2018年2月16日(金)、駐日英国大使館は、英国サイバー・セキュリティと機密情報分野の世界的な第一人者のひとりジェイミー・サウンダーズ氏(国際通商省 Strategic Cyber Advisor)の来日と合わせて、メディア向け「意見交換会」を開催した。
日本と英国では、テロやサイバー攻撃を共通の問題として認識し、2017年8月に英国のメイ首相が来日した際、安倍首相と共同声明を発表。今後、これらの課題に協力して取り組むことを確認しているという。詳しくは、「英国のセキュリティとサイバーセキュリティ産業の概況とイベント情報」を参照されたい。
最初に、ジェイミー・サウンダーズ氏より英国のサイバー・セキュリティの概要と今回の訪日について説明が行われた。
キーア・ストラー氏(駐日英国大使館 政治部二等書記官)、ポール・エリス氏(駐日英国大使館 防衛装備、セキュリティ、民間航空機担当 一等書記官)よりサイバー・セキュリティに関する英国政府の政策や日英協力について解説、そして意見交換へ。
意見交換会が終わり、個別の意見交換や名刺交換が行われた。国際情勢、イノベーション、ビジネス環境を取り巻くサイバーセキュリティの重要性について、それぞれの記者と熱心に語り合う様子が広がった。
今後も意見交換会を通じて、”Innovation is Great Britain”を掲げる英国と日本のビジネスと文化交流が進むことに期待したい。
ジェイミー・サウンダーズ氏(博士)経歴
29年に亘る政府機関勤務の実績を持つ、サイバー・セキュリティおよび機密情報分野の世界的な第一人者。現在、英国政府や民間の戦略的セキュリティ・コンサルタントとして活動。直近の経歴では、国家犯罪対策庁で国家サイバー犯罪局長と機密情報局長を歴任。国家サイバー犯罪局長時代は、サイバー犯罪対策における体制の大幅な拡大を主導したほか、英国で発生した主要なサイバー犯罪捜査を監督指揮する。その前は英国外務省の国際サイバー政策局長として、各国と協力しながら数々の国際的なサイバー政策立案を指揮し、政府や民間企業および重要インフラに対してサイバー攻撃の脅威について啓蒙。また、駐米英国大使館のサイバー担当官として、英米の担当各局間の実務・機能ベースの協力関係の構築・維持に努め、さらにホワイトハウスおよび議会上院のサイバー政策チームとの関係構築を実現。これらの要職を歴任する前は、英国政府通信本部で20年間、実務、政策、管理部門で実績を積む。
現在は政府公認コンサルタントとして活動し、英国外務省や英国国際通商省などが顧客。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)客員教授、セント・アンドリューズ大学で優等学位と数学の博士号を取得、英国防衛大学の上級指揮官およびスタッフコース修了。
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