2015年2月23日(月)、金融・商社・流通・不動産・通信・公共など、幅広い業界のICT環境をサポートする三井情報(以下、同社)は、金融機関の経営・管理者層を招き、東京・港区新橋にある第一ホテル東京で「三井情報 金融フォーラム2015」を開催した。
本フォーラムは、金融機関の経営・管理者層に、金融を取り巻く経済・社会情勢と同社の金融事業に関する情報を提供するとともに、ネットワーキングの場として利用してもらうことを目的として開催された。当日は特別ゲストとして、経済番組のコメンテーターとしてもお馴染の三井物産戦略研究所会長で一般財団法人日本総合研究所理事長でもある寺島 実郎 氏が招かれ、『世界経済・金融構造変化と日本』 と題する特別講演も行なわれた。
会場となった第一ホテル東京はJR新橋駅歩いてすぐのところにある。阪急阪神第一ホテルグループの直営である同ホテルは、エレガンス&エクスレンスをテーマに館内の雰囲気は華やかさと品格を備えている。
当日の受付の様子。開演が迫ってくると多くの来場者で受付も混雑し始めるなか、同社のスタッフが挨拶をしながら場内にエスコートする。
開演の挨拶に立った同社代表取締役社長 齋藤 正記氏は、冒頭に来場に対する丁重な御礼を述べた後、「1982年に財務分析システム「CASTERを発売して以来、30年以上に亘り金融機関にソリューションを提供し続け、「CASTER」だけで170以上の導入実績がある。」と同社の金融事業の実績を紹介。
また、「金融資本市場分野においては、為替・デリバティブ等の市場性金融商品の取り扱いに関連したソリューションを大手信託銀行に、決済分野ではSWIFTや日銀ネットを通した銀行間決済のソリューションを大手銀行や証券会社に提供。加えて大手リース会社のシステム構築や運用の手伝い、また最近ではコールセンタ等の音声系システム基盤やクラウドベースのデータ系ソリューション等も金融機関に提供している。」と、金融事業に関する幅広い分野でのサービス実績をPRした。
最後には、「これからも引き続き日本の経済の中核を担う金融機関に、付加価値が高く安定した品質のシステム、サービスを提供するのが我々の使命である一方、今日のようなイベントが参加者にとってのヒント、何らかの一助になればと願っている。」として挨拶を締め括った。
特別講演を行う寺島 実郎氏。『サンデーモーニング』(TBS)、『報道ステーション』(テレビ朝日)出演でもお馴染の寺島氏は、経済情勢が激しく変化する状況が、金融構造を含めた様々な経済情勢にどのような影響を及ぼしているかについて、独自の視点での知見を披露した。
特別講演に続いて、金融営業部長の吉田有氏が、『最新の金融業界動向に向けた三井情報の事業戦略』と題し、変化する時代における金融業界の動向に即したソリューションサービス企業としてのMKIの戦略を来場者に説明した。
序盤は同社の取組と歩み、以降は同社の金融ICT事業の領域に加え、金融ソリューションベンダーから金融ICTクリエイターへの転換を図るための事業戦略などが分かり易く説明された。
講演終了後は懇親会が行われ、参加した金融機関の経営・管理者層および同社経営陣・スタッフによる歓談や交流が長く続いた。
今回の金融フォーラムのほか、最近の例では「地域金融機関」の新たなビジネスモデルの構築に向けて、注力する金融ソリューションを紹介し、「融資」ソリューションのロードマップを紹介するセミナー『MKI金融ソリューションセミナー 』を東京、大阪、名古屋、福岡で開催するなど、同社はイベントを通じた自社製品のPRにも精力的に取り組んでいる。(東京開催取材レポート)
また、同社は金融リスク分析・管理のパイオニアとして、銀行、保険、証券およびリース業など多くの金融機関の基幹業務システムの企画・立案から開発、運用・保守までのトータル・システムインテグレーションを提供。一方で、金融ICTクリエイターへの転換を目指し、融資審査、市場系、リース等5事業分野のリスク・ベースド・ソリューションの提供、親会社の三井物産との有機的な連携、MKI ICTソリューション活用した新たなビジネスモデルの構築等を今後の事業戦略に掲げ、システムライフサイクルを見据えたこれからの金融機関のニーズに応えて、真のICTパートナーとなることを目指して取り組んでいる。
(取材、撮影:藤野 宙志、柴田 潔 / 記事、編集・制作:柴田 潔 @株式会社グッドウェイ )