タイトル:【第二地方銀行協会】SARBLAB 「Open Innovation Meetup」開催!
このイベントは、地域金融機関と連携して、デジタルトランスフォーメーション(DX)やサービスイノベーション(SX)を活用し、地方創生や地域活性化に関心がある方々を対象にしている。この度のMeetupには、様々な分野から約100名近くの方々が参加し、活発な議論と交流が行われた。
開会の挨拶は、第二地方銀行協会の常務理事でありSARBLAB担当役員の石井 正信氏より行われた。続いて、同じく第二地方銀行協会 SARBLAB室の大野 永二氏より、SARBLAB-DXの活動報告があり、DX専門人材プール制度「SARBLAB-DXオンボード」の取り組みや、SARBLABに新たに賛助会員制を導入して地方銀行や信用金庫など他業態のほか、一般事業会社やフィンテックの利用も可能とすることなどが報告された。さらに、同じく第二地方銀行協会 SARBLAB室の鈴木 正信氏より、SARBLAB-SXの活動報告として、群馬県甘楽町の地方視察についての報告があり、地方創生に向けた取り組みが紹介された。なお、この日の進行は第二地方銀行協会 SARBLAB室 室長の榎本 清人氏が務めた。
パネルディスカッション「地域DXの未来~データ利活用を中心に~」には、パネラーとして第二地方銀行協会 SARBLAB室(トマト銀行より出向)の俣野 義和氏、京葉銀行 デジタルビジネス推進部ダイレクト業務グループ課長代理の福島 亜希子氏、サークル・オブ・ライフ 代表取締役社長兼CEO(元みずほ銀行・Blue Lab)の斉藤 舞氏が登壇した。モデレータは第二地方銀行協会 SARBLAB室 室長の榎本清人氏が務めた。
このパネルでは、2つの議題についてディスカッションが行われた。1つ目の議題「データ利活用」では、デジタル化の進展やコロナの影響による来店客数の減少に対応し、データを活用して顧客接点を拡充する必要性について議論された。そのための手段として、データに基づくペルソナとカスタマージャーニーマップの作成、デジタルマーケティングスキルの育成が話題となった。2つ目の議題「顧客理解」では、デジタルツールやSNSの活用と対面接点の両方を活用することの重要性が話し合われ、特に地方と都市部の違いやデジタル化の影響が考慮された。この議題では、デジタルと対面のバランスを見極めることが顧客ニーズの理解に不可欠であると強調された。
懇親(ネットワーキング)の際の乾杯と挨拶は、第二地方銀行協会の会長であり京葉銀行 取締役頭取の熊谷 俊行氏が行った。
続いて、豪華なゲスト4名による来賓の挨拶が行われた。内閣府 大臣政務官の神田 潤一氏、金融庁 総合政策局の審議官である柳瀬 護氏、日本銀行金融機構局の審議役、植田 リサ氏、そして第二地方銀行協会 副会長で名古屋銀行取締役頭取の藤原 一朗氏より、それぞれが重要な立場からの深い洞察と豊かな経験をもとに、洗練された視点と熱意を込めたメッセージが送られた。
会場では、活気に満ちたネットワーキングが行われた。登壇者と参加者との間でエネルギッシュな交流が展開され、その後もネットワーキングを通じて熱い議論と情報交換が続いた。
SARBLABは、デジタル化やスタートアップなどの外部企業との連携によるオープンイノベーションを支援するため第二地方銀行協会が運営する組織である。今回の賛助会員制の新たな導入によって、さらにデジタル化やスタートアップとの連携が強化され、地域金融の進化に大きく貢献する可能性が見込まれてきた。この取り組みによって一層の活性化が進むSARBLABの今後の展開に注目したい。