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2015/08/27

【マネーフォワード、SBIホールディングス、静岡銀行】Fintechによるユーザーへの新しい価値の提供を目指し10億円の資金調達も実施予定、No1ネット金融グループ&トップ地銀との「資本業務提携記者会見」開催!

| by:サイト管理者

 2015年8月25日(火)、マネーフォワードは、TKP東京駅日本橋カンファレンスセンターにおいて、SBIホールディングス住信SBIネット銀行静岡銀行との資本業務提携内容およびマネーフォワードの事業戦略について説明する「資本業務提携記者会見」を開催した。

 記者会見では、マネーフォワード 代表取締役社長CEO 辻 庸介氏、SBIホールディングス 代表取締役 執行役員社長 北尾 吉孝氏、住信SBIネット銀行 代表取締役社長 円山 法昭氏から説明が行われ、静岡銀行 取締役頭取(代表取締役)中西 勝則氏からメッセージが届けられた。



 冒頭に、辻氏より、参加したメディアに対するお礼の言葉と共に記者会見が始まる。PFM(Personal Financial Management)事業MFクラウド事業など提供サービスやこれまでの提携実績を紹介した後、Fintechによるユーザーへの新しい価値の提供を目指し、住信SBIネット銀行(個人向け自動家計簿サービス、銀行API接続による公式連携、MFクラウドを活用した中小企業、個人事業主向けサービス)、静岡銀行(新たなFintechサービスの共同開発)、SBIベネフィット・システムズ(確定拠出年金領域(401K)における新技術・新サービスの共同開発)との業務提携に加え、SBIホールディングス、静岡銀行、ジャフコから総額10億円の資金調達の実施予定だという。



 続いて、北尾氏より、マネーフォワードへの出資と業務提携に至った背景と狙いについて解説。「SBIグループのFinTech戦略」と題し、創業16年で確立した金融コングロマリットによる金融生態系の完成、外部の専門的FinTech企業との資本業務提携による金融生態系の充実("W FinTech"戦略)、今後のマネーフォワードとの連携案を披露。相互の経営資源を活用し、アジアを中心としたSBIグループ出資先金融機関との連携を含め、Fintech事業領域における多方面での更なる協業を検討していくと、今回の提携に対する意気込みを示した。



 住信SBIネット銀行との業務提携の詳細については、円山氏より説明。同行の240万人の顧客に対し、ユーザーインターフェースに優れ、ユーザーエクスペリエンスを追求した利便性の高いスマートフォン対応サービスの提供や中小企業・個人事業主向け金融サービスの拡充と顧客基盤の開拓、銀行が提供する接続APIによる公式連携などを推進すべく「FinTech事業企画部」を新設したと語った。

 また、静岡銀行 中西氏から届けられたコメントでは、中期経営計画の基本戦略として、新たな事業領域、収益機会への挑戦を掲げ、異業種との提携を通じて従来の枠組みや発想にとらわれないビジネスを創造し、新しいマーケットを開拓することを経営の重要課題として位置づけているとし、今回の提携に対する強い期待が示された。



 Q&Aの中では、今回の提携理由のポイントとして、特に、スピード感、ユーザーメリットが強調された。北尾氏は質問への回答の中で、マネーフォワードが持つ技術的に確立されたユーザー利便性を追求したテクノロジーに注目し、今後のさまざまな取組みに向けても高い開発力とスピードを持ったテクノロジー集団であるベンチャー企業こそが、最も相応しいパートナーとして選んだ理由だとした。




 資本業務提携内容に関する記者会見終了後にフォトセッションへ。今後の展開に向けて握手する3氏の笑顔がとても印象に残る。



 その後、再び辻氏が登壇し、マネーフォワードの事業戦略について説明。今後リリース予定の「MFクラウドマイナンバー」や「MFクラウド経費」のほか、セキュリティを担保しながら新しい金融サービスの提供を目指す「Open Bank API」への取組み、国内Fintech業界全体の競争力強化に向けた「マネーフォワードFintech研究所」の設立、2015年11月22日に品川インターシティで開催を予定しているイベント「お金のEXPO 2015 ~「マネー」「ライフ」をキーワードとしたお金の祭典」など幅広く取り組んでいくとした。

 スピード感とユーザーメリットの追求。ユーザー視点に立った課題解決と利便性向上という目的を達成するための金融機能とITリソースの利活用と選択の自由度が高まる中、「Open Bank API」という新しいステージに向けたパートナーシップ/オープンドア・マインドにより、扉が開かれようとしている。自前主義から共存共栄とエコシステムによる価値創造とパイの拡大へ。ますます加速するFinTech領域における挑戦から目が離せない。

(取材、撮影、記事、編集・制作:藤野 宙志 @株式会社グッドウェイ )



00:11 | 取材:金融・IT業界向け

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