3周年を記念したこの交流会は、IPOやM&Aの実現のためにメンター、アライアンス、ファイナンスを求めている起業家と上場企業や有力企業の経営者、大手証券会社、監査法人、VC、メディア等とのネットワーキングを目的に開催された。
オープニングの挨拶は、岡 隆宏氏(一般社団法人 日本スタートアップ支援協会 代表理事)が登壇。この日のジャケットは自身の会社が上場し鐘を鳴らした時に着用していたもので、3年前に30人程度から始めたこの交流会も今回は280人にまで増えたと挨拶した。
来賓挨拶は、関 芳弘氏(経済産業省 副大臣、衆議院議員)、石井 芳明氏(内閣府 政策統括官 科学技術・イノベーション担当付 企画官)、小金井 匠氏(特許庁 総務部 企画調査課 ベンチャー支援班 係長)が登壇。挨拶の後、御祝いの言葉として、それぞれが協会の取組や交流会への期待感を表明した。
スポンサー企業紹介では、SMBC日興証券、三井住友信託銀行など10社以上の代表が順にマイクを持って一言づつ挨拶。スポンサーになった背景や交流会への期待などを各社が述べた。また最後には会場を提供した河本 亮氏(ソフトバンク デジタルトランスフォーメーション本部 第1ビジネスエンジニアリング統括部 統括部長)、および田所 雅之氏(ユニコーンファーム 代表取締役社長 CEO)も挨拶を行った。
パネルディスカッションは3部構成で4~5名づつが登壇。事前にスタートアップ企業から寄せられた質問にパネリストが答える形式で進行。モデレーターはいずれも岡 隆宏氏が務め、各テーマ「先輩起業家の失敗経験の継承」についての多くの質問が寄せられた。
【パネルディスカッション 第1部】
・宮崎 淳平氏(会社売却とバイアウトのすべて・著者)
【パネルディスカッション第2部】
・河本 亮氏(ソフトバンク 本部統括部長)
【パネルディスカッション第3部】
・大櫃 直人氏(みずほ銀行 イノベーション企画支援部 執行役員部長)
上場企業経営者としてこの日参加していた岡本 祥治氏(みらいワークス 代表取締役社長)などの挨拶があった後、2社ピッチ&公開メンタリングには、AI搭載型の類似特許文献評価システムであるIP Samuraiを提供する白坂 一氏(AI Samurai 代表取締役)と、電話営業や顧客対応を可視化する音声解析AI搭載型のクラウドIP電話、MiiTel(ミーテル)を提供する會田 武史氏(RevComm 代表取締役)が登壇。
最後にスタートアップ企業のエレベーターピッチが行われ、20社以上の企業が自社および提供サービスのPRを行った。
全てのプログラムが終わり、参加者全員で集合写真を撮影。参加人数の多さとその表情からは、スタートアップ企業の成長を軸に日本経済に活性化のムーブメントを巻き起こそうという気概が伝わってくる。その後、懇親会も行われ、遅い時間まで参加者同士の意見・情報交換や歓談が続いた。
最適な資本政策と資金調達をサポートし、IPOとM&A実現を支援するべく様々な活動を推進するJSSA協会。この日の交流会も出会うだけで終わることが無いように、参加者の情報リストの事前共有や事前マッチングを行うなど、生産性の高いイベントとなるよう工夫が凝らされている。起業家の持つ発想力とパッション、ダイナミズム溢れる行動力を後押しするJSSA協会の今後の取り組みが注目される。
(取材、撮影、記事、編集・制作 : GoodWayメディアプロモーション事業部 @株式会社グッドウェイ )