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2023/10/18

【ACSiON(アクシオン)】クライアント企業が語ったeKYC / オンライン本人認証「proost(プルースト)」導入後の変化とは!?オンラインセミナー「オンライン本人確認導入のポイント」セミナーレポート!

| by:ウェブ管理者


 2023年6月15日(木)、セブン銀行電通国際情報サービス(ISID)の合弁会社で、本人確認や不正検知プラットフォーム事業などを手掛けるACSiON(アクシオン)は、会員サービス事業者向けセミナー「オンライン本人確認導入のポイント」をオンラインで開催した。

 セブン銀行がこれまで培ってきた金融犯罪対策やATM網のノウハウと、ISIDの持つFintechソリューション技術を活かし、デジタル社会における技術革新を目指すACSiON。オンライン本人確認の利用シーンが拡大し、eKYC市場が拡大を続けるなか、この日のセミナーでは同社の本人確認プラットフォーム事業「proost(プルースト)※特許取得済み」のクライアント企業であるランサーズがゲストとして招かれ、導入の背景や導入後の変化・効果などを参加者に共有した。

 「proost」は簡便な本人確認から金融機関向けの厳格な本人確認まで幅広く対応し、登録した情報は複数のサービスで利用できるほか、手続きはスマホ等の端末の以外に、首都圏で設置が拡がるセブン銀行の新型ATMからも可能とするなど、まったく新しいカタチのオンライン本人確認サービスとしてACSiONが事業展開を進めている。

 また、ランサーズは日本最大級のクラウドソーシング仕事依頼サイト「
ランサーズ」の運営企業として、仕事を依頼したい企業と仕事を受けたい個人をオンライン上でマッチングするWebサービスを展開。時間や場所にとらわれずに仕事をしたいフリーランスや副業ワーカー、それらに発注したい法人・個人事業主が主な利用者だ。
 

proost導入の背景 















渥美 祐子さん
 渥美 祐子さん(ランサーズ プラットフォーム開発部 プロダクトマネージャー)は、まずは導入の背景について、以下の3点を説明した。

(1)プラットフォームとして提供したい価値
 ・オンライン取引という性質上、身元が保証されているほうが安心して仕事を
  受発注してもらえる。
 ・犯罪(詐欺等)に関わる取引がない場所を提供したい。

(2)身分証明をしてもらうための取組みへの注力
 ・顔写真、本名での登録や、本人確認、機密保持確認等の推奨で推し進めている
  「身分証明のための取り組み」をさらに強化したい。

(3)抱えていた運用課題
 ・膨大な処理件数と目視確認による運用
 ・書類偽造等の不正への懸念
 ・マイナンバーカードなど対象書類の拡大や自動化 

導入時の整理ポイント 

 以上の課題を解決するべく、導入にあたって渥美さんが丁寧に向き合ったポイントが「費用対効果」「サービス側の特殊な仕組みと連携させるための要件定義」の二つ。

 費用対効果については「コストを上回る効果やメリット」、「自社開発との比較」、「他社ツールとの比較」を徹底的に検証し、不正検知の網羅性による将来のリスクヘッジ、間接人員の削減による人件費の削減、開発面でフリーランスを活用することで社内リソースの重要施策への振り分けが実現できることを会社に説明したことで、無事に稟議承認を得ることができたという。

 また、「サービス側の特殊な仕組みと連携させるための要件定義」については、認証制度やランクと連携させる必要性、ステータスの持ち方などの複雑な仕様、サービス側のプロフィールとの整合性(プロフィール同期承認)について、様々なケースを想定しながら慎重な設計を続け、フリーランスを中心としたユーザーに決して不利益が発生しないよう、常に意識して開発や要件定義に取組んだという。

導入後の効果・変化 

  開発を経て待望のproostを導入した結果、渥美さんは以下の点に大きな変化が起きたと述べ、特に申請の不備に関する問い合わせが殆どなくなった点や、申請審査のリソースを他業務に振り分けられた点などを大きく評価していると語った。

(1)数値の変化
・申請数の70% がproostに移行
・書類差戻等の減少により、本人確認承認率が75%→80%にアップ
・不備理由に関する問い合わせが80%も減少

(2)社内運用の変化
・リソースの削減(本人確認&問い合わせ対応リソースが同時に減少)
・不正検知の安心感(危険度を通知し悪質ユーザーを即時検知できる)
 

 また渥美さんは、不正ユーザーへのリスク軽減、人的コスト削減、ユーザーからの信頼感アップなどの効果があり、導入までの社内整理ポイントはあったが、得られたメリットも大きかったとも述べた。

エンドユーザーの声 

 導入後、申請を行ったエンドユーザーからは、「登録したが、個人認証のセキュリティが以前より格段に上がっており、安心感がすごい。」、「引っ越しして本人確認情報の更新を行おうと思ったらランサーズeKYCになっていたが、正直こういった外部の専門業者に任せた方がよほど安心感を感じる。」といった信頼・安心に関する声や、マイナンバー対応への感謝のメッセージが寄せられているという。

あとがき 

 ACSiONが提供する「proost」は不正検知機能など、犯罪収益移転防止法といった金融機関レベルでも使用している本人確認のシステムとなっている。その質の高いシステムを金融機関以外の幅広い企業にも提供しており、今後のeKYC / オンライン本人認証のシステムの一つとして活躍が期待される。なお、新しいカタチのeKYC / オンライン本人認証プラットフォーム「proost」の概要や特徴については、ACSiONによる紹介動画(YouTube / 1分10秒)をご覧いただきたい。


(取材、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )






11:06 | 取材:金融・IT業界向け

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