2018年7月10日(火)、一般社団法人国際資産運用センター推進機構(以下JIAM:The Consortium for Japan International Asset Management Center Promotion)は、2017年12月に東京都とMOU(協力覚書)を締結した英国シティ・オブ・ロンドンの金融プロモーション組織及びロードメイヤー(シティの市長。シティを代表する金融サービス等の特命大使としても活動)を、機構の事務所があるFinGATE KABUTOに招き、その様子を報道陣に公開した。
JIAMは、日本の資産運用業の競争力強化を進める政府、東京都、業界団体等が連携し、海外の資産運用会社や高度金融人材の誘致、資産運用会社等の起業促進等を実現すべく、官民連携の推進主体として事業をスタートした機構。
FinGATE KABUTOは、2018年4月にオープンした、資産運用を行う国内のスタートアップ企業や、海外から日本に進出する資産運用企業等を対象にしたサービスオフィスで、平和不動産が運営している。この日の説明会はJIAM Fintech Square(JFS:JIAMが運営するフィンテック・ソリューションのショールームでFinGATE KABUTO内に設置)で行われた。
冒頭、有友 圭一氏(JIAM 理事)より、JIAM設立の背景や狙い、沿革、ビジョン、組織、メンバーシップ等について説明。
JIAMが東京都の「国際金融都市・東京」構想の実現に向けて、国内外の関係機関とともに資産運用/フィンテック企業の誘致等のプロモーションを展開しているなか、その推進のために国内外の組織との連携が不可欠であるとして、昨年12月に東京都とMOU(協力覚書)を締結した英国シティ・オブ・ロンドンの金融プロモーション組織およびロードメイヤーを招き、より一層の連携を目指した対話も行う予定だという。
続いて、Holitiana Macha Randrianandraina氏(JIAM Consultant, Fintech Specialist)より、JIAM Fintech Squareの狙いやサービスについて紹介された。
その後、フィンテック ソリューション・デモとして、塩谷 明達氏(アルゲンタム・コード(旧ココメロ)CEO)がプレゼンテーションを実施。主力とする商品は、東証FLEXデータの圧縮技術を用いた株取引用発注システムで、大手インターネット証券に対して、同サービスの提供を開始するための準備を進めているという。
最後に来日メンバーや関係者一同による記念写真。
終了後は情報交換会も行われ、資産運用会社を中心とした英国側参加者とも親睦を深めながら意見交換を行った。
同じアジアの香港、シンガポールの発展などにより、東京をめぐる国際的な競争環境はより厳しさを増しているなか、真の国際金融都市を目指して東京都が掲げる「国際金融都市・東京」構想に向けて、JIAMの今後の取り組みと展開に期待したい。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )