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2012/10/30

【FOREX PRESS、FOREX MAGNATES 日本語版】FXマーケット報告・勉強会『世界のFX市場動向とバイナリーマーケットの今後』

| by:ウェブ管理者


【FOREX PRESS、FOREX MAGNATES 日本語版】
FXマーケット報告・勉強会『世界のFX市場動向とバイナリーマーケットの今後』開催レポート!

2012年10月24日(水)、外国為替取引ニュースサイト「FOREX PRESS」、およびグローバルなFXニュースを配信する「FOREX MAGNATES 日本語版」共催、協賛(TechFinancials、テックフィナンシャルズ・ジャパン)、協力(想研、グッドウェイ)によるFXマーケット勉強会&懇親会が東京・中央区の八重洲富士屋ホテルで開催された。世界のFXマーケットの最新ニュースをもとに、日本市場においてもプラスとなる様なホットなトピックを取り上げて紹介していくことで、今後の市場育成のプラスとなる様な働きかけをしていきたいと考え、今回の開催が実現したという。

第1回となる今回は「2012年第2四半期 リテールFX市場調査報告書日本語版サンプル版)でも最重要項目として取り上げられていた「バイナリーオプション」を主なテーマに、3つの講演と懇親会が催されるとあり、FX業界からFX企業や証券会社など金融機関のほか、取引所・協会、システムベンダー、メディアなど70社を超える企業から約140名の関係者が参加した。

FOREX MAGNATES(英語版)は、2009年にFXの専門家チームによって立ち上げられ、中国語、韓国語、ロシア語、トルコ語などで最新のFX関連ニュースや評論・解説、記事などを世界中で提供しており、日本国内では日本語による国内・海外のFX関連記事をウェスタン株式会社配信、四半期毎にワールドワイドな市場分析レポート(日本語版)も提供している。







講演の第1部はFOREX MAGNATES 日本語版を運営するウェスタン株式会社 ディレクター 安齋一雄氏による『世界のFX市場動向と注目トピックス』。

その一部を紹介すると、まずは取引高。世界のリテール向けFX取引高は毎四半期微増となるなか、日本市場は2012年第1四半期をボトムに第2四半期はやや回復、その世界的シェアはおよそ30%、多い時で40%と引き続きパワフルな市場を形成。
また、同時期の世界のFXブローカー別取引高では、世界TOP15社の中に日本国内のブローカー6社がランクイン。第1四半期2位から取引高を拡大させ1位にランキングされたGMOクリック証券の他、4位にDMM.com証券、6位に外為オンラインがランクイン。以下10位のマネーパートナーズ、11位のヒロセ通商、15位のFXトレーディングシステムズがTOP15入りしている。

一方、外資系では最大手のFXCMが取引高を落とし2位(第1四半期1位)となった他、3位にサクソバンク、4位にアルパリがランクインしたものの、国内外のブローカー共に第1四半期と比べ、横ばいか取引高を落としている傾向が目立つ。こうした中、1位のGMOクリック証券、10位のマネーパートナーズ、11位のヒロセ通商は第2四半期については取引高を相当量拡大させた。

次に世界の主要トレンドとして安齋氏は以下の4つを上げている。
・ブローカーによるテクノロジーの分離
(ブローカーが自社・子会社などを通じてテクノロジーをホワイトラベルで提供)
・バイナリーオプションブローカーによるソフトウェアの自社開発
(テクノロジーブローカーは5社ほど、大手のバイナリーブローカーは5~10社、ブローカー自らインハウスで自社開発を模索し始める動きもある)
・海外進出(新規参入、M&A)
・MT4以外のプラットフォームの市場参入

その他、ソーシャルFXと中国FX市場
・加速するソーシャルトレードの活用~自社内の顧客同士でのソーシャルネットワークの他、ブローカーの枠を取り払ったプロバイダーとしてのソーシャルのプラットフォーム提供が加速しており、最大手のeToroはデモ口座等を合わせると口座数が200万超に及んでいるという。
・中国のFX市場~中国では外国為替に関する規制当局が二つあり、以前は個人および法人のFX取引は認められていた。しかし、FXに関する大量のクレームが当局へ寄せられるようになったことから、2008年に個人の国内金融機関とのFX取引については事実上禁止(法人は実需、ヘッジ取引のみ可)となった。海外ブローカーもこの当時に行政当局と軋轢が生じたものの、当局と合意の上で中国本土から香港に拠点を移してサービスが提供されており、中国の解禁事情については今後注意して動向をウォッチしていきたいという。

第2部は、
Techfinancials CEO  Eyal Rosenblum 氏の『世界のバイナリーマーケットの現状と今後の展望』。バイナリーオプションの現状やメリット、自社プロダクトの紹介などが行われ、最後の第3部は、Globourse,Inc.  Shoham Cohen 氏による『ヨーロッパでのバイナリーオプション規制について』について講演、その後参加者と関係者による懇親会が行われた。なお、第2部および第3部の講演内容概要などはFOREX MAGNATES 日本語版のイベントレポートにて紹介されているので参考にされたい。

国内のバイナリーオプションについては今後明らかになるであろうその規制の内容が注目されている。一方、海外ではベンダーやプロバイダーによる先進的なソリューションやプロダクトが市場に浸透、日本市場もそのテクノロジーの進化に目を背けることはできない状況となっている。海外と国内のイノベーションを取り巻くインフラや環境の違いはあるにせよ、新しい発想とネットワークによる取組みと挑戦に、今後も期待し注目したい。

【参考レポート】 
◎FOREX PRESS【開催レポート】
2012年第2Q「FXマーケット報告・勉強会&懇親会」
◎FOREX MAGNATES 日本語版【イベントレポート】2012年第2Q FXマーケット報告・勉強会

(取材:藤野 宙志、柴田 潔 / 撮影、記事、編集・制作:柴田 潔) 

 


22:04 | 取材:金融・IT業界向け

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