DCAP」を拡充する。「0 to 1」、アイディアを作るところから実証実験も含めて新事業創発の支援を必要に応じて実施し、運用も合わせて事業化の立ち上げ支援も行う。
　
（3）Alliance：シリコンバレーなど海外のアクセラレーターと連携して、仮説アイディアが出た時点で、シリコンバレーに訪問し、事業を育ててもらう。また、意見交換の場を設けて、顧客とのヒアリングをした上でベンチャー企業とのマッチングを支援する。

　閉会後の懇親会では「豊洲の港から」のトップページを飾る船の絵をデザインした東京藝術大学デザイン学科4年寺門章利氏が参加し、今回も様々な業種の人々が参加した。このような場が広がり、多くの人が刺激しあうことで、新しい事業が生まれることを期待したい。来年度の第1回定例会は4月頃、ビジネスコンテストも8月頃に開催予定である。興味のある方はこちらのサイトをチェックしていただきたい。

（取材、撮影、記事、編集・制作：村上遥　＠株式会社グッドウェイ／写真協力：本荘絢子氏）

13:52 | 写真：金融・IT業界向け

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