2013年10月20日(日)、マネックス証券は、東京・京橋にある東京コンベンションホールにおいて、同社に口座を持つ個人投資家向けに「2014年の資産運用とNISAセミナー(マネックスはお客様の長期分散投資を応援します!)」(開催概要)を開催した。当日は、台風の影響による風雨の中にもかかわらず、会場には多数の投資家が訪れた。
冒頭に、マネックス証券 執行役員 美好 琢磨 氏による開演の挨拶の後、基調講演(バンガード・インベストメンツ・ジャパン 代表取締役 加藤 隆 氏)では、投資信託の運用時の3つのポイント(インデックスの利用、世界への分散投資、低い取引コスト)に関する仕組みについて詳細に解説、また、バンガードの基本的な考え方や取組みについて解説した。次の講演「FPから見たNISA活用法とは?」(ファイナンシャル・プランナー 廣澤 知子 氏)では、NISAの仕組みと特徴(口座開設条件、対象商品、期間等)や注意点、特にNISA口座は特定口座との損益通算ができないこともあり、できるだけリスクを抑えた長期的な視点による商品選択の重要性について触れた。
続いて、マネックス証券スタッフによるサービス紹介「マネックス証券でNISAをはじめよう!」(営業企画部マネジャー 森山 智光 氏)では、来春に向けたNISA口座における外国株(米国株 約2,800銘柄、中国株 約1,700銘柄)への対応やサービスの利用メリットについて説明した。
その後、休憩をはさみ、講演「2014年のマーケット展望」(マネックス証券 チーフ・エコノミスト 村上 尚己 氏)、協賛企業による投資信託商品のご案内(日興アセットマネジメント、三井住友アセットマネジメント、DIAMアセットマネジメント)、最後に来場者とのQ&Aセッション(司会 小川 まどか 氏、村上氏、廣澤氏)が行われた。
ゴールドマン・サックスのゼネラルパートナーだった現代表取締役社長CEOの松本 大 氏とソニーが設立したネット専業証券会社のマネックス証券(設立当初はマネックス)。その社名の由来は"MONEY"のYの一歩先を行くものとして『MONEX』としたことはつとに知られている。1968年に公開されたSF映画にスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』に登場する主人公『HAL』は『IBM』のアルファベットを一文字ずつ前にずらした名前で未来のコンピュータをイメージさせていると言われており、『MONEX』も、同じようにMONEYのYをひとつ前に出して、「未来のMONEY。次世代におけるお金との付き合い方をデザインして、お客様に提供していこう。」という考えから1999年に命名。これからの時代にあった未来の金融を作っていこう、将来、日本の個人が必要とするであろう新しいお金との付き合い方を提供していこうとの思いがこめられているという。
2014年1月から導入されるNISA(少額投資非課税制度)は、毎年100万円を上限とする新規購入分を対象にその配当金や売買益等を最長5年間非課税にする制度。口座開設は、全金融機関で一人1口座ということもあり、証券会社や銀行など金融機関各社はサービスの紹介に力を入れている。
投資家一人一人が自分のニーズや方針に合った資産運用を果たすためのナレッジの底上げを応援すべく、マネックス証券の投資家教育への取組み、および今後のグローバル・ビジョンに基づく事業展開に注目したい。
(取材、撮影、記事:藤野 宙志 / 編集・制作:柴田 潔)