【FOREX PRESS、FOREX MAGNATES日本版】2012年第4Q FXマーケット報告・勉強会&交流会 取材レポート
2013年2月26日(火)、東京中央区・八重洲富士屋ホテルで、外国為替取引ニュースサイト「FOREX PRESS 」およびグローバルなFXニュースを配信する「FOREX MAGNATES日本版 」共催による、FXマーケット報告・勉強会&交流会が開催された。(協賛:TradoLogic日本語WEBサイト) 本勉強会は、2012年10月に開催された勉強会(前回の取材レポート)をに続くもので、今回は「2012年度FX業界動向」「協賛社・TradoLogic社の最新技術」「規制への対応について」の3つの講演の後、参加者同士の交流会が行われた。事前申し込みが64社(FX業者関連27社)、124名に上ったなか、イタリア政局をめぐる不透明感により開催前夜から為替相場が乱高下するなど、業務の都合で途中参加の来場者もいたものの、最終的にはほぼ申込者数に近い業界関係者が会場に集まった。 協賛社 TradoLogic社 WEBサイト (日本語版はこちら)
当日は午後6時30分過ぎ、報告・勉強会がスタート。第1部講演ではFOREX MAGNATES日本版を運営するウェスタン株式会社 ディレクター 安齋 一雄 氏が「2012年度FX業界動向、及びグローバルにおける日本のポジション」をテーマにプレゼンテーションを行った。
◎2012年第4四半期のFX市場概観
・取引高全体の概況
第4四半期の世界のFX取引高は横ばい。日本のみ、11月の衆議院解散と選挙、円安の影響で為替や株が動き取引高が増えた状況。
・米国の規制強化による影響
規制強化により、2年前に18社あったリテールFX業者も先週(2013年2月第4週)時点では10社になっている。
・テクノロジー開発
ECN(Electronic Communications Network)が二桁成長。モバイルや新プラットフォーム、コピートレード(ソーシャルトレーディング)など、テクノロジー分野の進化は引き続き進んでいる。
その他、市場概観としては、バイナリーオプション市場の成長等が語られ、また各種取引データとして法人取引(ECN等)について、トムソン・ロイターがFXallを買収したことで、EBSのシェアを抜く可能性があること、リテール取引について、世界に対する日本市場のシェアは引き続き30~40%程度で推移、ブローカー別ではGMOクリック証券がトップを維持する中、3位のDMM.com証券が買収によりトップを急追、また前回9位だったサイバーエージェントFXもYahoo!の買収などで7位にランクアップしたことなど紹介された。
第2部講演はPRセッションとして協賛社「TradoLogic社」の創業者である Ilan Tzorya 氏による「バイナリーオプション業界の最新技術と競争に勝ち抜くビジネス術」。自社のソリューションやサービスを中心に、最先端のテクノロジーについて語った。
最後は、前回の報告会でも講演を行った eTechTrade社 - TradoLogic社シニアアドバイザー Shoham Cohen 氏による 「規制の明確化および対応策について」。バイナリーオプションにおけるグローバルな規制の流れなどについてこれまでのFXの歴史を振り返りながら触れられた。
今回で2回目を迎えた報告・勉強会。参加も複数回になると以前の相手と再会するなど一層関係が深まってくるものでもあり、厳しい競争が続く最前線の現場と経営者、ブローカーとベンダーの様々な役割と視点から、新しいビジネスチャンスへの可能性を探るためにも、このような場をぜひ今後も積極的にご活用いただければと願う。
なお、FOREX MAGNATESが日本で主催するイベントについて日程と会場の見通し(2013年7月17日水曜日、マンダリンオリエンタルホテル)が公表された。詳細については、後日公表予定。ぜひ、チェックしておきたい。
<過去のグローバルなFX関連イベント>
2013.01.23 マカオ開催iFXEXPO取材レポはこちら
2012.11.14 ロンドン開催サミット取材レポはこちら
2012.05.30 キプロス開催iFXEXPO取材レポはこちら
(取材:藤野 宙志、柴田 潔 / 撮影、記事、編集・制作: 柴田 潔)