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2011/11/25

【東証】『新デリバティブ売買システムTdex+ ローンチ・セレモニー 世界へアタック!』全日本女子バレー竹下佳江選手登場

| by:ウェブ管理者


 
東証『新デリバティブ売買システムTdex+ ローンチ・セレモニー 世界へアタック!』取材レポート!

2011年11月21日(月)、デリバティブ市場活性化が期待される東証・新売買システム「Tdex+」の運用開始にあわせて、報道関係者や一般投資家を招待しての運用開始セレモニーが東京証券取引所2階オープンプラットフォームで開催。
会場には投資家、金融機関、取引所等の市場関係者や報道各社ら多数の来場者が駆けつけた他、全日本女子バレーボールチームのセッター竹下佳江選手 がゲストとして参加するなど、華かな雰囲気の元セレモニーが取り行われた。

      



オープニングの挨拶は東京証券取引所・斎藤惇社長。長年の夢であった新デリバティブシステムにかける思いなどを語った。続いて来賓を代表してカブドットコム証券・齊藤正勝社長、最後に全日本女子バレーボールチームの竹下佳江選手が来場者へ挨拶を行った。

その後、テープカット、新取引システム『Tdex+』の主な特徴などを紹介するプレゼンテーション、記念撮影、抽選会の順にセレモニーは進行、抽選会の後には来場者から竹下選手への質問コーナーも用意されるなど、来場者が楽しめる趣向も凝らされたイベントとなった。
  

   




東証のTOPIX先物&ミニTOPIX先物が「Tdex+」という新しい先物・オプション取引システムに生まれ変わった。

Tdex+システムは東証の先物・オプション取引を統合した新デリバティブ取引システムで、NYSE Liffeが開発したLIFFE CONNECT(R)をベースとした世界最高水準の処理性能(高速、高信頼性)を誇っている。
今般、先物取引の取引時間拡大、呼値可能値幅の導入、マーケットメイカー制度導入などの制度変更が併せて実施された。

株価指数先物といえば売買高などで大証の日経225先物がやや先行していた感も否めないが、今般のシステム拡充によりTOPIX先物/ミニTOPIX先物が市場関係者や投資家から大きな注目を集め始めていいる。

【処理性能】
一般に、先物取引を行なう顧客は、日計り取引(デイトレード)における注文執行速度を重視するパターンが多いが、今般の高速化対応により、デイトレやアルゴリズムトレーディングの利用拡大、および取り扱い証券会社の新たな参入の期待が持たれている。








【取引時間延長】
イブニングセッション(夜間)の取引時間が現行の16:30~19:00から23:30まで延長された。これにより会社員などが帰宅後にでも自宅でゆっくり取引できるようになる点は大きい。相場が動くのは殆ど夜間であり、24時間取引が行なわれているFXなどでも日本時間午後9時~深夜が最も売買が活発となるコアタイムであることから、投資家にとっての利便性は格段に向上しそうだ。

翌日午前3時まで取引できる大証と比べるとまだ短いものの、欧州時間、および相場が特に動く米国市場オープン直後までカバーされているだけでも投資家にとっては大歓迎の時間延長だ。
また、価格の継続性も期待できることでチャートで窓が開く事象も現状より緩和され、運用資金のリスク管理も行ない易くなる点も無視できないメリットといえる。

また、昼休みについても、前場の取引終了時刻を11時35分に、後場の取引開始時刻が11時45分に変更。日経225とは違って10分間の昼休みがあることで【前引け】と【後場寄り】が残り、前場後場の節目を重視する投資家に配慮した設計となっている。

尚、東証(大証も)は同日より現物株も取引時間を30分延長、前場は9:00~11:30となっている。

【呼値可能値幅の導入】
直近の値段などから大きく離れた水準で発注された注文を受け付けない仕組み。誤発注の防止が期待される。

【マーケットメイカー制度導入】
ミニTOPIX先物にマーケットメーカー制度が導入。30社以上の金融機関が参加することで流動性向上と安定した約定処理が期待される。








◎世界標準のシステム仕様
今回のシステム刷新により、東証のトレードプラットフォームの全面リプレイスが完了。これにより、東証の全上場商品で世界最高水準のトレーディングシステムを提供することが可能となったという。世界標準の取引システムを市場関係者や内外の投資家に提供することが可能となったことで、デリバティブ市場のさらなる発展へ一歩踏み出した東京証券取引所の新システムに期待したい。

尚、余談となるが、11月4日、東京証券取引所はTdex+システムへの移行に伴い東証デリバティブ市場の機能・制度面での改善情報を発信するとともに、市場利用者との相互コミュニケーションを深める目的で、Facebookページを開設しているのでぜひご利用いただきたい。


◎取り扱い証券会社(11月21日現在)
【Interactive Brokers】
【SBI証券】
【カブドットコム証券】
【光世証券】

(取材記事、撮影 グッドウェイ 柴田 潔)


09:52 | 取材:投資家向け

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