証券会社向け 次世代トレーディングセミナー 第2回「大量注文を受けるブローカーになるには」取材レポート!2012年2月13日(月)18:00~20:30、東京証券取引所は、サンガード、KVH、エービーエヌ・アムロ・クリアリング証券との共催で、TOCOM、NYSE、Eurexの協力のもと、証券会社向けの次世代トレーディングセミナー 第2回「大量注文を受けるブローカーになるには」が東京証券取引所 2階 東証ホールで開催された。会場に用意された約100名ほどのセミナー会場は出席者で満席となり、セミナーは開始予定時間を少し過ぎた18:03にスタート。先ず、東京証券取引所 執行役員兼マーケット営業部長 横山 隆介氏より冒頭の挨拶の後、エービーエヌ・アムロ・クリアリング証券の中村 愛氏がメインスピーカーをつとめた。 (第一部) 取引高を伸ばすためのビジネス戦略 (第二部) 大量取引を処理するための業務方法中村氏によると、チャールズ・ダーウィンの『種の起源』の一節 である『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは、変化出来るものである。』の言葉を引用し、第一部では証券会社が直面している市場の変化や商品の多様化、テクノロジー進化の速さ、業務処理モデル、コストと手数料の相互関係、証券会社の新しい戦略などについて語ると共に、第二部ではIT・執行インフラ、規制当局報告、約定照査、コンプライアンスとリスク管理、ルール化、人材とスキルなど語り、清算業務のアウトソースという選択の有効性について触れた。セミナー終了後、会場出口正面エリアにおいて、出席者同士の懇親会の場として料理やドリンクが振舞われ、集まったセミナー出席者の多くは名刺交換や意見・情報交換など積極的に話し合う様子が数多く見られた。今回の2回目のセミナーに先立ち、前回の第1回目のセミナーは、2011年11月7日(月)に「高頻度取引およびアルゴリズム取引におけるパラダイムシフト」と題してサンガードのマイケル・ロス氏が解説。また、次回の第3回目のセミナーは、2012年4月16日(月)に「これからの競争に勝ち残るための取引インフラとその設備」(高頻度取引を実行するために必要な環境設備とそのアイディア)と題してKVHが解説するという。各社の強みを活かした金融IT業界の英知が集い、厳しい市場環境がゆえに金融機関としての専門性を高めて行くと共に、アウトソースできるところはするという選択肢を含めて、市場の活性化と筋肉質な業務処理モデルの構築および推進に向けた取組みへとつながっていくことに期待したい。(取材、撮影、記事:藤野 宙志 編集:柴田 潔)
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