IBMは本日(現地時間)、IBM Power Systemsが大規模なSAP HANAの重要なインフラストラクチャー・プラットフォーム・プロバイダーとして、SAP HANA Enterprise Cloudの認定を取得したことを発表しました。これは、マネージド・プライベート・クラウド環境向けITインフラストラクチャーの簡素化を目的としています。当サービスは、POWER9プロセッサー搭載IBM Power System E980サーバー上で運用され、SAP HANAデータベース向けの仮想サーバーとして業界最大となる24TBの拡張性(*1)を実現しています。
マネージド・プライベート・クラウド環境向けITインフラストラクチャーを提供するSAP HANA Enterprise Cloudは、クラウド化を進める企業ITの変革を促進するために設計された、スケーラブルでセキュアなサービスです。また、ソフトウェアやハードウェア、機能サービスとテクニカル・サービスを含む包括的なメニュー、お客様がオンプレミスに期待するレベルのコントロールといった幅広い内容を、すべてプライベートに管理された環境で提供します。
SPA社のシニア・バイスプレジデントでSAP HANA Enterprise Cloud担当のクリストフ・ハーマン(Christoph Herman)は、次のように述べています。「IBM Power Systems上で提供されるSAP HANA Enterprise Cloudは、ミッション・クリティカルなSAPアプリケーションのスケーラビリティーと可用性を高める可能性があり、ワークロードをSAP HANAに移行させTCOを抑えることで、お客様がクラウド環境でSAP HANAの価値を十分に享受できるようにします。SAP HANA Enterprise Cloudの機能とIBM Power Systemsを組み合わせることで、お客様のクラウド化を迅速化する手段を確立すると同時に、リスクに対処してインテリジェント・エンタープライズ化を促進させることができます。」
SAP HANA Enterprise Cloud利用者は、スケールアップ・システムの中でも最大のSAP HANAスケーラビリティー(*2)を備えたIBM Power Systems上でファームウェア・レベルの仮想化を利用し、キャパシティの変化に対応することが可能になります。これは、お客様がSAP HANAでビジネス・インテリジェンス・アプリケーションを単一ノード上で実行することによる性能向上を実現しながら、極めて回復力の高いインフラストラクチャーによってSAPアプリケーションの可用性を最大化できるようにするために設計されたものです。