2015年7月2日(木)~3日(金)、金融・ITメディアのグッドウェイは日本橋室町(三越前)にある野村コンファレンスプラザ日本橋において、今年で6回目となる「GMS2015:FinTechが導く金融サービスの未来~企業の経営モデルと人々のライフスタイル~」をリッキービジネスソリューション(共催)およびアサツー ディ・ケイ(特別協賛)と開催した。 最初の講演は、金融庁 検査局長 遠藤 俊英 氏(7月7日付で監督局長就任)による基調講演「今後の金融行政-ガバナンス・IT、成長分野の加速に向けた規制変革」。昨今、注目を集めているFinTechへの関心の高さもあり、メイン会場(定員250名)のほか、二つのサテライト会場(各80名 × 2会場)は満席となった。 GMS会場への入場や受講は事前申込み制(参加費用は無料)となっており、金融機関、ベンチャーキャピタル、監督官庁、取引所、業界団体、大学などのほか、情報・ITベンダー、シンクタンク、コンサル、監査法人、メディアといった業界からの参加者がほとんどを占めている。 特別講演「FinTechは、ライフスタイル革命だ!~2020年の人々の金融意識とスタイル~」では、アサツー ディ・ケイ 金融カテゴリーチーム ストラテジックプランニング本部長 森永 賢治 氏、コミュニケーション・アーキテクト本部 第1CA局長 中井川 功 氏が登壇した。 特別講演「Bank3.0に求められる新たな金融サービスの形~金融デジタル革命で変化する顧客行動を知り、エンゲージするために~」では、SAS Institute Japan 執行役員 マーケティング本部長 北川 裕康 氏、ソリューションコンサルティング第一本部 Customer Intelligenceグループ マネージャー 羽根 俊宏 氏が登壇した。 特別パネル「Fintech革命が必要とする法規制とインフラ~仮想通貨をめぐる動向と展望~」では、パネリストとして、bitFlyer 代表取締役 日本価値記録事業者協会 代表理事 加納 裕三 氏、創法律事務所 弁護士 日本価値記録事業者協会 監事・顧問弁護士 斎藤 創 氏、国立情報学研究所 情報社会相関研究系 准教授 岡田 仁志 氏が登壇、トムソン・ロイター・マーケッツ GRC事業部 事業開発部長 和田 雅憲 氏がモデレーターを務めた。 各講演の合間は20分間となっており、各講演受付ではあらかじめ登録した内容が記された受講票にスタンプが押され、入場管理が行われている。 一般講演「ビットコイン&デジタル通貨ととりまく世界の動き」では、Payward Japan マネージングディレクター(米ビットコイン取引所 クラケン(Kraken)日本事業代表者)宮口 礼子 氏が登壇した。 特別対談「ベンチャー経営者の視点から語るFinTechの利活用と最新動向」では、「ビットコイン活用促進、国内EC業界での利活用の最新動向」(レジュプレス 代表取締役 和田 晃一良 氏)、「スマホで交通系ICカードの使用履歴を読み取り交通費精算」(クラウドキャスト 代表取締役 星川 高志 氏)、「中小企業の会計を通した新しい金融サービスの創造」(メリービズ 代表取締役社長 工藤 博樹 氏)が登壇した。 特別講演「デジタルバンキングによる新たな顧客接点改革と最新技術活用」では、日本アイ・ビー・エム グローバル・ビジネス・サービス事業本部 銀行・フィナンシャルマーケット サービス事業 執行役員 蓑輪 圭樹 氏が登壇した。また、一般講演「"さあ、ともに世界を変えていこう"オープンイノベーションで事業創発」では、NTTデータ パブリック&フィナンシャル事業推進部 オープンイノベーション事業創発室 室長 残間 光太朗 氏が登壇した。 特別パネル「金融における人工知能の最前線」では、パネリストとして、東京大学 工学系研究科 システム創成学専攻 博士 和泉 潔 氏、東京大学 大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻 准教授 松尾 豊 氏、三菱UFJトラスト投資工学研究所(MTEC) 常務取締役 木上 徹 氏が登壇、トムソン・ロイター・マーケッツ Enterprise Real Time Solutions ディレクター 松田 和久 氏がモデレーターを務めた。 特別パネル「金融・IT融合と挑戦、FinTech新産業がもたらす未来」では、パネリストとして、マネーフォワード 代表取締役社長CEO 辻 庸介 氏、お金のデザイン 取締役COO 北澤 直 氏、コインパス 共同創業者兼COO 妹尾 賢俊 氏、三菱東京UFJ銀行 デジタルイノベーション 推進部 プリンシパルアナリスト 柴田 誠 氏が登壇、グッドウェイ 代表取締役社長 藤野 宙志がモデレーターを務めた。 特別パネル「新産業の創出と資金循環、クラウド活用と多様なファイナンスの行方」では、パネリストとして、出縄&カンパニー 代表取締役 出縄 良人 氏(DANベンチャーキャピタル 代表取締役)、クラウドクレジット 代表取締役 杉山 智行 氏、WiL 共同創業者ジェネラルパートナー 西條 晋一 氏 (Qrio 代表取締役)、KIRIYAPICTURES 映画監督 紀里谷 和明 氏が登壇、グッドウェイ 代表取締役社長 藤野 宙志がモデレーターを務めた。 特別パネル「持続的成長投資への目利き、スチュワードシップ・コードと責務の変化」では、パネリストとして、コモンズ投信 代表取締役社長 伊井 哲朗 氏、アーク東短オルタナティブ 代表取締役社長 棚橋 俊介 氏、QUICK 取締役 ESG研究所長 広瀬 悦哉 氏が登壇、日本CFA協会 理事 原田 武嗣 氏がモデレーターを務めた。 一般講演「ベンチャーアナリストが見るFinTechの本質と成功要因」では、野村リサーチ・アンド・アドバイザリー 調査部 主任研究員 小川 久範 氏が登壇した。また、一般講演「スタートアップベンチャー企業と共に世界を変える、事業創造をチアする生きがい」では、サイバーエージェント・ベンチャーズ インベストメント・マネージャー 佐藤 真希子 氏が登壇した。 特別講演「FinTech海外レポート2015~米国『Finovate Spring 2015』参加報告~」では、アサツー ディ・ケイ 金融カテゴリーチーム ストラテジックプランニング本部長 森永 賢治 氏、コミュニケーション・アーキテクト本部 第1CA局長 中井川 功 氏が登壇した。 特別講演「arrowhead リニューアルが目指す次のマーケット」では、日本取引所グループ 東京証券取引所 IT開発部 トレーディングシステム部長 川井 洋毅 氏が登壇した。また、一般講演「バーゼルⅢ資本規制(SA・フロアー)の見直しとそれを踏まえたストレステストの高度化」では、あずさ監査法人 金融事業部 金融アドバイザリー部 シニアマネジャー 曽我部 淳 氏、マネジャー 篠原 剛 氏が登壇した。さらに、一般講演「リコンサイル照合処理の増大: 規制、透明性、コスト削減への実務的な対応」では、サンガード 北アジアセールスマネージャー マイケル・ライアン 氏が登壇した。 特別パネル「証券 x IT産業における役割分担」では、パネリストとして、日本取引所グループ 大阪取引所 取締役副社長 山澤 光太郎 氏、野村證券 マネージングディレクター エグゼキューション・サービス部長 薄井 進 氏、チャイエックス・ジャパン 代表取締役社長 永堀 真 氏が登壇、トムソン・ロイター・マーケッツ 執行役員 渡邊 竜士 氏がモデレーターを務めた。また、一般講演「証券運用の多様化に資する次世代ベンダーソリューション・サービス」では、NTTデータ 第二金融事業本部 営業推進本部 金融コンサルティング担当 シニアスペシャリスト 赤廣 健児 氏が登壇した。さらに、一般講演「総合エネルギー市場(電力、LNG等)に向けたTOCOMの取組みについて」では、東京商品取引所 市場構造研究所 部長 山岡 博士 氏が登壇した。 特別講演「バーゼル規制への対応、新たなカウンターパーティ・リスク計測標準手法「SA-CCR」のポイント」では、シンプレクス キャピタル・マーケット・ソリューション グループ シニア ビジネス アナリスト 黒才 伸厚 氏が登壇した。また、一般講演「金融クラウド最前線~グローバル事例に見るエンタープライズ・クラウドの新時代~」では、日本アイ・ビー・エム クラウド事業部 第二クラウド・テクニカル・サービス 佐々木 敦守 氏が登壇した。さらに、一般講演「金融機関における外部委託先管理」では、あずさ監査法人 金融事業部 金融アドバイザリー部 ディレクター 野下 裕文 氏が登壇した。 特別講演「証券ディーリング部門の拡大と課題、ビジネス最前線」では、山和証券 ディーリング部 部長 工藤 哲哉 氏(内閣府認証NPO法人 金融証券マーケットフォーラム 顧問)が登壇した。また、一般講演「リスク管理のためのデータ・マネジメント~金融機関におけるリスク管理高度化のための次ステップ~」では、SAS Institute Japan ソリューションコンサルティング第二本部 Risk Intelligenceグループ 部長 柳 洋二郎 氏が登壇した。さらに、一般講演「「正確性」「透明性」「高速演算」を可能とする新しいアナリティクス・プラットフォームとは」では、FINCAD ディレクター・アナリティクス トニー・ウェブ 氏(逐次通訳)(テクマトリックス 提供)が登壇した。 特別講演「金融機関のガバナンス改革-グローバルスタンダードの実現に向けて」では、日本金融監査協会、FFR+代表(日本銀行金融高度化センター)碓井 茂樹 氏が登壇した。また、金融機関向けソリューション提供企業各社によるピッチでは、「銀行・証券会社の実例で紹介!「タブレット」活用による販売力強化の秘訣」(インフォテリア 事業推進室長 兼 首席エヴァンジェリスト 穴沢 悦子 氏)、「CEP(=Complex Event Processing)を活用した仕組商品の効率的な期日管理とは」(テクマトリックス カスタムメイドソリューション事業部 カスタマーソリューション営業部 金融ソリューションチーム 主任 髙田 光範 氏)、「画期的な電子取引ツール、マーケットデータ分析をワンスクリーンで」(CQG 営業 アカウント・マネージャー/セールス・エクゼクティブ 神 健太郎 氏)、「アルゴリズム=ヘッジファンド=ストラテジー」(トレーデンシー)(インディ・パ 代表取締役 本郷 喜千 氏)が登壇した。 特別対談「進化するITを利用した金融市場分析、これからの投資教育の行方」では、「iAlgoの金融分析を利用した「高速株式市場での指値注文技術」」(シーエムディーラボ 代表取締役社長 尹 煕元 氏)、「マネックス証券『株式らくらく口座』へのiAlgo提供の狙いと期待」(マネックス証券 執行役員 佐藤 歩 氏)、「OSE先物・オプションシミュレーターとデリバティブ市場の活性化」(シンプレクス・インスティテュート 代表取締役 伊藤 祐輔 氏)が登壇した。 私共では、2010年以来、金融市場の強化に資するため、GMS(Global Market Solutions)を継続的に開催してまいりました。毎年、多くの金融機関、IT企業の役員・実務担当者の皆さまにご参加いただいております。本年は、加速する金融・ITの融合を背景に、金融業界やIT業界の最新動向とテクノロジーを共有し、金融とITを活用した豊かで便利な未来志向の金融サービスの創造、企業経営の変革、金融市場の発展と活性化につながる広範なテーマで充実したプログラムを共有させていただきました。
●「金融・IT融合(FinTech)」 ・・・ 決済、融資、運用、電子マネーなど、社会課題解決への挑戦と選択の多様化 ●「規制対応と金融市場変革」 ・・・ バーゼル規制、上場/店頭デリバティブ取引をはじめとする金融市場の未来 ●「ガバナンスの新潮流」 ・・・ コーポレートガバナンス、スチュワードシップ・コード、女性活躍、持続的な価値創造
アベノミクスが掲げる日本経済の再生と持続的な成長に向けて、日本政府および当局が目指す方向性、日本経済と金融市場が直面している課題と解決策、最新の動向を共有し、金融機関・機関投資家・ベンチャーキャピタル・スタートアップ企業・IT企業・研究機関・メディアなど業界関係者が一堂に会した今回のGMS2015を通じて、新しい価値創出の具現化に向けたきっかけとなれば幸いです。ご来場、ありがとうございました。(公開可能な個別の講演に関するレポートは、後日、順次、共有させて頂きます。)(取材、記事、編集・制作:藤野 宙志 撮影:GMS2015運営事務局 @株式会社グッドウェイ )
この度はGMS2015開催にあたり、ご協賛、ご協力、ご登壇など、皆さまの多大なるお力添えに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。 2015年7月5日 株式会社グッドウェイ 代表取締役社長 藤野 宙志 / GMS2015運営事務局スタッフ一同
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