2019年9月19日(木)~20日(金)、全国の地方銀行で構成する地方銀行 フードセレクション実行委員会と、地方創生支援事業、ビジネスマッチング支援事業、コンサルティング事業などを展開するリッキービジネスソリューションは、今年で14回目となる「地方銀行 フードセレクション 2019」を東京ビッグサイトで開催した。
「地方銀行 フードセレクション」は地方創生型商談会として、主催する地方銀行の取引先で全国に向けた販路の拡大を希望する「食」関連の企業および団体と、地域色が豊かな安全で美味しい食材を求める百貨店、食品スーパーなど仕入企業の食品担当バイヤーとの商談の場を提供することを目的に毎年開催されているもので、14回目を迎えた今回は主催銀行55行、出展社数1,031社、2日間来場者13,412名といずれも過去最多を更新した。
【開会前】開会式会場に関係者も集まり、まもなくスタート
今回も日本最大のコンベンション・センターである東京ビッグサイトが会場。同会場は東京オリンピック・パラリンピックの際は国際放送センターとして使用される。午前10時の開場に先立ち、会場では午前9時30分から開会式が行われるとあって、開始時間前には多くの主催銀行関係者や出展社らがステージ前に集まった。
【主催者挨拶】地方銀行 フードセレクション 実行委員長・リッキービジネスソリューション 代表取締役 澁谷 耕一氏「新たな企画として、首都圏に在住の主催銀行の内定者や学生の皆さんで、地域活性化応援団を結成し商談をお手伝いいただく」
来賓・主催銀行代表者の紹介後に挨拶に立った澁谷氏は、冒頭に開催に当たっての御礼を述べたあと、14回目を迎えた今回の地方銀行 フードセレクションは、昨年よりも出展社数が61社増えて過去最多の1031社となったことをまず報告。「2006年の第1回が主催銀行5行、出展社数102社であったのを思い起こすと、非常に感慨深い」と語り、地方銀行と地域連携の強み、集積効果によるバイヤーの関心、商工会などの経済団体の支援の成果が拡大に繋がったと述べた。
また、今年は新たな企画として、首都圏に在住の主催銀行の内定者や学生の皆さんで、地域活性化応援団を結成。入行する銀行や学生の出身県ブースで商談をお手伝いし、地方銀行がどのように取引先を支援し、地域に貢献しているかを実際に体験してもらう予定で、内定者・学生あわせて二日間で30人が参加するという。
さらに、翌日からラグビーワールドカップ、来年はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催され、現在、国を挙げて日本の食文化の発信を行っているなか、「この地方銀行フードセレクションは食を通じて地域をアピールする絶好の機会」と語って挨拶を終えた。
【来賓挨拶】金融庁 長官 遠藤 俊英氏「地域金融機関には顧客企業と同じ方向を向いて、その企業の価値・付加価値をできるだけ上げてほしい。その積み重ねが地域経済の活性化につながる。」
来賓挨拶に立った遠藤氏はお祝いの言葉の後、毎年行っている企業アンケート調査の昨年データで、地方銀行のサービスが前年より良くなったと回答した企業が増加したことを冒頭で紹介。また、本展示会について、「年々、参加する銀行や食品企業が拡大して、人との結びつきがより広がり、より強くなっている。地方で素晴らしいクオリティの食品を生み出して、それを地方と共にこの首都圏でも消費する。それを地方銀行が積極的に支援するというのがフードセレクションだ。」と述べた。
また、「金融庁としては、地域金融機関には顧客企業と同じ方向を向いて、その企業の価値・付加価値をできるだけ上げてほしいと考えている。その積み重ねが地域経済の活性化に繋がるので、参加銀行や出展社の皆様方には、このフードセレクションを活用して、ぜひ新たな結びつきを作っていただきたい。」と挨拶で語った。
開会式の最後には記念撮影の時間が設けられ、頭取を始めとする主催銀行の代表者が壇上に並んで記念撮影に収まった。
【受付開始】午前10時、いよいよ展示会がオープン。
2日間にわたる地方銀行 フードセレクションがいよいよスタート。当日は天候にも恵まれ、最寄駅から続々とバイヤーが東京ビッグサイトに向かう中、午前10時には開場を迎え、受付を済ませたバイヤー達が次々と展示会場に入場。金融庁の遠藤長官も展示会場を見学した。
【展示会場】広大な展示会場を埋め尽くす1,031社の出展社ブース
北から南まで、各地方銀行毎の出展エリアにそれぞれの取引先食品企業の出展ブースが所狭しと立ち並び、販売スタッフは自慢の食品を熱心にPR。地方色豊かな食品、特産品や名産品を求める百貨店、卸業、商社、ホテル、外食チェーン、スーパー等のバイヤー達の入場が続き、時間を追うごとに会場は盛況となっていった。
【会場の様子】熱気溢れる展示・商談会場等の様子を写真で紹介
以下、展示会場の盛況な様子を写真で紹介する。地域色豊かな魅力溢れる地方の食材を元気にPRするスタッフや展示ブース、商談会の様子をぜひご覧いただきたい。
こうして、全国から地方の食の逸品が集まった「地方銀行 フードセレクション2019」は、冒頭でご紹介の通り主催銀行数、出展社数、来場者数も過去最多となり、盛況のもと無事2日間の日程を終えた。
全国の地域食品に特化した商談会として年々規模を拡大し、本年で第14回目を迎えた本イベントは、成果の上がる出会いの場を提供することを目的に、主催する全国の地方銀行も取引先の販路拡大に向けた支援に全力で取り組んでいる。さらに地方自治体、経済団体等も一体となって地域で連携することで地域経済の活性化を図ろうとしており、インバウンド需要も期待できる2020年のフードセレクションの果たす役割がますます期待される。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )