2021年11月4日(木)~5日(金)、全国の地方銀行で構成する地方銀行フードセレクション実行委員会と、地方創生支援事業、ビジネスマッチング支援事業、コンサルティング事業などを展開するリッキービジネスソリューションは、今年で16回目となる「地方銀行 フードセレクション 2021」を東京ビッグサイトで開催した。
「地方銀行フードセレクション」は、主催する地方銀行の取引先で全国に向けた販路の拡大を希望する「食」関連の企業および団体と地域色が豊かな安全で美味しい食材を求める百貨店、食品スーパーなど仕入企業の食品担当バイヤーとの商談の場を提供することを目的に毎年開催されているもので、昨年のコロナ感染拡大によるリアル開催中止を経て、感染症拡大防止対策を徹底した上で今回2年ぶりとなる東京ビッグサイトでのリアル開催を実施。併せてオンラインによるデータベース商談会や開会式中継というハイブリッドな取組みも実施した。
中止となった昨年を除き、日本最大のコンベンション・センターである東京ビッグサイトが例年の会場。展示場の西展示棟 西1ホールでは午前10時の開場に先立ち、午前9時30分から開会式が行われるとあって、開始時間前には多くの主催行関係者や出展社らがステージ前に集まった。コロナ感染等の影響で会場に駆けつけることができなかった主催行関係者もオンラインで式に参加した他、開会式の模様もオンライン中継され、閉会後の現在も視聴が可能だ。
【主催者挨拶】澁谷 耕一氏(地方銀行フードセレクション 実行委員長・リッキービジネスソリューション 代表取締役)「緊急事態宣言解除以降も生産者が厳しい経営状況に直面し、地方銀行も支援するなか、当社も地方銀行フードセレクションを通じて出展企業様の販売チャネルの拡大・多様化に貢献したい。」
澁谷氏は挨拶で、地方銀行の取引先である食品メーカーや食材の生産者の販路拡大、バイヤーや出展企業同士の出会いの場として2006年に始まったフードセレクションも今回で16回目を迎えたなか、昨年はコロナウイルスの感染拡大により東京ビッグサイトでのリアル開催をやむなく中止し、オンラインによるマッチングを目的としたデータベース商談会を1年にわたって開催した結果、成約・継続商談数が1,200件を上回るなどの成果があったことを冒頭に報告した。他方、リアル商談会開催の要望も多く、ワクチンの接種率の上昇、緊急事態宣言解除の見通しを踏まえて、主催行とも協議を重ねた上でリアル商談会を開催することに至った経緯も共有した。また、今回のリアル出展社数(388社)等の数字や会場での個別商談会について語った後、緊急事態宣言が解除された現在でも、外食産業・観光・土産物店などを顧客とする食品メーカーや、食材生産者は大変厳しい経営状況に直面しており、主催銀行である地方銀行もそうした地域の企業や生産者の資金繰り、業態転換などの取引支援に日々尽力しているとし、当社も地方銀行フードセレクションを通じて出展企業様の販売チャネルの拡大・多様化に貢献したいと述べて挨拶とした。
【来賓挨拶】遠藤 俊英氏(元金融庁 長官 / ソニーグループ シニアアドバイザー / リッキービジネスソリューション 顧問)「銀行員の方が会場で出展社と一緒に汗をかくことで、銀行の事業性評価の発展や伴走支援が実現されていることを毎年実感」
遠藤氏は、金融庁の現役時代から挨拶させていただいたフードセレクションを定点観測的に見学してきて感じたのは、銀行員の方が会場で出展社と一緒に汗をかきながら色々な説明している様子を見て、銀行の事業性評価の発展、あるいは伴走支援というものを、こういった形で実現しているのだなと毎年実感してきたことを挨拶で紹介した。また、今回はハイブリッド開催となったなかで、データベース商談会も新しい形の地域金融機関、地域のお客様に対する付加価値の提供ではないかとした上で、データベースやオンラインを活用した取組の意義についても述べ、参加の仕方によってはこれまで以上に地域銀行と地域の企業とのリレーションが密になるのではと期待を込めて語った。さらに、感染者が減少しているとはいえ、今回の会場にはビジネスマッチングに対する強い気持ちを持つ方々が集まっているのではないかとし、最後に地方銀行フードセレクションのリアル開催が成功することを祈念したいと述べて来賓挨拶を締め括った。
開会式の最後には記念撮影が行われ、頭取を始めとする主催銀行の代表者が壇上に並んで記念撮影に収まった。
午前10時を迎え、2日間にわたる地方銀行 フードセレクションがいよいよスタート。感染予防対策を実施中の展示会場に受付を済ませたバイヤー達が次々と入場していった。
以下、展示会場の盛況な様子を写真で紹介する。地域色豊かな魅力溢れる地方の食材を元気にPRするスタッフや展示ブース、商談会の様子をぜひご覧いただきたい。
会場の一角では個別商談会(リアル商談会)も実施され、多くの出展社とバイヤーが参加し、商談を行った。
こうして、全国から地方の食の逸品が集まった「地方銀行フードセレクション2021」は、2日間で述べ3,121名ものバイヤーが会場を訪れ、盛況のもと閉会した。
魅力溢れる地元の特産品や食材を全国の食品バイヤーへPRする機会の提供を通じて、地方銀行における食品事業者への事業者支援を推進し、地方自治体や経済団体等との連携により地域の食品関連産業の発展、および地域経済活性化に寄与する「地方銀行 フードセレクション」が、次回もいっそう盛況となることを期待したい。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )