2014年10月25日(土)、商品先物取引、金地金の売買等のサービスを提供するセントラル商事は、東京・大手町にある日経ホール&カンファレンスルームで、個人投資家向けの経済講演会「2015年経済・投資展望 株&ゴールド」を開催した。
同社は、商品市況の動向の他、為替や経済などをテーマとした特別講演会を四半期毎に開催しており、今回の秋季講演会では、第1部の講師には、日本屈指の株式ストラテジストである武者リサーチ代表 武者 陵司 氏が登壇。第2部では貴金属のスペシャリストとして著名なスタンダードバンクPlc東京支店長 池水 雄一 氏が登壇し、ゴールド・プラチナの相場展望を披露した。
セミナー会場がある大手町の日経ビルは皇居のすぐ側。当日は快晴に恵まれたこともあり、皇居の外周路を走るランナーの姿も多く見かけられるなか、セミナーの来場者も次々と会場を訪れる。
日経ビル6階の会場受付の様子。国内随一のリサーチ力を誇る著名な株式ストラテジスト武者 陵司 氏が登壇するとあって、順調に受講者が集まってくる。開演時間も近づき、まもなく講演がスタートする。
開演時間を迎えて講演がスタート。本日のMCはお馴染のフリーアナウンサー 大橋 ひろこさん。レギュラー番組であるラジオ日経のマーケット・トレンドでキャスターを務めるなど、個人投資家にもファンが多い。講師として紹介された 武者 陵司 氏が登場すると講演への期待感から会場は万雷の拍手に包まれる。
世界の地政学的リスクが高まる中、米国の金融引締めの動向、国内では消費税増税の影響など様々な問題を抱える2015年に向けて、日本の投資家は何をポイントに、どう行動するべきかを解説する武者 氏。
その分析の特徴は、論理性と独自性の追求。論理一貫、歴史的・国際的視野をモットーとする氏はグローバルかつ長期的・歴史的経済事実データに基づき、最も説得力のある仮説の構築に全力を挙げて、その分析結果を個人投資家にも分かり易い言葉で伝えていく。
膨大な国内外の経済指標などのデータ分析から得た客観的事実を基に、経済や株式市場を分析。後半は講演にも熱が入り、主観的な予想や期待などによらない分析結果をホワイトボードを使って説明する。15~20年後のNYダウ10万ドル説など、その大胆な仮説と分析力には来場者も興味津津の様子で、再び大きな拍手を浴びて第1部講演を終了した。
講演の合間に行われた同社シニアストラテジスト 後藤 道義 氏による自社のサービス紹介では、コンサルティング取引を軸にサービスを展開する同社の、商品先物取引、投資スクール、出張勉強会、コラムコーナーなどが紹介された。
そして第2部は貴金属のスペシャリストとして名高い 池水 雄一 氏が登場し、著名ディーラーとしての豊富な経験と数々のデータに基づいた分析と相場展望を披露した。ゴールドマーケットに与える影響の大きさから、日本の商社の枠に収まりきらなかった伝説のディーラーである池水氏はセントラル商事の講演会ではお馴染みだが、今後の金価格については引続き早期の大幅上昇は期待薄も、下値も世界の産金コストとされる1オンス当り1,200ドル付近でトリプルボトムを形成している可能性を指摘した。特に大きく値を下げたプラチナ相場については、明らかに割安であるとの認識を示した。
講演が終了後の質疑応答では、数名の来場者から今後の展望に関する質問があり、池水氏がそれぞれに対して丁寧に回答を行った。最後に第1部講演のゲスト講師、武者氏の書籍プレゼントを行い、無事セミナーは終了した。
次回の講演会は「新春経済講演会2015」と題して、2015年1月31日(土)に同会場で行われる予定で、第1部のゲスト講師としてエコノミストとして名高いスリーネーションズリサーチ代表取締役 植草 一秀 氏が登壇する。
また、セントラル商事の経済コラムコーナー「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」では、ゲスト講師を務める植草 一秀 氏の『経済金融インサイト』をはじめ、池水 雄一 氏の基礎知識編『ゴールド・プラチナ投資AtoZ』、同社人気講師が商品マーケットの展望や売買戦略を解説する『ストラテジストの目』、商品相場伝説の相場師が語る『100億の男』(2007年6月~8月収録)を掲載中だ。
(取材、撮影、記事、編集・制作: 柴田 潔 @株式会社グッドウェイ)
◎当日の講演録はこちらからお申込みください。
その他、経済や投資に関する出張勉強会や投資スクールも開催しております。お申込みはセントラル商事 セミナー係まで。
電話 0120-810-728(平日9:00~17:00)
WEB http://www.central-shoji.co.jp/
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