「地域経済エコシステム形成の取組み」では、小林 剛也氏(財務省 大臣官房地方課 総務調整企画室長)が登壇。小林氏は、在ドイツ日本国大使館勤務時代に手掛けた「日独スタートアップ・プラットフォーム(GJSP)」の活動をはじめ、イノベーションとスタートアップのアーキテクチャーについて解説。これまでの既存の共有コンセプトや支援メニューとは別に、空白空間の取り込みと再定義(Strategy of the Void)として私見を披露。偶然の出会いを大事にしながら、つくば市のポテンシャルを最大限に生かし、つくば市と東京の人材が身近な関係でつながっていけるコミュニティが生まることへの期待の言葉を述べた。
この日の講演「Tsukuba`s potential in the context of Innovation & Startup」では、小林 剛也氏(財務省 大臣官房地方課 総務調整企画室長、日独産業協会(DJW) 特別顧問)が登壇。「日独スタートアップ・プラットフォーム(GJSP)」の活動、地域経済エコシステム形成に向けた取組みとして開催されたシンポジウム&ミートアップイベント「エンジン!(ENGIN!)」といったこれまで同氏が関わってきたプロジェクトを素材として、イノベーションの本質についてシュンペーターなどを引用しつつ議論。既存の産業、職業分野別のネットワーク概念の中にVoid(空白)空間を創出し、既存のネットワークの中での経済活動を前提としてしまうという固定観念を一旦破壊することによって『破壊的ネットワーク』が生まれ、新たな価値創造に繋がる、との私見を披露。 その上で、研究都市つくばと、東京をはじめとする外部空間とが『破壊的ネットワーク』を形成することで、つくばの研究シーズと東京等の経営人材、マーケティング人材とが「つくばスタートアップエコシステム」を形成してゆく可能性について語った。