2016年1月10日(日)、楽天グループの大手ネット証券である楽天証券は、新春の個人投資家向け大型イベント(定員3,500名)として、「新春講演会2016」をパシフィコ横浜 国立大ホールで開催した。 今回は、『アベノミクスは「第二ステージ」へ!2016年の投資戦略を見極める』と題し、慶應義塾大学総合政策学部教授/グローバルセキュリティ研究所所長の竹中平蔵氏をはじめとした国内外の経済や市況に精通した講師が招かれて講演を行ったほか、展示会場には多くの協賛者・IFAなどが出展し、会場は終日多くの個人投資家で賑わった。
横浜市西区みなとみらいにあるパシフィコ横浜(正式名称:横浜国際平和会議場)は、世界最大級の国際会議場と展示ホールおよびホテルからなるコンベンション・センターで、同社の新春講演会は例年、同会場で行われている。、午前9時30分の受付開始前には既に来場者が長蛇の列を作り、入場開始まもなくして展示会場が早くも賑わいを見せ始める。 パシフィコ横浜を代表とするメイン施設、国立大ホール。「2枚貝」をデザインした外観に対し、ホール内は「巻貝」の内部をイメージして設計・建築されたといい、1階席だけで3,260席、2階席、3階席を合わせるとおよそ5,000席という大きな施設で、開演前には一階席はほぼ満席の状態に。◎開会挨拶・代表取締役社長 楠 雄治氏「新制度をうまく活用して効率的な投資を。」 開会時刻を迎え、ラジオNIKKEIの番組などでもお馴染のフリーアナウンサー 叶内 文子氏の司会のもと、挨拶に立った同社代表取締役社長 楠 雄治氏は、まずは波乱含みとなった年明けの相場動向に触れた後、2016年の干支である申年は相場格言で「騒がし」と言われており、また2017年の干支である酉年も同様に「騒がし」であることから、色々と波乱があるだろうと語って、急激な動きに対する注意を促した。
続いて2015年を振り返り、1年間で日経平均は9.7%の上昇となった事に対し、2012年の23%の上昇、2013年の56%の上昇、2014年の7%の上昇という推移を踏まえて、2015年はチャイナショックがあったにも関わらず結果としては2014年よりも日経平均は上昇したことで、悪くはない年であったとした。また、チャイナショックのほか、中東での争い等色々あり、2016年についても日本においては国政選挙、アメリカでは大統領選挙と政治的にも色々と難しいイベントが控えていて読みが難しい相場でもあることから、本日の講演を投資判断に役立てて欲しいと語った。
最後にお知らせとして、①売買をするにあたって税金処理等でマイナンバーが必須となるため、今後3年間以内に証券会社にマイナンバーを知らせる必要があること。②NISA口座の非課税枠が2016年より、100万円から120万円になったこと。③新しくジュニアNISAが2016年の4月から始まり、こちらにも80万円の非課税枠があること。 以上について説明した上で、これらの制度をうまく活用して効率的な投資を行って欲しいと要望した。 挨拶の後の最初の講演は、慶應義塾大学総合政策学部教授/グローバルセキュリティ研究所所長である竹中 平蔵氏による「2016年日本経済の展望 -アベノミクス第二ステージ-」。冒頭に「大変立派な講演会で、関心のある多くの皆さまを前にお話しができることは光栄だ。新年早々、株式相場、為替相場も波乱の展開だが、今日は本年がどういう経済になるのか、どういうところを注意深く見ていく必要があるのかについて、忌憚なく問題の提起をしたい。」と述べて、講演を開始。様々な角度から経済・金融を分析しながら1時間にわたって私見を披露した。 続いてのパネルディスカッション「“貯蓄から投資へ”の流れがついに本格化!?~2016年資産運用進化論~」では、モデレーターの深田氏を中心に、パネリストが資産運用の新しい潮流について活発な議論を交わす。登壇者は以下の通り。(写真、左から順に)
・モデレーター:日経マネー編集長 深田 武志氏・LIFE MAP,LLC代表/フィナンシャル・ジャーナリスト 竹川 美奈子氏・楽天証券経済研究所 客員研究員 山崎 元氏・楽天証券経済研究所 ファンドアナリスト 吉井 崇裕氏 メイン会場では、パネルディスカッションの後も次々に著名講師が登壇し、来場者の投資戦略の参考となる市況や見通しについて様々な視点から分析して講演。新春早々からマーケットも波乱含みということもあり、熱心にメモを取りながら聴講する来場者も多く見受けられた。
当日の登壇者と講演テーマは以下の通り。・GCIアセット・マネジメント ファウンダー・代表取締役CEO 山内 英貴氏「エンダウメント投資戦略 -いよいよ日本の個人投資家も実践可能に! 米国名門大学基金による先進の投資戦略とは」・楽天証券経済研究所長 兼 チーフ・ストラテジスト 窪田 真之氏「2016年 日本株投資戦略」・J・Pモルガン・チェース銀行 市場調査本部長 佐々木 融氏「円安トレンドは終了したのか? -アベノミクス、量的質的金融緩和で進んだ円安の流れは終了し、2016年は円高トレンドが始まる」・ホリコ・キャピタル・マネジメントCEO 堀古 英司氏「2016年の米国経済・株式相場の見通し」 メイン会場の他、展示会場にはミニセミナー会場も用意され、協賛企業各社によるセミナーも行われた。セミナーの内容は以下の通り。・eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎氏運用力を鍛える!少額からできる! eワラントを活用したスイングトレード入門・ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ 証券営業部長 ディビット A.コリンズ氏投資を民衆化するETF・三井住友トラスト・アセットマネジメント クライアントサービス部主管 百瀬 順治氏不安定化する市場環境を踏まえた資産運用 ~収益性と安定性を目指して~・ブラックロック・ジャパン iシェアーズ事業部門 iシェアーズ事業部 ディレクター 新井 洋子氏かんたん、手軽にETFでスマート投資 ~iシェアーズETFで拡がる投資の世界~・DIAMアセットマネジメント 投信企画部 課長 積木 利浩氏納得のポートフォリオ作成方法を教えます。~低コストのインデックスファンドを使った資産形成~ また、セミナーの最後には、一般社団法人 金融学習協会 (ファイナンシャルアカデミーグループ)による「親子おこづかいゲーム大会」が開催され、子供たちにとって一番身近な「おこづかい」をテーマに、ゲームを通じて楽しくお金とのつき合い方を学んだ。 展示会場の一角では、FXトレーディングツール「MARKETSPEED FX」などのデモコーナーや特設セミナー会場があり、実施したミニセミナーには多くの来場者が足を止めて講師の話に聞き入った。 展示会場では同社が取り扱う各商品ごと、および楽天銀行や楽天投信投資顧問などのグループ企業の出展ブースが立ち並び、昼食時間や休憩時間などには多くの来場者で賑わいを見せる。デモコーナーでも多数の投資家がスタッフから説明を受けながら実際にツールの操作を体験した。 こちらは協賛企業のブースの様子。IFAも含めた協賛各社は、キャラクターやおみくじなど、工夫を凝らした展示企画を展開し、こちらも多くの来場者で大賑わいを見せる。
こうして終日行われた新春講演会は無事終了。会場を後にする来場者を同社のスタッフ全員が感謝の言葉を述べながら最後の一人になるまで並んで見送った。 同社は、日本最大級のインターネット・ショッピングモールを運営する楽天グループのインターネット証券として、オリジナルのトレーディングツール「マーケットスピード」で、日本で初めて個人向けにリアルタイムで自動更新する株価の配信を開始。楽天市場でも使える『楽天スーパーポイント』というロイヤルティプログラムを導入し、楽天銀行や楽天カードとも連携するなどして、楽天グループの強みを活かしたサービスを提供しつつ、収益の多角化を背景にFX、投資信託事業、および金融商品仲介業(IFA)にもより一層注力することで、株式市場の動きに左右されにくい収益構造の確立を急いでいる。
同社は同時に、講演会・セミナーといった投資家教育にも力を入れており、2016年も東京・大阪などで個人投資家を対象とした注目イベントが予定されているので、同社の公式サイトや公式フェイスブック等で日程をチェックいただきたい。(取材、撮影:柴田 潔、村上 遥 / 記事、編集・制作:柴田 潔 @株式会社グッドウェイ)Sorry. This content use IFrame
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