2019年12月30日(月)、日本取引所グループの東京証券取引所は、東証Arrows オープンプラットフォームにおいて、1年の取引の締め括りとなる恒例の大納会を開催した。
本年は、狂言師であり、現代劇や映画・テレビドラマなどでも幅広く活躍中の野村 萬斎氏がゲストとして招かれ、来賓挨拶や打鐘を行った後、手締めを行って2019年の取引を締め括った。
大納会の会場である東証Arrows オープンプラットフォームでは、セレモニー開始前、2019年に新規上場した企業の経営者ら代表が盛大な拍手を浴びながら順にエスカレーターを降りて参列者の列に加わった。
【挨拶】清田 瞭氏(日本取引所グループ 取締役兼代表執行役グループCEO)「東京商品取引所との経営統合によって、長年の悲願であった総合取引所実現に向けて一歩を踏み出した」
清田氏は挨拶冒頭で今年の世界の出来事に触れ、「米中貿易摩擦、中東情勢の混迷、ブレグジット、香港情勢の悪化、日韓関係の冷却など混沌とした年だった」と述べた後、株式市場も総じて堅調なマーケットでIPOも好調だったとして1年を振り返った。
またJPXの取組として、決済期間の短縮、アローヘッドのリニューアル、さらに東京商品取引所との経営統合によって、長年の悲願であった総合取引所実現に向けて一歩を踏み出したことを紹介し挨拶とした。
【来賓挨拶】野村 萬斎氏(狂言師)「東京五輪で地球上がOne Teamになれる流れを」
野村氏は挨拶で、アフガニスタンの荒涼とした土地に農業を取り込み、平和貢献を果たした中村医師について触れた後、「今年1年は令和のご即位、大規模災害などがあった中で、何よりラグビーワールドカップ、One Teamという言葉が非常に印象的だった」と語り、「東京五輪の総合統括として日本がOne Teamになるだけでなく、世界の人々を含めて地球上がOne Teamになり共生社会を目指せるような流れを作れれば」と挨拶で述べた。
【打鐘】野村 萬斎氏による5回の打鐘
挨拶後、野村氏による打鐘が行われた。鐘を打ち鳴らす「5回」は穀物が豊かに実る「五穀豊穣」に由来するという。
【手締め】最後は手締めで2019年の大納会を締め括る。
打鐘が行われた後、川井 洋毅氏(東京証券取引所 執行役員)の発声による手締めが行われ、無事大納会は終了した。
大納会の日経平均株価は昨年末に比べて3641円85銭高い2万3656円62銭で大引け、年末の株価としては29年ぶりの高値を付けて1年を締め括った。
来年の子(ねずみ)年の相場格言「繁栄」。待ちに待った56年ぶりの東京五輪開催により、列島全体が盛り上がることが予想される中、経済と相場も「繁栄」の名に相応しい1年となることを期待したい。
(取材、撮影、記事、編集・制作 :プロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ)