2015年7月20日(月・祝)、東証一部上場のFX専業企業 マネースクウェア・ジャパン(M2J。以下、同社)は、東京・千代田区にあるベルサール神田で、全国セミナープロジェクト2015としては2度目の東京会場セミナー「プロから学ぶマーケット分析(共催:ラジオNIKKEI)」を開催した。
「FXは、運より運用だ。」。資産運用としてのFXを標榜する同社の全国セミナープロジェクト2015では、全国各主要都市において全国縦断セミナーを展開中で、この日もラジオNIKKEIの金曜夕方の人気番組『ザ・マネー 西山孝四郎のFXマーケットスクウェア』の番組出演者が勢揃いで登壇。会場には梅雨明け後の猛暑にもかかわらず、定員400名の会場がほぼ満員となる程の来場者が詰めかけ、衰えることのない投資人気の高さを伺わせた。
小川町駅・淡路町駅など最大5駅利用可能な好立地にあるオールガラスデザインのランドマークタワー「住友不動産神田ビル」内にあるイベントホール・ベルサール神田。ホール入り口の受付では同社および共催のラジオNIKKEIそれぞれが受付を設置して来場者を迎え入れる。
セミナーの司会進行・モデレーターは『ザ・マネー 西山孝四郎のFXマーケットスクウェア』番組アシスタントの大里 希世さんが担当。開演直前には写真の通り会場はほぼ満席となり、大里さんは「外は大変暑いですので、今日はクーラーの利いた涼しい場所で為替の勉強をしていただきながら有意義な時間を過ごしていただければ。」と開演前の挨拶を行なった。
◎最終的に自分の投資スタイルを確立することは本当に大事なことです。
開演直後の第1部講演は、番組パーソナリティで現役ファンドマネージャーの西山 孝四郎氏。証券会社出身で、通貨先物、債券、株式、商品市場とあらゆる金融商品の取引に従事した経験を持つ。
西山氏は講演で、投資における『資産管理』の重要性を説き、90年代からシカゴ市場で売買を始めた際に、生き残るトレーダーはストップロスが早い、駄目だと思ったら即座に撤退するという共通点があったと語り、また、手法は人の物まねで入っていいが、最後は自分のスタイルを確立しなければならないと強調した。「人から聞いただけの手法は確信も自信もないので、最後は相場に振り回されてボロボロになることもある。ファンドマネージャーの世界でも『自分で考えろ』とよく言われるが、最終的に自分のスタイル(投資手法)を確立することは本当に大事なことです。」と、投資についての心構えを随所に交えながら、年後半の相場展望などを語った。
続いて、比嘉氏が登壇。冒頭、「セミナーでの比嘉の服装が地味だったとのご指摘を頂戴し、会社でも上の人間からいじられたので、本日は蝶ネクタイで登壇致しました。」と挨拶し、会場の笑いを誘って雰囲気を和ませた。
その後、今年の市場のテーマである米国の『利上げ時期を探るうえで気になる指標』をテーマに講演。最近のフィッシャーFRB副議長の発言やイエレンFRB議長の講演の内容、米国の各種経済指標、さらには日本と中国の経済と株式市況などを分析しつつ、持論を交えながら今後の経済の行方とマーケットの今後を占った。
第3部は津田氏が登壇。同社サービスの強みであるオリジナル発注管理機能「トラリピ / らくトラ」を使った実戦的な内容の講演を行い、様々な相場変動にも対応できる具体的な発注方法について詳しく解説した。例えば「将来的には上昇するという相場観」があるという前提に立つならば、想定レンジ内での売買は「らくトラ=機動部隊ゾーン)」で、一時的にレンジを下方向にぶれた場合は「トラップトレード=迎撃部隊ゾーン」での売買も有効とする「T字型フォーメーション」についてなど、相場変動への様々な対応方法について解説した。
最後のトークセッションには同番組出演者が勢揃い。大里さんがモデレーターとなり、3人に様々な質問をぶつけて、「家族に心配をかけるような投資はしてはいけない(西山氏)」など、番組ではあまり語ることのないトークをうまく引き出しながらセッションが進行した。
同社の全国セミナープロジェクト2015は今後、8月は大阪(ブリーゼプラザ)、9月は札幌で開催する予定だ。8月の大阪会場では、1日(土)にインベストラスト代表 福永博之氏が「テクニカルマスター福永博之のマーケット徹底分析」と題する講演を予定。翌2日(日)には今回登壇した西山氏と比嘉氏、津田氏もそれぞれ講演を行う。放送時間の関係で、ラジオ番組では語りきれない各氏の生の講演を聞きながら、情報収集とともに自分自身のトレードスタイルの確立にも大いに役立つ場となることを期待したい。
(取材、撮影、記事、編集・制作: 柴田 潔 @株式会社グッドウェイ)