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2017/04/18

【SAS Institute Japan】SAS、銀行史上最大の会計基準変更となる現在予想信用損失(CECL)対応に取り組む金融機関を支援~SAS、CECL要件の対応に特化した新しい「SAS Expected Credit Loss」アドオン・ソリューションを発表~

| by:ウェブ管理者
米国オーランド「SAS Global Forum」発 (2017年04月18日)

「現在予想信用損失」(CECL)として知られる米国の最新会計基準アップデート(ASU)に対して金融専門家と業界団体はこぞって「銀行史上最大の会計基準変更」と呼んでいます。この新しい基準への適合期限は2020年ですが、その影響の大きさから、早急な準備と計画が求められています。

アナリティクスのリーディング・カンパニーである米国SAS Institute Inc.(以下 SAS)はCECL要件への企業の取り組みを支援するために、2016年11月に発表したリスク管理基盤ソリューションである「SAS® Expected Credit Loss」のアドオン・ソリューションとして「SAS® Regulatory Content for CECL」を発表しました(*)。

SAS Regulatory Content for CECLは、データ・ツール、モデルおよびレポート・テンプレート、CECL要件への順守を促進させるCECLワークフローを搭載しています。導入を簡素化してCECL対応プロセスを事前に確立することで、銀行はコア・ビジネスの課題に注力できます。

CECLはすべての金融業者に影響を及ぼし、予想信用損失に対する説明責任の取り方を根本から変えるものとなります。これまでの発生ベースの損失モデルでは、特定の信用基準を下回ると、銀行は非常に簡単な分析モデルを使用して減損を見積もり、損失を計上するだけでした。しかしこれからは詳細な履歴情報、現況、裏付けのある見通しを盛り込み、貸付の全期間にわたって予想損失を計算し、貸付の当初から予想損失を計上しなければなりません。

SASのCECL/IFRS 9アメリカ地域担当責任者のローラント・ビレイド(Laurent Birade)は、「将来予想の損失モデルを作ること自体は何も新しいことではありません。何が新しくなるかというと、財務報告の内部統制に求められる厳格さで、より頻繁にこうしたモデルを実行しなければならないことです。監査人をはじめ外部の規制当局による審査が厳しくなるため、損失準備金の設定において銀行が示さなければならない裏付けのハードルが引き上げられることが予想されます」と述べています。

2020年はまだ先のように思えるかもしれませんが、監査人と規制当局の要求に応えることはそう簡単ではなく、またリソースの少ない中で持続可能なソリューションを実装することも簡単ではありません。

Regions Bankのシニア・バイスプレジデント兼会計検査官のチャド・フーシー(Chad Fooshee)氏は、「日常業務をこなしながらCECL対策にも時間を割ける人員をまず確保しなければなりません。つまり、持続的収益性を維持しながら、質の高いコーポレート・ガバナンスと優れた内部統制インフラの基準に到達しなければなりません。これをどのように実現させるかのイメージは持っています。以前は、2020年第1四半期のCECL導入の前年にこれらを並行して進めれば大丈夫だと思っていました。しかし、現在ではそれよりも早い時期に並行してプロセスを改善し、すべての統制を整備する必要があると実感しています」と述べています。

SAS Regulatory Content for CECLは、新しいCECL基準に沿った計算量と計算速度の問題を解決し、同時にCECLの導入と実施に伴うリスクを低減します。そして持続可能なCECL順守システムの導入を加速させ、さまざまな部門のユーザーが協力し合える統制の取れたフレームワークを提供します。SAS Regulatory Content for CECLの主な特徴は以下の通りです。


原文はこちら
https://www.sas.com/ja_jp/news/press-releases/2017/april/2017-04-18-cecl-banking-sgf17-jp.html?m=pr

18:04 | IT:一般
 

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