2013年12月8日(日)、初心者向け株式投資スクールの運営・開催、株式投資情報サイト運営、およびシステムトレード検証ソフト「システムトレードの達人」の提供などを主な事業とするフェアトレードは、東京・八重洲にあるTKP東京駅有楽町会議室および帝国ホテルにおいて、システムトレードセミナーと懇親会を開催した。今回のセミナーは、「システムトレードの達人」を利用する会員向けに開催されたもので、2012年12月の第1回開催(30名)の倍に相当する60名もの会員が参加して行われた。
◎「システムトレードの達人」とは
日本株専用の検証ソフト「システムトレードの達人」は、投資の上級者に限らず初~中級者の個人投資家が、手軽にシステムトレードを開始できるソフト。パソコン上級者に限らず、パソコンが苦手な人でも手軽に安心して使用でき、どの画面もパソコン初級者でも「直感的」にマウスを使って操作できるように工夫されている。
前半のセミナーでは、会員が12のグループ(テーブル)に分かれて着席。挨拶や当日の案内の後は以下にある、今回の3つの目的に沿ってセミナーが進行した。
【1】売買ルールの改良法を学ぶ 【2】他のシステムトレーダーから改良の視点を学ぶ 【3】講師(斉藤氏)から改良の視点を学ぶ。
主催者側が予め用意した売買ルール(バックテスト対象期間 1998~2010年)を、グールプ単位で相談して改良を加え、その結果を最後に全グループが発表する。単に受講するだけの一般セミナーとは違い、各テーブル単位で経験に基づく知恵とアイデアを出し合って、最良のパフォーマンスを求めてディスカッションする光景は、さながら学校の授業のようであり、グループワークを通じて、初対面の会員同が、たちまちひとつの目的を共有した仲間になっていく。
全グループの発表と、斉藤氏からの改良についてのレクチャーが行われた後、フォワードテストの期間(2011~2013年)として設定された3年間における各グループの改良売買ルールの実際のパワーマンス結果が発表された。思い通りの結果が得られたグループもあれば、運用結果がマイナスに転落するグループもあるなど結果は様々ながら、和やかなムードの中でセミナーは閉会し、その後は全員で懇親会場の帝国ホテルへ移動した。
セミナー会場ではグループ単位でコミュニケーションを深め、懇親会では歓談を通じてグループの枠を取り払ってさらなる交流を深めると共にスタッフとも様々な意見交換を行うなど、閉会後は参加者も一様に満足した表情で会場を後にした。
ともすれば孤独な環境に陥り易い投資家を取り巻く環境において、抱えていた疑問の克服、気づきや新しい発想へのヒントを手にし、共通のサービスの利用者同士が、密度の濃い意見・情報交換を通じて仲間意識を持った交流ができたことは、お互いにとって貴重な体験になったに違いない。
なお、フェアトレードの代表取締役を務める西村 剛(にしむら つよし)氏は、日本証券アナリスト検定会員で、1997年に国際投信委託株式会社(国際投信投資顧問)入社後、投資信託のパフォーマンス分析やコンプライアンス関係の業務に従事。2000年には国内株式中小型株アナリスト兼ファンドマネージャーとして株式運用に携わり、年間200社程度の企業に、直接取材にいって企業を分析する「ボトムアップアプローチ」を主体に、 企業の調査、株式の運用を行った経歴を持つ。
2005年以降は、その道のプロがあなたをガイド「All About」(オールアバウト)にて 「はじめての株式投資」のガイドとしてコラムを連載中の他、Yahoo!ファイナンスで自社のスタッフと共に株価予想のコーナーで活躍するなどしている。
(取材、撮影: 藤野 宙志、柴田 潔 / 記事、編集・制作: 柴田 潔)