【出縄＆カンパニー】クラウドファンディングによる産業創出を目指す（ファイナンス支援実務研究会）、新制度（5月予定　改正金商法施行）について日本クラウド証券が取組む最前線の実務を交え紹介！

2015/03/24	【出縄＆カンパニー】クラウドファンディングによる産業創出を目指す（ファイナンス支援実務研究会）、新制度（5月予定　改正金商法施行）について日本クラウド証券が取組む最前線の実務を交え紹介！	\| by:ウェブ管理者

　2015年3月19日（木）、18:30～20:30、出縄＆カンパニーは、東京都・秋葉原にあるハンズグループ・ビジネスラウンジにおいて、公認会計士・弁護士・税理士及びファイナンス支援を行う専門家を主会員とした「ファイナンス支援実務研究会」第12回目定期研修（制度研究：日本証券業協会の新規則「株式投資型クラウドファンディング業務に関する規則」等、事例研究：日本クラウド証券）を開催した（一般参加も可）。主催会社の代表取締役出縄良人氏は、かつてディー･ブレイン証券で、長きにわたり中小企業の新たな資金調達インフラの環境整備に関わっており、またクラウドファンディング分野の知見・実務経験における第一人者でもある。

　今回は3段構成となっており、冒頭は出縄氏よりクラウドファンディングに関わる新制度についての解説と5月にスタート（予定）の株式投資型クラウドファンディング及び新たな非上場株式の取引制度（株主コミュニティ制度）の概要説明が行われた、次に日本クラウド証券代表取締役社長大前和徳氏をゲストに迎え同社の貸付型クラウドファンディング事業（Crowd Bank）に関する説明等がなされた。最後に出縄氏・大前氏の対談形式で投資型クラウドファンディングの展開などに関してのセッション及び質疑応答が行われた。

　まず出縄氏よりクラウドファンディングに関して、投資型・非投資型から始まる類型説明に始まり、2015年2月に日本証券業協会公表の「株式投資型クラウドファンディングに関する規則」案及び「株主コミュニティに関する規則」案のパブリックコメントの概要についての説明がなされた。

　前者の「株式投資型クラウドファンディング」は5月に施行予定の改正金融商品取引法（業者の参入要件の緩和など）により導入が見込まれており、後者については個人等が未公開株式を取引する制度としてのネーミングである「株主コミュニティ」についての規則案で、その仕組み等についての説明があった。両トピックとも金商法や会社法など背景となる法律・条項に触れ、法律用語を実務対応に即した言葉に言い換えるなど、実務者視点の説明がなされた。

　出縄氏の説明後、小休憩を挟み大前氏より同社参画までの経歴や著作「クラウドファンディングではじめる1万円投資」の説明に始まり、同社の投資型（内、貸付型と株式型に分類される）クラウドファンディングの説明・組成スキームについての説明がなされた。そして、商品説明のウェブサイト「Crowd Bank（貸付型クラウドファンディング）」と「Crowd Equity（投資型クラウドファンディング）」についての紹介がなされた。また、Crowd Bankの直近状況としては募集総額が20億円を突破した事や、横浜市と提携して中小企業向け資金調達支援の状況の説明が行われた。Crowd Equityではグリーンシート（非上場企業株式）の取引を主要サービスとしている。同社では経営理念として「クラウドファンディングで日本の個人の資金に力を与えること」と掲げている。

　講演中は海外の先進的クラウドファンディング会社（Lending Club）やクラウドファンディングを調達ミックスに組み入れたビジネスクラス専門航空会社プロジェクト（Odyssey Airlines）など種々の事例紹介が行われた。同社が扱うクラウドファンディング商品はカンボジアのマイクロファイナンスファンドや厳選した貸付先を背景とした不動産担保型ローンファンドなどがある。また今後の方向性として「さらなる事業拡大、地域とのかかわり、事業連携、海外展開、株式型クラウドファンディングへの参入を目指していきたい」と述べた。

　最終セッションとして出縄氏・大前氏の対談形式で日本におけるクラウドファンディングの現状について、貸付型・投資型クラウドファンディングの違い及び投資姿勢について、また、2019年で廃止されるグリーンシート銘柄制度についてのディスカッションがなされた。質疑応答では商品組成等に関する参加者からの質問がなされた。

　本研究会は2014年4月に開始され、個人会員や法人会員向けに主にクラウドファンディングを中心とした最新のファイナンス手法に関する情報共有・事例研究を主眼としている。今後も継続して開催予定であり、詳細は同社サイト内のウェブサイトをご覧いただきたい。また、出縄&カンパニーは成長著しいアジア市場への進出をサポートすべく日本企業の海外向け情報発信ポータルサイト「SAMURAISHIP.COM」を運営している。

（制作：村上遥　＠株式会社グッドウェイ）

12:28 | 写真：金融・IT業界向け

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