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2018/03/15

【Cylance Japan(サイランス ジャパン)】最新のサイバーセキュリティ対策の情報が集まる全国4都市展開の「Security Days Spring 2018」において講演&ブース出展!東京会場3日間のセッション延べ参加者数が1万人の大台を突破!

| by:ウェブ管理者


 2018年3月9日(金)、ナノオプト・メディアは、情報セキュリティ対策イベントとして2013年から毎年開催している
「Security Days」を、東京駅(丸の内口)前にあるKITTE 4FのJPタワーホール&カンファレンスで開催した。

 サイバーセキュリティー対策の重要性が高まるなか、今回の「Security Days Spring 2018」は福岡を皮切りに名古屋、大阪、東京の全国4都市で開催され、中でも東京会場は3月7日(水)~9日(金)の3日間開催で、延べセッション参加者数は11,261名(前年9,034名)と1万人の大台を突破した。

 こうしたなか、AI (人工知能)を活用し、マルウェアファイルが動き出す前に未然に静的解析し、脅威を予測防御できる革新的なアンチウイルス製品を提供している
Cylance Inc.(サイランス)の日本法人であるCylance Japan(サイランス ジャパン)は、同イベントに協賛し、東京会場において講演およびブース出展を行ったのでその模様を紹介する。(取材日:3月9日)



 今年も同イベントの会場となったJPタワーホール&カンファレンスは、東京駅から徒歩1分という抜群のロケーションにある商業施設「KITTE」の4階にある。開演時間が9時前ということもあり、早い時間帯から多くの参加者が来場した。



 メインの講演会場は600㎡の大ホールとなっており、どのセッションも終日にわたって盛況で、セキュリティに対する来場者の意識の高さを反映していた。講演会場の横には協賛企業のブースが立ち並ぶ展示スペースがあり、特に休憩時間中は多くの来場者で賑わいを見せた。



【講演】Cylance Japan 最高技術責任者 乙部 幸一朗氏「機械学習を活用したセキュリティの現在と未来」

 乙部氏は冒頭に、本講演の目的として、まずは機械学習を使ったセキュリティの仕組みと可能性を理解した上で、本物の機械学習を活用した製品を見抜ける目を養ってもらいたいと語った後、機械学習や人工知能の現状について解説した。その中で機械学習については、「人間が自然に行っている学習と同様の機能をコンピュータで実現する技術で、サンプルデータを入力して解析を行い、そのデータから規則・ルール・判断基準などを抽出しアルゴリズムを発展させることにより、未学習のデータに対しても分類や識別を可能にする」と説明した。

  続いて、「機械学習のセキュリティへの応用とその仕組み」について、モデルを用いた予測判定の仕組みを説明し、ニューラルネットワークを用いてモデルを作成する仕組みについて例を交えながら技術的な解説を行なった。

デモンストレーションでは、平昌冬季オリンピックを襲ったマルウェア「Olympic Destroyer」の検体を使って実行前防御、効果的な検知を実証

 ここで乙部氏は、平昌冬季オリンピックをサイバー攻撃したマルウェアであるOlympic Destroyerの検体を使ったデモンストレーションを紹介。Olympic Destroyerにより開会式の直前にシステム障害が起こり、プレスセンターのインターネットテレビが一時的に視聴できなくなったほか、メディア向けWi-Fiの接続障害、大会ウェブサイトがダウンしたことなどが報道されたのは記憶に新しい中、デモンストレーションではOlympic Destroyerの検体を7個用意し、CylancePROTECTでは2年以上前に作られたモデルでも、検知と防御ができたことを来場者の前で実証した。

 また、講演の最後には機械学習のセキュリティにおけるこれからの進化と未来について触れ、ローカル学習や能動学習(機械が自分自信でデータセットを作り人間が部分的に介助する)などを取り込んでいくことで、人間と機械が協力する、あるいは人間の知識を機械に吸収させるアプローチになるだろうと語った。




【展示会場】講演後、Cylance Japanとパートナー MOTEXのブースへ多くの来場者が訪れる。


 3日間の開催中、展示スペースには多数の出展社のブースが立ち並び、各社のソリューションやサービスの紹介やPRが行われた。乙部氏の講演後は
Cylance Japanと、2016年に国内で初めてCylanceとOEMパートナー契約を結んだMOTEXとの共同ブースに、多くの来場者が訪れ、説明員によるデモンストレーションや他のアンチウイルス製品の違いなどの説明に熱心に耳を傾ける来場者が多く見かけられた。

 2012年創業のサイランスは、「2017 Japan-US Innovation Award」で最高賞である「Emerging Leader Award」を受賞するなど、世界的に大きな影響を与える可能性がある革新的なスタートアップとして注目されている企業で、斬新なのはゼロデイを含む標的型攻撃などに対して、AI (人工知能)を活用し、マルウェアファイルが動き出す前に未然に静的解析し、脅威を予測防御できるアンチウイルス製品を提供している点だ。そういった意味でサイランスはサイバーセキュリティに革命をもたらした企業であると言え、国内での今後の事業展開が注目される。

(取材、撮影、記事、 編集・制作: 柴田 潔 @株式会社グッドウェイ )





15:49 | 取材:金融・IT業界向け

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