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2015/12/20

【三菱東京UFJ銀行】金融サービスに変革をもたらすビジネスの立ち上げを目指すアクセラレータ・プログラム、「MUFG FINTECH ACCELERATOR」(第1回プログラム説明会)開催!

| by:サイト管理者


 2015年12月18日(金)、三菱東京UFJ銀行は、EGG JAPAN新丸の内ビルディング 10F)において、金融サービスに変革をもたらす熱意を持った起業家・ベンチャー企業と革新的なビジネスの立ち上げを目指すアクセラレータ・プログラム「MUFG FINTECH ACCELERATOR」(第1回プログラム説明会)を開催した。(開催協力:三菱UFJリサーチ&コンサルティング三菱UFJキャピタル三菱総合研究所、EGG JAPAN(運営:三菱地所))



 開会の挨拶は、三菱UFJフィナンシャル・グループ 執行役専務 グループCIO 村林 聡 氏が登壇。参加者や関係者へのお礼と感謝の言葉に続き、今回の新しいステップとなるMUFGのオープンイノベーションへの取組みに至った経緯について、モバイルデバイスの普及による消費者とのインターネットを介したコミュニケーション機会の増大や自身のタブレットの活用例を挙げ、消費者の目線で、これまでの社会通念が破壊されるほどの利便性向上が起きているとし、企業活動において各社が競争優位を築こうとしている中、急速な環境変化に柔軟に対応していくべく、新しいアイデアを積極的に取込み、自らも変化していかなければならないと語った。

 その上で、2015年2月~6月にかけて取り組んだビジネスコンテスト「Fintech Challenge 2015」(開催レポートの成果に触れつつ、「MUFG FINTECH ACCELERATOR」では、オープンイノベーションへの取組みを更に一歩推し進め、ベンチャー企業を支援し、共に革新的なサービスをスピーディーに生み出していこうとするものであるとし、MUFGグループ各社が一丸となって取組み、世界に躍進するFinTechが日本から育っていくことに貢献したいと語った。




MUFG FINTECH ACCELERATOR」 accelerate the digital revolution.
”金融サービスに変革をもたらす熱意を持った起業家・ベンチャー企業の方々と革新的なビジネスの立ち上げを目指すアクセラレータ・プログラム”




 続いて、三菱UFJフィナンシャル・グループ三菱東京UFJ銀行 デジタルイノベーション推進室 藤井 達人 氏より、アクセラレータ・プログラムの企画趣旨と概要について説明が行われた。デジタルの進化を背景に2つの大きな波として「モバイルでより便利に手軽に」と「金融サービスへの新規参入増」を挙げ、同行の主な取組みと合わせて先端テクノロジー活用の歴史について解説した。その上で、顧客との接点が多様化・変化する中、外部のアイデアとスピーディーな連携が必要だとし、「銀行が発信するオウンドメディア(ZUU」と「お客さまの投資活性化アプリFUNDECT(Finatext」の2つを実用化した取組みについて紹介した。そして、今後のターゲットとする領域として、これまでの既存サービスの改善・強化に加え、既存サービスの代替、新たな市場の創造を目指していきたいとし、”Fintegration”(FinTech + Integration)という言葉を披露した。

 そして、プログラムの概要アクセラレーションフェーズの期間と内容(2016年3月~7月:メンタリングセッション、コーチングセッション、起業支援、DEMO DAY、事業奨励金)や事業化後の協業(事業提携、顧客マッチング、出資機会)、プログラム参加のメリット(充実のメンター陣、ビジネスマッチング、出資検討、MUFGグループ社員メンター、専用のワーキングスペース)、選考プロセス(プログラム応募、一次選考(書類)、二次選考(面接)、プログラム開始)と選考のポイント(事業プラン、企業/チーム)、求める参加者像(革新的な事業立ち上げへの熱意、金融サービスに関わっていく意欲)、FAQについて解説、また、シリコンバレーのアクセラレータ PLUG AND PLAY社との提携を発表した。



 最期に、Keynote Speech「メガバンクと実現するイノベーション」と題して、Finatext 代表取締役 林 良太 氏が登壇。昨今のイノベーションの背景として、金融緩和を挙げ、利回りの低さからのP2Pレンディングの台頭、通貨への不安からのビットコインの台頭、ブロックチェーンへの期待など、引き続き、ベンチャーへの投資は続くだろうとした。その上で、日本とFinTechの関係において3つのポイント(規制、モメンタム、日本の本来の持ち味)について解説した。その上で、同行と進めた「Fintech Challenge 2015」のアイデアを形にした投資信託アプリ“FUNDECT”の取組み(プレスリリースを振り返り、当初は疑っていたものの、トップの理解と現場のパッションの合わせ技で本気でイノベーションを起こそうとしていることを感じたことを紹介、本気でやり合う中で、提携まで一筋縄でいくものではないが、”本当にやって良かった”と率直な想いを披露。また、同行のスタンスについて、ベンチャー企業から見たポジティブサプライズとして、”囲い込もうというよりかは、業界としてどのように日本を変えていくかという意識が強い”とし、「Fintech Challenge」での経験を踏まえて、「MUFG FINTECH ACCELERATOR」では同行の担当者も更に気合が入っており、ぜひチャレンジしてみてはと参加者に呼びかけた。



 全てのプログラムが終了して、会場からの質問に答える。足りないチームメンバーの紹介、新規事業の革新性の具体的な境界線、革新的かつ4ヶ月でカタチとする際のゴール設定のイメージ/導入期間のイメージ、MUFG海外ネットワークの活用、資金提供スキーム、日本での法人化のタイミング、などについて質問が上がった。

 その後、懇親会の準備が進められると共に、今回、会場提供を行った EGG JAPANを運営する三菱地所 街ブランド推進部 東京ビジネス開発支援室 副室長 島田 映子 氏より、「EGG JAPANの取り組み」と題し、概要や参画企業、東京21cクラブ、2016年7月に大手町でオープンを予定している「Global Business Hub Tokyo」について紹介した。


◎取材を終えて

 2015年は、FinTechとは何か、どのようなインパクトを社会にもたらすのかという整理・理解のフェーズを通じて、その期待感の高まりと共に、FinTechを通じた具体的なアクションを取ろうと一歩踏み出した企業やアントレプレナーの存在が可視化され、政府や当局、大企業の中で前に進めるための意思決定プロセスにおけるコンセンサスが形成される年となった。

 このような機運を追い風に、2016年は、銀行やIT企業、一般事業会社やVCの間でも、数多くのアクセラレーションプログラムが既に予定されており、消費者に向けた感動と驚きの提供を目指して、世の中を本気で変えようとする真のアントレプレナーにとっては、革新的かつ持続的なサービスの成長に欠かすことのできない価値ある成功体験と失敗力を手に入れ、ブルーオーシャンを開拓できる年となりそうだ。その旗振り役とも言える注目の「MUFG FINTECH ACCELERATOR」のこれからの展開に、大いに期待したい。

(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )




10:57 | 取材:金融・IT業界向け

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